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ねぇ、三谷くんの裏垢見つけた。

作者: yamaya
掲載日:2016/09/23

三谷くんは、いつも1人だった。


綺麗な顔立ちで、バカな会話に群れることもなく、いつもクールに携帯に触れていた。











……とは言っても、べつに美しいわけではなかった。



冒頭では美しい感じに述べたけど、あれは三谷くんにある美しい部分を無理やり出しただけだ。





実際、綺麗な顔はしている。

なのに、ダサいメガネ、ぼさぼさな髪、規則は守ってるけどなんかダサい制服。


バカな会話にも入らないけど、真剣な会話にも入らない。


携帯を触っているけれど、実際孤独から逃げているようにしか見えない。






つまり、ただ単に「ぼっち」なのだ。







そして、私は、






そんな三谷くんの、







裏垢を見つけてしまった。







三谷くんの斜め後ろの席になったのが事の発端だった。

少しの好奇心で、その携帯を覗いたのだ。

そろーり。そろーり。

その画面には、とある呟きアプリ。


ハッキリと、アイコンとIDが見えてしまった。






「やばい」


と、思った。










家に帰って、急いで検索した。

なぜかすごくドキドキした。

三谷くんは、色んなことを呟いていた。

「ただいま」

「あのアニメ最高」

「今日の飯まずい」

「またラーメンかよ」

「深夜アニメ録画し忘れた」

かっこよくもないけど、ダサくもない、潔いヲタクという感じだった。

でも、なんか三谷くんらしかった。



「俺を浮かせる教室には入りたくない」

クラスの悪口もあった。

だけど、なんか嫌じゃなかった。

言われてる側なのに、嫌じゃなかった。





なんでだろう。





なんでだろう?













もしかしたら、私は、


何を考えているかわからない、


元は綺麗なのにとてつもなくダサい、


黒い部分がにじみでている、





そんな意味不明な三谷くんの、

人間性に惹かれていたのかもしれない。


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