潜る世界線③
☆祝・Page view50突破☆
と、思ったらすでに70を超えているという...
……早いですね。
4話目でございます。
1000文字を目安にがんばって書いて参ります。
「てへ☆」
周りの視線がとても痛い。
"よくもまぁ注目に俺を巻き込んでくれた”と、ヒイラギは任務失敗を予知した。
モミが立ち上がる。
突然、モミの周りに熱気が立ち込める。
信者が後ずさる。
赤い瞳――
気温の上昇に伴う上昇気流。
頭髪の白は赤みを帯びる。
モミがヒイラギに一歩踏み出す。手を握る。
「―――来るよ。」
次の瞬間、
叫び声だった。機械的な、空気の振動。
残酷なまでに尖っていた。
複数の信者が、それに切り裂かれた。
「ぐッ…がはッ……」
血を吐くヒイラギ。
喉が熱く、緋色に湿った。間一髪、即死ではなかった。
嗚咽して見上げたステージの上。
そこに立っていたのは、レンではなく、もう一人の女。
レンが後方より叫ぶ。
「信者の方々は避難を!私はガードを呼びます!」
レンが女に向き直り、上下するその肩を支える。
「大丈夫ですか!?無理なさらないで!お姉さま……いえ、ソーノス。」
落ち着きを取り戻し、レンは空中にディスプレイを開く。
『お呼びでしょうか。』
「裏切者が来ました。なるべく早く捕縛しなさい。」
『了解』
そう残して、モニターは消える。
情報は、瞬く間に伝播し、ついに出口を塞がれてしまった。
レンが指示する。
「ソーノス、可能であれば、もう一度。」
「ええ。」
モミの眼光が赤く燃える。
「来るよ!」
・・・
ソーノスは、ヒイラギが何かをするだろうと予測していた。
しかし、回避か攻撃か、わからない。
ならばそれをした段階で攻撃を放てばいい。
・・・
ヒイラギは賭けに出た。
一歩ずつ前に進む。
ソーノスがヒイラギにローブを宙に放った。
賭けは―――成功した。
ソーノスの”叫び”はローブを切り裂き、ソーノスはむせ返った。
ヒイラギはモミの手を引き、背中を合わせ、
「合図を。」
告げる。
―――眼光が敵を脅かす。
「―――今!」
2人は地面より3メートル超、その高さより、
互いの足を、蹴った。
・・・
ヒイラギの銃口が、宙に向かう。
素早く5つほどの弾丸が、ありえない急カーブを描いて、降り注ぐ。
動揺し、あっけにとられるガードマン。
その隙を許さない、一人の少女がいた。
・・・
モミは、素早く敵の頭上に着地し、
アーマーの金属音を響かせ、走った。
ライフルを奪い、打ち抜き、叩き、しまいには投擲した。
そんな暴君に、瞳の赤が啓示を受ける。
・・・
2人は再び背中合わせに、
最期の一息で、残弾をありったけ浴びせる。
残弾が底を尽きると、前方に駆け抜ける。
「ッ!―――」
ソーノスが動く。
イチかバチか、ガードマンの死体をステージに向かって蹴り飛ばす。
死体はステージ上のソーノスへ―――
そこで、死体は焼き切れた。
・・・
その隙を見て、2人は教会を脱出した。
楽しんでいただけたでしょうか?
人物紹介
・ヒイラギ
苦労人LEVEL.MAX
・モミ
あれ?時々目が赤くなるのは??
・レン
南教会幹部、シスコン
・ソーノス
南教会幹部補佐。
音波を自由に口から出す能力を持ち、波の形すら把握する"超絶対音感"を持つ。
次回:逃亡する世界線 編




