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シアター  作者: 外側
5/10

逃亡する世界線①

5話目でございます。

新章(?)です。


余談です。

元々、ゲームのシナリオとして考案したこの物語ですが、ここまではすべて前々から考えていたものになっています。ここから先は私も未知の領域(?)です。ぜひ、生温い目で見ていただけたら幸いです。


1000文字を目安に書いております。

まさか、自分も逃亡生活をする羽目になるなど、ヒイラギは思ってもみなかった。

が、もうこのアパートもじきに特定されるだろう。


逃げなければならない。


とりあえず、上司への連絡と、引っ越しの荷物をデータ化し、軍の寮に送信。

まだ少ししかお世話になっていないのだが……

大家さんに多めに家賃をわたし、深く深く頭を下げ、事情をおおまかに伝える。

ちなみに、大家さんは小柄なおばあちゃんだった。


ワープポッドには、人体を修復する機能が備わっている。

簡単な切り傷などであれば、ものの数分で治療することができる。

ソーノスに受けた傷を治療し、リビングへ移動する。


「で、だ。」


「……」

モミが唾をのむ。



「なんなん?あの身体能力。」



モミの瞳は、()()輝いた。


・・・

時は、前回まで遡る。


モミは、()()()()()()()()()()()()()()、さらに()()()()()ヒイラギと同等の高さを跳躍し、

敵の頭上を凄まじい速度で駆け抜けていた。


・・・


「覚えてるか……?」


「……はぃ。」


「じゃ、以前も聞いたが……もう一度言うぞ。」


ヒイラギは大きく息を吸い込み、言った。


「――何者だ?お前は。」


モミは俯く。

「何も……覚えてない。」


「記憶、ないのか?」


「名前と言葉、だけ。」


リビングは、静寂に包まれ、ヒイラギはそれ以上の追及をやめた。


「もう、出発しよう。先にワープポッドに入れ。」


モミは頷き、ポッドの中に入る。


〔スキャンを開始します。〕


ポッドのレーダーが下りる。

ちょうど、頭部。

その輝く銀髪にさしかかったその瞬間、


〔ERROR:15 不明な粒子です。〕

ポッドが、スキャンを停止した。


・・・


ワープポッドを理解するためには、物質の特性を知らねばならない。


全ての物質には、エネルギーが存在し、その大きさが物質によって決まっている。

なので、物質の数、そのエネルギー量から、その物質を特定することが可能だ。


基本として、ワープポッドはそれを読み取り、転送先へ送る。


だがそれでは、常に代謝を行っている人間は、正確に読み取ることができない。

始まりと終わりの時差があるからだ。


そこで、何度も繰り返し読み取り、AIによる分析・修正をする。

これによって、大幅なズレによる致命的な欠陥がなくなった。



これによって、ワープポッドは、実用化に至った



そんなワープポッドには、何百、いや何千、何万ものエラーコードが存在する。

理由はいたってシンプルである。

人が使うからだ。


もし、一つでもエラーがある状態で、ワープをしたらどうだろう。

最も恐ろしいパターンでは、脳みそがズレた状態で生成されたりして、

データの復元もできずに死体だけが残るだろう。


そんなエラーの中で、絶対に起こりえないと言われていたエラー。



それが、エラー15番である。

切りもいいのでここまで。


SFってファンタジーだと思うんですよね。


意見、感想、考察ありましたら、ください。

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