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2.入学試験 筆記編

「父さん、母さん、行ってまいります。」

 我ながら思うのが父も母も過保護すぎるということだ。逆にそれはありがたいが、出発前夜に軍隊を派遣するという父に賛成する母と止めるのに苦労したのは苦い思い出だ。


「気を付けろよ。気を付けてね。」

 

 二人と短い間のお別れに少し寂しい気持ちになったが、学園の試験を受けるために俺はヴォルデ都市の中心街を抜け学園についた。その学園の校門に立っていた人物をみてびっくりした。学園長と呼ばれていたその人物は、烈火の炎の使い手リナだった。あいつが学園長なんて似合わないなーと心から笑っていた。100年経ったのに若いとは魔女のようだな。



「そこの君、高等科の試験を受けに来たのか?」

「そうです!名前はマルクと言います。」

 俺はいきなりリナに話しかけられて動揺して、名を名乗ってしまった。

「それでは、書類を提出してくれ。名はマルクとしか書いてないが、苗はなんだ?」

 俺はシュバリエ家の名前を出すと面倒になることを知っていたので、名前を隠していた。しかしリナだけは気づいたようだ。

「お前が、シュバリエのーそうかそうか。マルクで登録しておく。試験は今から10分後に行うぞ」

「筆記と、実技両方の点数を合わせて合格かどうか図るからは。」

 ありがとうございます。と一言だけ言って、俺はその場からいなくなった。筆記試験って何をするのか分からないな。古代の魔方陣とかなら楽勝だが、何が出てくるか分からないので転生して初めて緊張している。

「それでは筆記試験を始める。今回お前らに与える時間は5分だ。」

「古代魔方陣を書き上げてくれ。それではスタート」

 

 俺は楽勝と思いながら、すらすらと書き始めた。周りの音を聞いていると皆鉛筆が止まっていた。もう書き終わったのかと思い。更に急いで書き上げた。俺が書いたのは俺自身が使っていた。大規模魔法シャットダウンというものだ。名前の通り世界中の皆を一気に殺せる。テロリスト魔法だった。こんな魔法今も使えるなんて知られたら俺は確実に牢獄だな。


「5分経過。終了だ。次に実技を行うから皆闘技場に来るように」

 闘技場に移動中謎の少女に声をかけられた。


「貴方、古代魔方陣を適当に書くことなんて許されないんだから」

「俺は普通に書き上げたよ。シャットダウンを」

「あ、貴方ワークス様のシャットダウンを書き上げたというの?」

「禁忌と言われているあの魔法を書き上げたって貴方何者?しかもあなた以外誰も魔方陣を書いていなかった。」

「俺は少し勉強熱心だからね。色々知っているんだよ」


 これ以上彼女といては、俺の実が持たないと思ったので、無理やり言い訳をして闘技場へ急いだ。

ワークスとルークスを間違えそうになる時がある。次回闘技場にて実技試験が行われる。


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