作戦会議
今、僕は偶然知り合ったシルマと今後の作戦会議をしている。
「光輝、これから共闘する前にお互い自分の特技やスキルを把握しておいた方が良いと思う。僕の特技は発明や設計して物を作成する事。職業は技術士と錬金術師に就いてる。僕自身はあまり戦闘は得意じゃないけどこの子達が僕の矛であり盾だよ。この子達は一度倒した魔物で疑似魂魄を定着させることで自我を持ち僕を主として従っているの。」
「自我があるなら裏切ることだってあるってことか?」
「絶対とは言い切れないけどそれはないと思う。いわば僕はこの子達の母親みたいなものだから。裏切る可能性は0じゃないけど、もしも裏切ったら悲しいけど疑似魂魄を開放して消滅して終わり・・・」
「そうか。僕は剣士で魔術士だ。君のことは絶対に守ってみせる。ところで次の試練で習得できるルベドだけど、どうしてもそれを僕は習得したい。エリクサーを生成して母親の病気を治したいんだ。」
「そうなの・・・エリクサーの生成にはニグレド、アルベド、ルベドを全て習得しないと作成できないけど僕達2人がいれば出来るかもしれない。あとはレシピだけど・・・」
「確認はしてないけど、この試練を突破出来たらラオスさんの遺産は全て貰えるから、その中にきっとあると思う。」
「えっ?僕にはそんなこと一言も言ってくれなかったのに、よっぽど気に入られたんだね・・・」
「そうかも知れない。アリアさんが僕の錬金術師としての才能は幼少期のラオスさん以上だって褒めてくれたし。」
「凄い!あの世界で類を見ない超天才の錬金術師であるラオスさんを超える才能って・・・わかった、ルベドは君が習得していい。その代わりラオスさんの遺産を僕にも分けて欲しい。」
「わかった!交渉成立だな。今すぐにでも行きたいところだけどシルマの戦闘要員の補充もしないといけないしな。どのくらいかかりそうだ?」
「1ヶ月だけ待って欲しい。ここでの1ヶ月は現世の1時間だけどだめかな?」
「わかった。それまでに準備しておいてくれ。僕はそれまで探索も兼ねてレベリングしたいと思う。」
こうして僕は戦闘訓練、シルマは戦闘要員作成をして戦闘準備をするのであった。




