始まりの金
前々から書きたかったので
初めて物書きをするので至らぬ点が多いですが、よろしくお願いします。
「ついに見つけたぞ・・・・。」
人生の大半を探索にささげ、数多の試練を潜り抜け、たどり着いたその部屋の扉の前で、
私は気づけば独り言を呟いていた。
気づけば長かった、思い起こすことは沢山ある。
私はヴァン・クラベル、トレジャーハンターとしてはそれなりに知られていたほうではあったし
自分でもその仕事に満足していたのだが、
やはり誰も見つけられないような秘宝を見つけたいと思ってしまったのだ、
というのも見つかるのが金ばかりなのだ・・・
ここの話を聞いたのが数十年前。
準備と研究で今の今までかかってしまった・・。
そう思って回想で数分も使ってしまった。
「さて、開けるとしよう・・・。」
数多のトレジャーハンターが見つけられなかった秘宝とやらを見るために
その扉は古代魔法を用いた仕掛けで封印されていたが、まぁ、人生をささげたんだこれぐらいの知識はあるさ
「ガシンッ」
大きめの音を立ててその扉はわりと簡単に開いた。
恐る恐る中を覗き込む・・・
「なんだこれは・・・」
そして私は落胆した。
中にあったのは一生使いきらないレベル・・・
一国の国庫でもこのレベルはないような
金貨、白金貨の山と見たこともない豪華絢爛な装飾品の数々である。
普通であれば喜び一生遊んで暮らしたレベルであろうその財宝
だが、金ばかり見つけてきた上に余命いくばの年齢である私からしたら
宝の持ち腐れもいいところである。
「しかし恐ろしい量だな・・・ここ全部、白金貨か・・・」
白金貨といえば金貨の100倍の価値を持ち、国と国の取引ですら数枚使えば大規模な取引になるような代物である
ここだけの話、アダマンタイトやオリハルコン並みに貴重なのに魔法順応性能が低いため貨幣になったという逸話があり
その精錬設備は失われていたり、どこかの国ではまだ動いているらしい。
なぜ失われているのかというと今、世界は大貧困時代といっていいレベルの貧困に晒されているのだ、
景気がよく皆が金持ちだったバブル時代の数十年前とは違い、今は大災害と呼ばれる魔族の進攻と
数十年前に膨れ上がった世界総人口の数によってかつてないほどの貧困であり
世界一といわれた帝国ですらもはや財政難である。
数十年前での技術自体は高く、料理や魔法技術また科学技術も発展し始め
特に魔法科学と呼ばれる両方を組み合わせた分野の発展は素晴らしかったが
貧困になってからというもの一番金を食うという理由で世界から半ば駆逐されてしまった。
「なるほどな・・・精錬施設があったのか・・・」
奥の部屋を見ると使えるかどうか分からないが白金貨の精錬施設が見えた。
さしづめバブル時代に作れるだけ作ったのだろう
ここは大災害で滅亡した大国なのだから
バブル時代の発展で禁術を開発したせいで大災害が起き、それがここに封印されてるだの何だの言われてたが
結局、金を作っていただけらしい
数多の学者が原因究明のためにここを探るように国々に通達したが
大災害の大魔物のせいでここの入れず数多のトレジャーハンターや冒険者は断念するか果敢に挑み、散っていった。
だが、大災害で現れた大魔物はここ数年でここからいなくなっていた。それが何を意味してるの分からない。
大魔物が消えたことよりもそもそも貧困でここのことなど誰も気にかけなくなったおかげで今頃ここまで来れたのだ。
大魔物をどうにかしようとして研究を始めたが調査中にいなくなっていることに気づき、内部調査を始めて
はや数年、やっとこの隠された部屋にたどり着いた。
とりあえず持てるだけもって封印しようか、そう思い白金貨を50枚ほど持ってその扉を自分専用に改造した封印を施した。
この封印魔法は古代魔法を研究した過程で作った専用魔法である。
通常の魔法に自分の血を混ぜることで自分以外あけられなくするというものである、
といっても物理的な突破や高魔力には耐えられないが
「さて、どこに向かうとするかな・・・」
大金を手に入れてしまったわけだが、今から遊んで暮らすには時間がたりない。
かといって人生の大半をかけて
「まてよ・・・・・・」
そこで一つの考えが浮かんだ。
どこまでいっても金しか見つからないなら
この金を使って人生をやり直そう、そして貧困の世界で金を使い世界を再び活気に溢れさせようと。
まずはあそこだな・・・
そう考え私はある場所へと向かった。
不定期更新になってしまいますが続けたいと思います。




