俺による俺
キーンコーンカーンコーン
担任「テスト、終わり！。 後ろから答案回収してくださーい」
デキター? カンタンカンタン エー? ウーイ
ワイワイ ザワザワ ガヤガヤ
男「意外と難しかったな…。」
友「まあな。でも俺様にかかればちょちょいのちょいよ！！」 バンッ!!
幼馴染（女）「元気だねー。私はぜーんぜん。」
男「幼馴染が…。珍しいな。熱？」
幼馴染「バカにしすぎでしょ、それはー。」 プンスカ
友「そういうお前はどうなんだ？ｗｗ」
男「ウグッ…。」
幼馴染「ウグッ…。って言っちゃてるじゃーん」
男「最近、なぜかよく疲れるんだよ。」 トボトボ…
友「言い訳言い訳ェ！！！ｗｗｗ」
幼馴染「頭使ってお腹空いたー。食堂行こうよー。」
男「そうだね。」
友「賛成ッ！！！」
━━━━━━━━ 食堂 ━━━━━━
友「サ ン ド イ ッ チ 美 味 い 」 バクバクモグモグ
男「咀嚼音はやめろよな。」
幼馴染「…」 ゴクゴク
幼馴染「ぷはー。 お茶美味しいや。」
男「幼馴染まで食事の感想を…。」
幼馴染「にしても心理学ってこんなに試験むずかしいんだねー」
友「まあッ！ 俺様にかかれry…
男「さっきも聞いたぞそれ」
友「ああ、そう？」
幼馴染「まったくもー。」
アハハ ガヤガヤ ワイワイ
タッタッタッ
ビィチャン！！！
チンピラ「あ、ごめーん。気付かなかったわーｗｗｗ」 ヘラヘラ
そういって彼は男にスープを思いっきりぶっかけてきた。
どこから見たって意図的だった。戸惑う俺を見てチンピラ集団がにやける。
チンピラ「服汚れちゃったねｗｗ。これからは気を付けるわｗｗｗ。」
ギャル「それ酷ーいｗｗ」
アヒャヒャヒャヒャッヒャッ！！！
アハハハハッハッハ！！！
友「……おい…しっかり謝れよ…」 グググ…
男「オイッ、友！！ …いいんだ。別に。」
友「最近、買ったばかりって言ってたじゃねえか…。それ。」
そういって友は、びちゃびちゃに濡れた服を指差す。
男「いいんだってば。」
チンピラ「頑張れよ、 へ ん た い 」
アハハハハッハッハ
アヒャヒャヒャッヒャ
彼らは大きな声で笑いながら食堂を後にした。
友「クソッ！！！ アイツら……」 ギギギ
友「男も変な因縁つけられたままにしちゃダメだぜッ！！！
あのことはしょうがなかったっていうのに……」
男「…」
友「服も乾かさなきゃいけねえし、気分悪いし……。もう帰ろうぜ！！」
男「そうだな。」
男「幼馴染もそれでいいか？」
幼馴染「うん……」
そうして俺たちは、食堂をさっきの出来事で注目の視線。いや
哀れみの視線を受けながら食堂を出た。
？？「……。」
？？「……ニヤッ」
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━━━━━ 男 自宅 ━━━━━━
ガチャ
キィー
男「ただいま。」
ドサッ
男「ハア……。」 ゴロッ
ベットに横たわるとおもむろにスマホ触りだす。
<LINE> 友： 今度遊びに行こうぜ～
男： 分かった
ラインを閉じ、次に開いたアプリはTwitterだ。
カタカナ カタカタ カタカタ
男「……っと…。」 フゥ
＜Twitter＞
やきう民＠YAKIUMINN4545
マルフォイフォイフォイノフォイーーーーｗｗｗ
「出た。Twitterのやべーやつ」 「おー来たか」
「今日も元気な基地外なようでなにより」 「マルフォイｗｗｗ」
やきう民＠YAKIUMINN4545
さあワイの脱糞祭やでーーーｗｗ
ブ リ ュ ー ゲ ル ｗｗｗｗｗｗ
「ガチキチ」 「楽しそう」 「いいっすねぇ～」
「実際はヒョロガリ陰キャかな？ｗｗ」 「面白ければなんでもいいでｗｗ」
「草」 「草」 「大草原」 「くっさ」
男「……。」 カタカタ
これを趣味と言ったら変になるが、なんと中学生からこの趣味を続けている。
Twitterで陽気で基地外で何事にもとらわれないキャラを今でも作っている。
いや。もはや別の生きている人間を覗いているような感覚だ。
やきう民＠YAKIUMINN4545
さあこれから、深夜マラソンいくでーーーー！！！
「いってら」 「お巡りさん案件」 「脱糞しながら走ってそう」
男「ハア……。もう寝るか。」
この趣味は今の自分を足りない部分をTwitterという非現実で作り上げる。
皆には騙しているようだが、人それぞれ表と裏がある。
人間、裏を出さなきゃ生きていけない。俺はここで別人に憑依している。
誰にも迷惑はかけていない。これが俺の 裏 の出し方だ。誰にも止められない。
もしかしたら自分でも止められないかもしれない。
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━━━━━━ 裏路地 ━━━━━━
チンピラ「ひぃひぃっ！！ た…助けてくれぇ！！！」
？？「どこに逃げる？どこに隠れる？何をしようとそれでもお前は俺から逃げられない。」
チンピラ「く…クソッ…なんなんだよ……。なんなんだよッ！！！！！」
？？「アヒャヒャヒャヒャッヒャッ！！！」
そう不気味に笑うと、チンピラの腕が突然吹き飛ぶ
チンピラ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！」
？？「アハハハハッハッハ」
チンピラが痛みのあまり床に転がる。影はチンピラにどんどん近づく。
チンピラは涙と地と鼻水でぐちゃぐちゃになり、見るに堪えない姿だった。
チンピラ「ゆ…ゆるして……下さい！！……」 ボタボタ
？？「自分が悪いと思ってないのに謝ってて恥ずかしくないか？」
？？「誰もお前を許してない」 ニヤア…
チンピラ「あ…ああ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
グチャッ！！ バキッ！！ グググ…… グチャッァ…………
路地に赤い液体が飛散し、それを見てこう吐いた……。
？？「頑張れよ、 ご み む し 」
