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潜入開始

僕は街の人達から、ごろつき達の情報を集め、アジトがこの街ではなく島にあるということが分かった。またごろつき達はイロワーズ海賊団と呼ばれる集団で元軍人の出身の者が多くここら一帯の海域を渡航する商船を襲っているという。以前はカリブ盗賊団と対立していたということだったが今は傘下に入ったらしい。海を渡る手段が必要だが海賊達が集まる島になんて頼んでも行ってくれる船乗りはきっといないだろう。船の操縦が出来る僕が漁船を譲ってもらったとしても攻撃されたら為す術がない。ごろつき達の居場所を突き止めた僕は明後日の2時に帰るという情報を入手したので、こっそり船に忍び込んでアジトまで連れて行ってもらうことにした。


「何とかノルマは達成できたな。集合時間は明日の午前1時。アジトへ戻るから残りの連中にも伝えてこい!」


「Yes, sir!」


現在、午後9時。見ると潜水艦が海底から浮上してきて複数の男達が船から街の方へと飛び出して行った。その隙に僕は船底にある倉庫で身を隠して待つことにしたが4時間後に潜水艦は再び浮上し、15分後には潜水した。航海中は特に何もトラブルが起きることなく島に到着した。魔力探知で潜水艦の周囲にいる海賊達は全部で5人、島全体では約800人がいることが分かったがその中には技術者や科学者といった者達や無理矢理連れて来られたであろう女性たちも多く含まれる。その映像と一緒にたくさんの軍艦、駆逐艦、巡洋艦、護衛艦、潜水艦なども写り出されていた。港は全部で3カ所あるがどこかの国に戦争でも仕掛けるつもりだったのだろうか?


「1人1人確認するのは骨だな・・・試してみるか。」


僕は魔力感知を島全体に広げ1人1人の魔力を把握してから一斉に拡大して視認できるか試してみた。するとレーダーに番号が振り分けられたので、拡大にすると目で複数の番号を認識するだけで同時に複数の映像が映しだされた。流れるような早さで映像が映り出されたが並列思考を駆使して一瞬で把握した僕はレーダーに赤が685と青が138に色分けされたことを確認する。まずは潜水艦の周囲で警備をしている海賊達に近づき一掃しマジカルバックに入れておく。凄く危険なものなので潜水艦を8艘全てインフィニティボックスに回収しておくことは忘れない。まずは人命救助が先だが助ける人数が多く皆が離れた場所にいるから1人も犠牲者を出さないと言うことは不可能だろう。


「この島に連れてこられた人達には悪いが、まずは軍艦や駆逐艦といった兵器からなんとかしよう。そうしないとより多くの犠牲者を出すかもしれないし・・・残り2つ。」


僕は潜水艦の入って来た航路から魔力操作で遠くからの砲撃であると見せかけるため島の西からエクスプロージョンで3カ所を時間差で攻撃した。その後ろで待機させている次弾を次々と打ち込んでいく。この混乱に乗じて僕は戦艦が最も多かった場所へ一直線に向かう。予想通り正体不明の攻撃を受け迎え撃つために、たくさんの海賊達がここに集合してきた。


「遅かったな。」


僕の声で一斉に振り向いた海賊達が竜眼を見ると海賊達は足をがくがく震わせ硬直状態となる者や失神したので僕は容赦なく切り捨てていく。まだ動ける者達はマシンガンやショットガンで攻撃してきたが身体強化で能力が向上しているため弾道を予測してそれらを躱す。


「動くな!」


僕が龍の咆哮で命令すると、その声を聞いた者達が次々と体中の筋肉が硬直し全身からは滝のような汗をかき手に持っている武器を次々と落としていった。その隙に大気を指で弾くとそれが空気砲となり指弾で体を貫く。


「よし!この辺の海賊達は全て片付いたな。」


念のため魔力感知で探すが周囲に反応は見当たらなかった。海賊達をマジカルバックに収納してから軍艦5艦、駆逐艦7艦、巡洋艦4艦、護衛艦8艦が格納されていたのでインフィニティボックスで回収していく。


「残り1つ。」


僕は最後の港へと向かった。道を遮る海賊達を次々と斬り倒しマジカルバックに収納していく。3つ目の港に着くと左目に眼帯をした海賊の船長らしき男が潜水艦に乗り込む所であった。


「その顔、覚えたからな!次に会った時には俺の前で跪かせてやるから覚悟しておけ!これは餞別だ、受け取れ!」


船長が念話で部下に指示を出すと遠くから爆発音がした。


「逃がすかーーー!」


僕はエクスプロージョンを放つが海水によって攻撃は阻まれ潜水艦は深い海へと沈んでいった。そこに待ち伏せしていた軍艦3艦が砲撃してきた。砲撃によって崩落しているのだが基地がなくなることになんの躊躇もなく出口が塞がったことを確認した軍艦は船首を旋回して基地を後にした。魔力操作でサンダーレインを遠隔操作し島の外に逃げた軍艦3艦をまとめて海に沈める事に成功した僕はこの場を離れた。

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