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仮想現実

作者: 檻田 優

あいつはスパイだ

杖を突いた老婆を指差す

そいつは棋士だ

風船を持った少年を指差す


なぜか見たものにイメージが湧く

なぜか見たいもののイメージは湧かない

テレビに映ったスポーツの

用途とルールの意味は色々


あの家には罪人の溜まり場が

そのビルでは世界を変える会合が

この山には財宝が

どの川にも未知の生物が


自分にはわかるものしかわからない

相手にはわかるものかはわからない

自分にとってはそれが普遍で

相手にとってはそれが特殊だ


あの車には血の付いたゴルフクラブが

あの列車には人が飛び込むね

あの船には無数の死体が

あの飛行機は目的地に着かないね


しかし、ものごとは白ではない

白では説明のできない白もある

しかし、ものごとは黒でもない

黒よりも黒い黒もある


あっちの水は甘いだろう

こっちの水は苦いんだ

そっちの水はしょっぱくて

あそこの水は飲めないよ


林檎は落ちると決まっていて

虹の色も決まっている

コーヒーの味はコーヒーの味であり

その手袋に僕の手は入らない


この場所には木が生えるよ

大きな大きな桜の木が

この場所では争いが起こるよ

たくさんたくさん人が死ぬ


メジャーの長さとハサミの切れ味

空舞う鳥と気球と綿毛

この世界とコップは同等のもの

身体と精神と魂と言葉


それらは全て頭の中で

それらは全て仮想の話

それらは全て実際事実で

それらは全て仮想で現実

2度目の投稿です。


よろしくお願い致します。

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