表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シアター  作者: 外側
3/10

潜る世界線②

3話目でございます。

前回は、宗教の話が出てきました。

皆さんは、神様を信じますでしょうか?


拙い文章で失礼しております。


1000字ほどに書きあがるようにしております。

「ほんっっっっとうについてくるなよ?」

「ん-、はいはい。」

かれこれ、今日の朝は10回ほどこの会話を繰り返した。


ヒイラギは今日、さっさと教会に潜入して、報告書をちゃちゃっと書いてしまおうと思っていた。

だが、この不確定要素(モミ)がどう動くかわからないため、何度も繰り返す。


・・・


潜入捜査とは言え、バレたら武器を使う。

軽装で行くものの、銃は持っておいたほうがいいだろう。


ヒイラギは昔から、武器を自分で作っていた。

国防軍では、開発部と実働部の両方に属し、「自分の武器は自分で」を通していた。


ヒイラギは2つ、作品を取り出した。


1つ目、筋機動スーツ(下半身)

足を動かそうとすると、ズボンに神経の信号が渡り、スーツが収縮、筋肉の役割を果たす。

名前は、ヒイラギが適当に呼んでいるのでコロコロ変わったりする。

今や多くの軍人が使用し、有名になっている。


2つ目、サーモグラフガン

敵を”体温”で見分け、銃弾がホーミングする。

人間の体温である36℃前後を標的にする。

拳銃の形をしていて、標準にサーモグラフティーのカメラがついている。


「この二つがいいか……。」

こうして、ヒイラギは潜入に出かけた。


・・・


今や、教会でさえ黒のカーボン製のビルだ。

その入り口の反対側より、侵入する。


ヒイラギは、2~3階あたりに、大きな窓を見つけた。

地面を強く蹴った。

隣のビルの壁を踏み台に、窓の縁へぶら下がる。

開いている窓に身を投じ、辺りを見渡す。

「調理室か。」


教徒第一号を発見し、背後からその口に(おくすり)を押し当てる。

着ているローブを羽織り、フードで顔を隠す。


廊下を、人が歩くほうへ向かう。

暫く進むと、大きなホールが広がっていた。


教徒たちはグラスを持ったり、料理を食べたり、話をする。

そんな中、ホールのステージの上に、2人の女が立った。

「皆様!」


話す声が一斉に止む。


「このたびは、わたくしを南教会幹部に推薦していただいて、ありがとうございます!」

女は続ける。

「――改めまして!ギブド教団南教会幹部・レンと申します。」

名乗りを上げた瞬間、会場は盛大な拍手に包まれる。

「ありがとうございます!ありがとうございます!」

レンは、多方向に礼をしてから、続けた。



「では、今から()()()()()()()()()()の会議を、始めます。」



ヒイラギは、内心悲鳴を上げていた。

「モミのこと……だよな…?」


話を聞くこと、数十分。

話された内容は、以下の通り。

・裏切者の特徴について。⇒モミに完全一致。

・出没予想場所について。⇒ヒイラギの家周辺。


ヒイラギの手は焦りで湿っていたし、悪寒もしていた。

「やっぱッ、匿うべきじゃなかったッ!」

半分泣いていた。が必死にこらえていた。

そんな中、天井から音がした。


ガン!…バキッ!


なんということでしょう、天井から銀髪の少女が――


「は……?」

ヒイラギの目の光が薄れてゆく……



「てへ☆」



ヒイラギの忠告は、すべて無駄に終わってしまった。

楽しんでいただけたでしょうか?

裏切者って、何を裏切ったんでしょうね……。


登場人物

・ヒイラギ

 超絶苦労人発明家。


・モミ

 話を全く聞いていない銀髪少女。


・レン

 ギブド教団南教会幹部、熱心な信者であり、シスコン。


用語

・裏切者

 何を裏切ったのかはまた後で。


・幹部

 幹部というのは、教会を統治する立場であり、

 全教会の集会に参加する義務がある。


ご意見、感想、考察等あったらください。うれしくなります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ