表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

6.自己紹介と模擬戦闘

 怒涛の入学式を終えた、俺はヴォルド学園の一年生のとして入学できました。


 クラスはSクラスということで、成績上位者が集まっているクラスに入れられました。そして今日は登校初日の朝です。あの入学式での禁忌魔法と呼ばれている俺の魔法を二種類使ったことが職員会議にかけられているという話を知ったのはもっと後のことでした。


「皆さんおはようございます。担任になりました。リーライ・ヴォルデと申します。今日から四年間皆さんと一緒に勉強していくつもりです。よろしくお願いいたします。それでは、皆さんも自己紹介してください。」


 俺が嫌いな自己紹介が始まってしまった。前世でもリーライとかに代わりに言わせてたし、自己紹介をするのは生まれて初めてなのかもしれない。


「ラッグです。剣術魔法を磨いています。この学園で魔剣と呼ばれる剣について勉強をしていくつもりです。よろしくな。」

「テティ・サディスです。入学式でも言ったことを四年間で探していこうと思います。」

 そしてついに俺の順番が回ってきてしまった。緊張のあまりに、いろいろと考えてしまったけど、単純なことを話すことにした。


「マルクといいます。私は古代魔法の勉強をしています。今は火球しか使えませんが、四年間で一流の魔術師になりたいと思っています。よろしくお願いします。」

 我ながらまとまった自己紹介をして、とても満足していた。


「以上でホームルームは終了になります。次の時間は闘技場にて戦闘訓練を行います。遅れないように来てください。」

 

いきなりルークスにも出会うことになるとは俺も思わなかった。今日で我が弟子全員と会えるっていうなら俺はうれしかった。


「おいお前ら授業を始めるぞ。まずお前らの魔力量を測るところからしないといけない。そこの測定器に腕を入れてくれ。」

 

 全員が魔力測定を終えた。その結果が次の通りだった。

一位テティ・サディス ???

二位マリナ・ルディス 50

三位ラッグヴォルケード40

 

肝心の俺は全Sクラス生徒中最下位で一だった。勿論魔力を測られないように、インビジブルをかけた。あの機械も俺の魔法はさすがに検知できなかったみたいだった。


「よし!以上のランキングは変動するかもしれないが、現状お前らの成績だと思うように、それでは、1対1の模擬戦闘をやるぞ」

 皆が全力を出し切って燃え尽きてしまう。その中でラッグは余裕の姿を見せて立っていた。


「最後にテティとマルクで戦ってもらう。」

 

 なぜ俺だけが毎回テティと戦わないといけないんだと思った。


「今日は全力で戦ってくれるのかしら?また手を抜くつもり?」

「俺の全力は火球だって言っただろ。それ以上は何もない」

「嘘!この前魔人に使ってた。エクスカリバーとシャットダウンは何だったの?」

「見間違いじゃないか?俺はあの時何もしていないし、別の誰かがやったと思わないか?」

「思わない。今回は私だけ全力でいく。それであなたの本気を見る。」

「了解。ほどほどに頼むよ。」

 

 俺はリナの弟子テティの本気を受けてみることにした。実際烈火でも俺を殺せないと思う。俺を殺せるのは俺自身。俺は余裕に構えていた。しかしまた、周りを巻き込みたくはないと思ったので、俺は空間を作り出した。

「クリエイト」

 

 この魔法は俺が思ったものをそのまま作り出せる便利な魔法だ。勿論禁忌魔法とかいう名前で呼ばれているみたいだが、どうせ俺が使う魔法全部禁忌なら使ってもいいと思った。


「ここの会話は空間外に聞こえない。全力でこい。お前の力図ってやる。師匠みたいに制御不能の一撃使ってもいいぞ。外のものには当たらない。」

 

 テティは俺の挑発に乗るように火力マックスの一撃必殺を俺にぶつけてきた。


「死んでも知らないからね。挑発した貴方が悪い。」

「お前の全力すごいな。シールドがすべて消えるところだったぞ。それじゃ俺の能力も少しだけ見せてやるよ。幻影魔法死者の束」

 

 この魔法を受けたものは恐怖のあまりに倒れてしまう。テティであってもそれは同様であった。


「勝者マルク」


 やっぱりまだ全力で相手してやるわけにはいかないな。


 この時の声はテティに聞こえていた。ルークスと同じ魔法を使っていた俺を何者かとまた思われてしまった。それでいいのかと聞かれたらいいと思う。


 この時は俺たちは気づかなかった。まだ王子が王国を自分のものにしようとしていた。

次回感動の再会


見ていて面白いと思ったらブックマーク登録と感想、評価をお願いしますモチベーション向上につながります

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=660281344&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ