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さらば、日本のゲームたちよ!

① なに、してる?


「お前って、最近、ずっとディビジョン2ばっかだな」

「面白いぞ。強敵や思いがけない雑魚が落とした武器防具を拾い集めて、自分なりの戦いやすいスタイルを築き上げるのが、このゲームの醍醐味だな」

「強敵はわかるけど、思いがけない雑魚って何だよ」

「そのままの意味だ。体力メーターが赤色の雑魚から拾ったグローブがビックリするような数値を持ってた! とか、このゲームの懐の大きさには驚かされる。逆を云うとようやく苦労して倒したボスのドロップ品が換金&分解にしかならない三級品だったりもするがな」

「オイオイオイ、ボスの扱いがそれでいいのかよ!」

「まぁ、このゲーム、出てくるのがみんな人間だからな。バイオハザードこそあったものの、突然変異とかそういうゾンビものあるあるの展開は一切なく、なんとか生き残った人間たちのサバイバルの過程を拾ったアイテムから読み解くのも、楽しみのひとつだぜ」

「いや、そういう考えするのって、お前ぐらいだから」


「ちなみにますたーはどんなプレイをしているんですかぁ」

「このゲーム、体力メーターの回復手段はスキルを使わないと存在しない」

「マジかよ」

「海外ゲームあるあるですねぇ」

「よって、敵を倒したら、カバー(弾よけの壁)に5秒以上隠れていたら、の条件を満たしておけば体力が回復する特性をこれでもかと揃えた、とりあえず死ににくするプレイだな」

「何となくだが、攻撃力とか犠牲になってねーか?」

「そうだな。そこは仕方ないと割り切っている。あと、このゲーム、オンライン専用ゲームだからな。見知らぬ他者とのプレイもザラだ。マッチングって言うがな。せっかくチームを組んでミッションに取り組もうとしているのに、開幕ですぐ死んでの戦力ダウンとか迷惑行為の何者でもない。しかも、俺はゲームプレイが上手い方ではない。だったら、死ににくなるように体力の数値を高め、スキルと特性で生き延びることに特化して、攻撃力では足手まといでも敵のターゲットを引きつけるぐらいはやらないとなぁ」

「なぁ、そういうプレイって楽しめてるの、お前」

「他のプレイヤーが倒してくれてドロップした戦利品は参加者が平等に拾うことが出来る。ああ、そうそう。アイテム名は同じだが、中身の『特性』の部分はランダムなんだ。だから、たいして役には立っていなくても思いがけない数値のアイテムを拾う可能性は充分にある。それに、上級者さんの戦い方からステージ攻略の最適解とか学べる良い機会だ。生き延びることが出来ると云うことは、己のレベルアップも同時に図れて良いことずくめじゃないか。上級者さんはそういうこのゲームのパターンとかクセが身体に染みついたからこそ、回復手段を最低限にして、余ったリソースを攻撃力に振っているんじゃないのかな」

「なるほどなー。よく分かったよ、お前が楽しめている理由が」

「それは何よりだ」



② もうすく、10月ですね!


「10月はゲームがいっぱい出てくる月です。ますたーは何を買うのですかぁ」

「確定はペルソナ5ロイヤル。次点はアウターワールド」

「えっ、9月にボーダーランズ3出るじゃん。それは買わねぇのかよ」

「しばらくは銃撃戦を控えたいんだ」

「アウターワールドだって、銃撃戦やるじゃねぇか」

「アレは『Fallout:ニューベガス』を創った製作スタッフたちの全く新しいSFで、NPCたちとの会話あり、選択肢あり、銃でのコロコロありと幅広い選択をプレイヤーに委ねてくるからな。銃撃戦オンリーだけじゃないのが、ミソ。ベガスの世界観をソックリ宇宙に持ってきただけ、という批評もあるが、ベガスは面白かったからね。期待を裏切らない出来だと思うぞ。まぁ、バグはああいうスタイルのゲームの宿命だろう」


「小島監督のデスストランディングはどうですかぁ?」

「興味引かれるのは確かだが、正直なところ、全てを放り投げてでもプレイしたいか、と問われるとそこまでではない。というか、ドラマみたいなゲームだから、ドラマではないプレイ方面のイメージが掴めないから、やる気は今ひとつだな」


「サクラ大戦が装い新たに出てきますよぉ」

「パス。10代20代の若者なら刺さるかもだが、俺は年寄りだ。ギャルゲーは遠慮する」

「あれはちゃんとストーリー展開あるじゃねぇか。今までがそうだったんだからさ」

「初めてサクラ大戦に触れる若者はともかく、過去5作と展開は一緒だろ。無双して、ボス倒して、平和が来たと思ったら真のボスが出てきて平和が崩れて、みんなが一致団結してパワーアップして今度こそ大団円!」

「それを云うと身も蓋もねぇけど、それでこそサクラ大戦だろ!」

「もう一つ、サクラ大戦と云えば、イケメン主人公が風呂場を覗いても、仮にバレても調子の良いことを少し言えば、相手は容易く機嫌を直す。ブサメンが相手なら暴力行使による言論封殺からの現行犯逮捕の未来しかない。この格差はあんまりだ。ブサメン基準のペナルティーを所望する。イケメンだからと容赦するな!」

「おいおい、そんなことやったら新規のファンと従来のファンから突き上げを喰らうぞ」

「知るか! 俺はイケメン主人公と美少女モノばかりしか出てこなくてかつ甘々な展開ばかりなら、発売初日にはやらん!」


「この調子ならNintendo Switchのファイアーエムブレムもやりそうにないですねぇ」

「その前にNintendo Switch自体持ってないがな!」


「じゃあ、お前が海外ゲームばかりするのはなんか理由があるのか?」

「仮に主人公がイケメンだとしても、一人称視点でするゲームが多い。つまり、ずっとその顔を見ないですむからな! こっちの方が、没入感が大きい。反して日本のゲームなんかは常に三人称視点、途中のムービー挿入等で、否が応でも主人公はイケメンだと認識させられる。途端に気分が悪くなる。続きをやろうと思わなくなる」

「それ、絶対お前だけだって!」

「才能溢れるイケメンを操作してのヌルゲーよりは、泥臭く失敗を積み重ねるも着実に成長していく没入感の高い主人公の方が俺は好きだ。だから、もう国産のゲームには何も期待しない。美男美女だらけの甘く優しい世界観の構築、頑張って下さい」


 以上、さらば、日本のゲームたちよ。

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