いつだってワタシは。
長い髪がきれいだ とほめられることが増えた。
今のわたしの自慢は、この長い髪だけだろう。
細くてダメージに弱くて、とても扱いにくい髪だけれど沢山手入れをすればきれいに輝いてくれる。
少し前までは男の子のように短く軽い、自分の髪が大好きだった。
男の子のようになりたい と思い込み、無理やり自分を納得させていた。
わたしを周りの人は、わたしが自分の髪を手入れするように接してくれる。
周りは優しい人ばかりで、いつだってわたしを大切に思ってくれて
わたしが自分の髪を優しく、根気強く手入れをするようにそばにいてくれるのだ。
そのたびにわたしは自分のこころの汗や涙に気づき、少し休むことができる。
それでもワタシが辛いと叫ぶとき、わたしはこうしてパソコンに自分の思いを綴るのだ。
ワタシが他人を傷つけたと感じたときは、ほんとうにそうか と画面の文字に問いかけるのだ。
いつだってワタシは、暗くて、
考えすぎで、
不安で、
寂しがりやで、
愛に飢えていて、
自分が大切だ。
今のわたしに満足できるはずがない。
助けるよりも助けられるほうが圧倒的だ。
わたしに対するすべてが不安で、信じることができない。
だからこそ、ワタシを愛し、知らなければならない。