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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

赤き月と青の星の誓い

作者: ワール

大晦日なので気まぐれで書きました~

女達が拗れ合い騙し合い時には殺し会う不安と陰謀に溢れた場所[後宮]。

私はそこで産まれた。

5才の誕生日私は初めて[王]に会った初めて会った[王]は私に向かってなんの感情も籠らない瞳で

「女か。お前は****娘だ。********が我が王家に産まれるとは恥知らずな。」

と、言った。私は意味が分からなかった。でも[王]の最後私を見たあの憎悪と蔑みの目だけはよく覚えている。

その日からは地獄だった。いつの間にか母は居なくなっており、私は[貧民街]というところに置き去りにされた。本来[貧民街]じゃ5才の子供なんて生き残れない。それをわかっていて[王]は私をここに捨てた。でもそれだけじゃ無かった私はいつの間にか服も変えられており一切の金品も持たせてもらえなかった。極めつけに私は唯一の友を殺された。その時友を庇い私自身も左目を毒針で刺され失明した。

私は失望した、[王]をその提案をした[貴族]を怨んだ、絶対絶対復讐すると誓った。唯一の友の拷問されながら死んでいった苦しみを何倍もにして味わわせてやると。

「待っててね私の守護精霊さん。私の唯一の友。絶対にあなたの仇を討つから。」

ーーー五年後ーーー


「なぁ知ってるか?またお貴族様が殺されたってよ。」

「あぁ知ってるさ。《赤き月の少女》だろ?あの貴族を一年前から満月の日に貴族を殺す10才ぐらいの少女。なんでもその少女に殺された貴族の死体は必ず左目が抜け落ちてるとか…」

「おう、始めは男爵だけだったが全員殺しちまって先月からは子爵だ。国の領土を持ってるやつらだからな。国も全勢力で《赤き月の少女》を探すだろうよ。それより知ってるか?なんでその子が赤き月なんて呼ばれてるか?」

「ねぇねぇお兄さん。そのお話ほんと?」

「ん?」

黒色のフード付きコートに身を包んだ女の子?がいた。唯一見える特徴と言えばフードからはみ出る金色の長い髪。声でかろうじて女の子とわかったが何も話さなければ性別さえも分からなかっただろう。

「お嬢ちゃんここは酒場だ。危険だから外行きな」

「はーい」

やけに素直な女の子だったがどうも声がおかしい無機質過ぎるのだ。イントネーションははっきりわかるため伝わるのだが感情を知らないかのような声だ。

だが男二人は酔っており普通ならおかしいと思うところをいくつも見逃していた。



「ボス、私狙われてるって~」

ここは少女が所属する裏社会の精鋭部隊《dead》のボス《ノア》と呼ばれる女性の人物の執務室。

「あら?いいじゃない。そうすればあなた達の復讐対象①も現れるわよ」

年齢不詳の美貌を持つ彼女は楽しそうに言った。

「でも~私一応暗殺者だよ~というか何で少女ってばれたんだろ?」

これだけ気楽そうにニコニコと笑いながら話しをしていても一切の感情を声で感じさせないこの少女は酒場で男二人に話しかけ五年前後宮から捨てられた子である。

「あなたの足跡でしょ?あなた仕事始めた頃に一度足跡残しちゃったじゃない。(朱)気を付けてよ。」

「そうだよ朱ボスの言う通りだ。僕達はもう失敗なんてできないんだから…まぁどうせみつかりっこ無いのも事実だけど。」

「はーい、わかってまーす(蒼)」

このボスの言葉を肯定した少女…朱とは違い声に感情があるがずっと無表情の少年は朱の双子の兄蒼。蒼は別の場所で育ったが6才の時に貧民街へ捨てられ朱に出会った。

そこからは朱と蒼は二人で一人唯一信頼できる相互依存の関係になっている。

「いい?あなたたち大丈夫よ、おバカさん達は一人と思ってるわ。あなた達はこの国の全勢力がかかってきても勝てるでしょ?あなたたちはこの精鋭と呼ばれる集団の中で一番強いもの。」

「「当たり前じゃんあんな生易しい訓練を受けてるやつら」」

「そうね、あなたたちは強いほんとにあなたたちのような原石を見つけれてよかったわ。あなた達がいいなら私に尽くしてくれると嬉しいわ」

とても悲しそうな笑みだった見ている人の心が締め付けられるような。

でも二人は感覚がまともではなかった。

「「わかって居るよ俺達はあの悲劇の日の復讐の為に俺達を拾ってくれたボスの為にこのチームへ忠誠を誓うよ」」

最後まで同情の色は二人の声や表情にはなかった。

「えぇよろしくね。」

そう言ったボスは少女のような笑みで笑っていた。

皆さん良いお年を!

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