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決着

意識がなくなる寸前まで攻撃を受け続けた光輝に、もはや魂力はほとんど残っていなかった。しかし意識が飛びかけた瞬間に父からの問いを思い出し、その瞬間に習得した未来視によって、辛うじてシャドウからの攻撃を躱し続けていた。未来視を使い続けることで熟練度も上がり最初の頃は1秒先だったのが今では3秒先の未来が見えるようになり危なげなく躱し続けている。今は反撃の機を(うかが)い未来視で有効な攻撃方法を模索していた。合成魔法による攻撃、相手の魔法を反射しての攻撃、結界に閉じ込めてからの合成魔法による攻撃等だ。だがどれも未来視によれば失敗に終わっている。


「どうすればいいんだ・・・」


それから光輝はあらゆる魔法攻撃を未来視で試してみたがどれもダメージを与えることは出来るのだが自分にも返ってくるため魂力の差で負けてしまうだろう。同じ魂力なのになぜ?と疑問に思ったのだがどうやら僕の陰に入った時に魂力を回復しているようだった。しかも僕には魂力の回復手段がない。


「まだ試していない魔法があるにはあるがアンデットでもないあいつに効くのか?」


僕は未来視でヒールを唱える。当然攻撃ではないので自分にダメージはなく魂力の回復もないようだ。シャドウを見ても特にダメージらしきものはないようだった。たぶん駄目だろうが試していないエクスヒールを未来視で観る。するとシャドウにほんの僅かだがダメージがあった。そこで魔法力の半分くらいまでエクスヒールを唱え続けると苦悶の表情が見られた。


「エクスヒール!」


10分程経過し勇者のスキル、次元斬にソールヒールを付与しシャドウナイトに斬撃を浴びせる。手応えはあった。手足の感覚が最早なく今立っていることも奇跡と呼べるぐらいに意識が飛びそうになっている。しかしシャドウナイトを倒したところを見届けるまでは絶対に倒れるわけにはいかない。だが気合いだけでは足りず


「3・2・1・・・」


シャドウナイトが消えると同時に緊張の糸が切れたのか僕の意識はなくなった。

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