男「俺の中の異変」
━━━━━━ 裏路地 ━━━━━━
チンピラC「えなに、アイツ死んだの!?www」
チンピラB「そうらしいぜ。アイツは色んな奴に因縁つけてたからなあ。」
チンピラB「誰かに殺されてもおかしくねえよ。」
ギャル「まあアイツとは体だけの関係だったし、次の人探すかー。」
チンピラC「ギャルたん今日も怖いね~ww。」
チンピラC「今度は俺とヤろうよww。」
チンピラB「なあ……あれ誰だ?」
そういって指差す場所には、影で隠れているが確かに人がいた。
それは、チンピラ達を睨つけるように立っていた。
チンピラC「なんだアイツ。」
ギャル「C君ちょっと潰してきてよー。なんかこわーい」
チンピラC「おっけ任せとけww」
チンピラC「なぁオイ。さっきから何見てんだよww」
チンピラC「死にたくなかったらさっさと消え…
ドォンッ!!!
Cが壁に体当たりした。いや違う。佇んでいる不気味な影がCを壁にぶち飛ばしたのだ。
壁にぶつけられたCからは、赤い液体がこぼれていた。
チンピラB「オィッ!! てめぇ何やったッ!!!」
??「アハハハハ。」
感情の無いその笑顔からは、恐怖すら感じられた。
Cをぶち飛ばした人物は、バットを得意そうに持っていた。
??「…………ッ!!」 ブンッ!!!
チンピラB「ぐぁッ!!!…………」 グシャァア
ギャル「えなに……。来るな。来るなァッ!!!!!!」
??「エヘヘヘヘ」 ブンッ!!!
バットが振り回されていると、目の前には赤い肉塊が出来上がっていた。
生臭いにおいと血で赤く染まった裏路地にたった一人。
甲高い笑い声が響いた。
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━━━━━━ 男 自宅 ━━━━━━
男「ハァ…………!!ハァ…ハァ…ハアアァ。」
何時間、夢を見ていただろうか。辺りは真っ暗だった。
そしていつの間にか俺の手元にはスマホがあり、Twitterを開いていた。
記憶にないがやきう民はこうつぶやいていた。
やきう民@YAKIUMINN4545
少 し バ ッ ト ふ る っ て く る で wwww
男「なんなんだよ……もう…………。」
男「バット……、そういえば俺の部屋のバットは?」 キョロキョロ
男「ヒッ……」
バットは赤と紫を混ぜたようなドス黒い色にに染まっていた。
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━━━━━━ 学校 ━━━━━━
友「いつにもまして元気ないなお前www」
男「ほっといてくれぇ……。」
幼馴染「そーういう顔見ると興奮しちゃうかも。」 ドキドキ
友「えぇ……。」
友「あ。そういえばいつものチンピラたちが来てねえな。」
幼馴染「また殺人事件が起きたりしてぇ~。」
友「さすがにそんなことはないだろ。」
キーン
コーンカーン
コーン
先生「今日の話は少し長くなるぞ。」
エー ヤダァー
ハァ… メンドクサイナァ~
先生「チンピラBとチンピラCとギャルが裏路地で襲われた。」
先生「ギャルは遺体で発見され、チンピラCも病院で息を引き取った。
チンピラBは唯一軽傷で済んだが、一か月は病院だ。」
先生「この件で警察は一人一人に質問するから、正直に話せよ。」
先生「ひねくれた奴らだったが、この先に未来ある若者で非常にざん……
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友「一人一人別室に呼び出されてるなぁ~。」
幼馴染「私はもう終わったけど、めんどくさかったなー。」
幼馴染「男をいじめたから自業自得だよ!!」
友「おい……さすがに前の殺人事件といい気味悪いぜ。」
男(最近、やきう民や血だったり本当になんなんだ…………。)
幼馴染「でもチンピラ達のことだし、変な人と付き合ってたんじゃない?」
友「確かになぁ……。
ツギ。男!。ハヤクコイ~
男「お……。次は俺の番みたいだな。じゃあ行ってくるよ。」
友「変なこと言うなよ~。」
幼馴染「男が怪しまれたら大変だしねww」
━━━━━━ 別室 ━━━━━━
警官「君。この時間なにしてた?」
男「(う……。意識を失ってた時間じゃないか……。)」
男「………い……家でゴロゴロしてました。」
警官「うんうん。」
警官「誰ともLINEとかTwitterしてない?」
男「し……してないです。」
男(やばい。嘘しかついてない……。あ、そういえば)
男「あ……あの。どうしてこんな学校全体に聞いてるんですか?」
男「チンピラ達は学校をよくサボってて学校以外の知り合いのほうが多そうなのに。」
警官「うーん。あんま言いふらすことじゃないけど。」
警官「防犯カメラにこの学校の制服を着た人がチンピラ達の所へ行く姿が見えたんだ。」
警官「そしてチンピラ達の所へ向かったあと。血だらけのバットを持って帰って行ったんだ。」
警官「防犯カメラはそこに1台しかなくてね。今とても困っているんだ。」
警官「制服は間違いなくこの学校のものでね。今、聞いて回っているんだ。」
男「なるほど。」
男「今、 バ ッ ト っ て 言 い ま し た ? 」
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━━━━━━ 学校 玄関 ━━━━━━
幼馴染「でさ~ww。それでね……。」
友「おお~ww。すごいなそれwww。」
男「そうだね……。」
幼馴染「やっぱ元気ないよね。どうしたの?」
幼馴染「いじめの根源がなくなったのに。」
男「いや……ちょっとね。」
友「なんかあったらすぐ言えよ?」
幼馴染「そうだよ!!何でも言って!!」
男「じゃあ。ちょっと先帰っといて。用事がのこってたんだ。」
友「なんだよ~。忘れもんか?」
幼馴染「じゃあ~。先行ってるね。」
男「うん。ありがとう。」
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━━━━━━ 相談室 ━━━━━━
トントントン
ガラガラ
男「すいません。ちょっと相談があるのですが。」
カウンセラー「なんだい?悩みかい?」
男「いえ。カウンセラーとしてではなく。先日のように心理学講座講師としてお願いしたいことが。」
講師「おや。珍しいな。特別授業覚えてくれたとは。」
講師「で。何について聞きたいのかい?」
男「 意 識 喪 失 の こ と に つ い て で す」