ペルソナ3 ダンシング◆ムーンナイト
「なっ!」
「冒頭から、ナニを驚いてんのよ、お前」
「ルパン三世の不二子ちゅわんとペルソナのエリザベス、声優さんが一緒だよ!」
「あぁ、沢城みゆきさんですねぇ。知らなかったんですかぁ?」
「冗談キッツいぜぇ、不二子ぉ~」
「お前の好きなワカコ酒のワカコさんでもあるんだぞ」
「マジか! マジかよ、ぷしゅ~~」
(アレ、絶対言いたかっただけだよな)
(いつものことじゃないですかぁ。スルー推奨ですよぉ)
「今日は何てハイセンスーでセンテンスーでナンセンスーな日なんだ」
「ゴメン、オレ、お前が何でスーにこだわってるのか、分かんねえ」
「あれは、ますたーのいつものパク……じゃなくて、まねっこですよぉ」
「やべぇ、終末の炎とか滅びの白とか漆黒の蛇とか明けの明星レベルのヤバさだわ」
(なあ、エリPに対するアイツの恐怖心って、普通じゃないよな)
(あの反応が普通なら、これを『困った姉』と例えるテオドアさんも大概ですよねぇ)
(おっかないんだな、あのファミリー)
「くっ、こういう時は歌だ。ベルベルベルベ、ベルベット。アイツの鼻より長い俺のマ
カッと何もない空から突然の光がベルフェゴールを刺したかと思った瞬間、人の形が瞬時に塵となり、崩れ去った。その威力、メギドアークを彷彿とさせた。
「これが、滅びの白……半端ないな」
「ますたーは自業自得ですぅ」
① 山岸 風花
「今回のキングクレイジーをはじめに取れた女の子だ。感謝している」
「へっ、お前も正直に感謝の声がだせるようになったんだな」
「その感謝の心を形にしたく、ハイレグアーマー(緑)を着用していただいた」
ハイレグアーマーをグングニル検索した二人は、その後、ベルフェゴールを処刑した。
「まぁ、それはそうと、山岸風花といえば、ムドダインおにぎりだな」
「それ、お前が勝手に命名しているだけだろ」
「よくもまぁ、あんなゲテモノを食べたものだ、結城くんは」
「お前だって、初期のイサカのマズメシ、笑顔で食べてただろうが」
「チッチッチッ、そこは愛ゆえにだな」
「いまやイサカさんは、普通メシから絶品メシに昇格しているですぅ」
「うむ。まさに愛ゆえに、だな。実際、山岸風花もスキルアップしていったからな」
「ムフゥン」
「何だ、ベレッタ。気持ちの悪い声を出して」
「知ってるんですよぉ。ますたー、このイベントをきっかけにイサカさんを思いついたの」
「マジかよ。あの完璧超人みたいな元天使の意外な弱点の元ネタ?」
「おいおい、メシマズヒロインが出てくる作品なんて掃いて捨てるほどあるだろうが。言いがかりは感心しないな、ベレッタ」
「えー、作者ってアトラスの関与する映像以外のアニメをあんまり見ない上に普段海外ドラマばっかり見てるじゃないですかぁ。だからこそ、日本のアニメとかにあるベタな設定づくりの参考をアトラスのアニメーションに求めますよぅ」
「山岸風花のダンスする『Time』は、イージー限定の話だが、サポート体制が揃わない超序盤でも落ち着いてボタンとスクラッチを押せば、キングクレイジーは確実だ。彼女はこの作品における初心者救済の女神みたいな位置づけだろう。安心して挑戦し、トロフィーをその手に得てほしい」
「真面目に解説して、逃げる気だな」
実際、逃げた。
② Our Moment(OP.ver)
「今回、一番再生数が多い曲だな」
「月高の皆さんもイキイキしてますよねぇ」
「特に主人公の結城くん。オリジナルでは鬼太郎って呼ばれてたのが嘘みたいにアフター」
(アフター?)
(どっかの番組にビフォアーアフターで様変わりする映像流すのがあるでしょ。それのことだよ、シグちゃん)
「でも、何で鬼太郎なんだ?」
「聞いた話で信憑性は薄いが、当時、長っ鼻の声をやってたのが目玉のおやじの田の中勇さんで、対面する主人公の顔かたちと初期鬼太郎を思わせる暗さからごく自然にそういうネーミングが付いた模様」
「それが、オリジナルの名前と声を授かっただけでこんなにも変わるものなのですねぇ」
「まさに、アフター。そして、Moment!」
「感動してるところ悪いと思ってるけど、意味不明だからな」
「それはそうと、この曲のロングバージョンを早くダウンロードしたいものだ」
「そんなに気に入ってるのかよ」
「当然だ。スターナイトのときにダウンロードしたヤツを散々聴いてまだ聴き足りないんだ。だが、いちいちプレステ4を起動するのも面倒だから、一般販売しないかなぁ。されたら目覚まし音楽にピッタリなんだよ。今、まさに目覚めるMoment! みたいな」
「だから、意味不明だって」
「チッチッチッ、そこは『理解不能だ』がアトラス作品的には嬉しいな」
「アバタールチューナーの元ネタを引っ張ってきて来るとか、コアすぎですぅ」
③ 桐条 美鶴
「今回のみっちゃんを初めて見た感想……背、高いな」
「そんだけかよっ!」
「あとはグラマラス」
「はぁ……相変わらずの質の低い感想で泣けてくるですぅ」
「だからこそ、彼女に似合う装束はハイレグアーマー(赤)。うむ、マーベラスだ」
「流行らないと思うぞ」
「?」
「ブリリアントに対抗しているんですよねぇ?」
「いや、マーベラスって侍らすと語呂が似ているなぁ、と思って言ってみただけだから」
パパンッ! 全く同時に抜かれたそれぞれの銃身がベルフェゴールに着弾した。
「まったく、相手するのも疲れるよな」
「同感ですぅ」
④ リポビタン……(悲)
「何だよ、そのじゃがりこ検定みたいな言い方」
「昨日(7/24)、リポビタンを2本買ったら、カードファイルが貰えるというサービスがファミリーマートで始まったんだ」
「作者が朝7時に栄養剤コーナーで設置していたな」
「そしたら、学生さんの団体が来てね。リポビタンシリーズのどれかを4本買っていった」
「何となくオチが読めてきたけど、まさか?」
「そのまさかだよ。雨宮くんと双子、ジョーカーと双子っといった塩梅で瞬く間に無くなって、カラス(明智)しか残らなかった……」
「その……なんだ、ご愁傷さまだったな」
「うう、シグちゃん、そのぺったんこで俺を慰めてくれ!」
「テメエ、吹っ飛ばすぞ」
吹っ飛ばされた。
⑤ 天田 乾
「オープニングで天田くんを見たときの感想……ランカちゃん!」
「ランカ?」
「ランカ・リー。マクロスフロンティアのもう一人のヒロイン」
「お前が興奮をおぼえるまでに酷似した映像ってあったっけ?」
「アナタノオトだったか? フロンティア、数年前の作品なのに記憶が朧気だから、確証はない。だが、キラッは未だにおぼえている」
「空気が変わるからその辺にしろよ」
「天田くんは今作、もっともキングクレイジーが取れなかったな。特にペルソナ3の通常戦闘曲の、天田くんが槍をギター代わりにぶんぶん振り回すステージは、オートスクラッチなしではクリアできなかった」
「それは、お前が単に下手だからじゃないのか?」
「オートスクラッチに頼っているから否定はしないが、デカラビアさんとムールムールに話を聞いてみたら、初見殺しという意見を頂いたな」
「デカラビアさん?」
「ベルフェゴールとデカラビア、どっちが知名度あるかアンケートしたら確実に負ける自信ある。だから、さん付けで呼んでいる」
「お前って、魔王じゃなかったっけ?」
「自分の支配する国と副官が存在するけど、当の本人は自由人だな。副官はアシェラトに預けてきたし、アイツもキチンと仕事する女王を迎えられてウィンウィン」
「だから、知名度や存在感が無いんですねぇ。納得ですぅ」
「そういうこと。まぁ、自分のことはさておき、天田くんと言えば、P3P」
「ペルソナ3ポータブル?」
「その作品では主人公が女になれてね。天田くんを彼氏に選択すると『大丈夫ですよ、絶対に負けません。ボクが貴方を守るから』って殊勝なセリフにヽ(≧▽≦)/ じゃなかった、キャーだな」
「そ、そうか。良かったな」
「しかし、少し気になったのが、時々、身体を掻くしぐさだな。いおりんからマンガ本を借りているみたいだが、アイツの部屋、スゲー汚いんだわ。マンガ本経由でノミとかダニが天田くんに感染しているんじゃないのか? ってすごく気になったの」
「ベルフェゴール?」
「天田くんは私が守るんだから! 手始めにいおりんをホームランするわ。物理的が良いかしら、それともメンタルブレイクをお望みかしら」
「ちなみに、メンタルブレイクって、何する気ですかぁ」
「やらないか」
「いろいろアウトですぅ!」
⑥ 伊織 順平
「いおりんって、ひふみんみたいなネーミング付けだな。お前にしてはマトモ」
「ああ、それ、作者の姪っ子たち命名。甥っ子たちはジュンペー」
「今回の作品、子供たちの反応はどうよ?」
「影時間のステージが人気ないな。その中で『Deep Beep Deep Beep』と『群集心理』でいおりん、甥っ子たちのハートを鷲づかみ。特にバットを振り回すさまが」
「順平さん、本当に子供には人気ありますよねぇ」
「逆に年の近いレディたちには人気が無いな」
「だって、モテることにガツガツし過ぎて、引くわー」
「ますたーは私たちが大人の心を持って接しているから、普通にお話しできているんですからね」
「うむ。その辺には充分に感謝だ。諸君」
「本当に感謝しているのかよ」
「そういや、この前、ベネリから新しい寝技を教わった。それを今夜、ベッドの上で披露しようじゃないか。また、カワイイ声で鳴いておくれ」
「バッ、そんな話、ここでするんじゃねー!」
「そうですよ。第一、順平さんには一番縁の無い話じゃないですかぁ」
チドリーン! という心の声が何処からか聞こえたような気がした。
「それはそうと、いおりんのバットの動きを見てたら『龍が如く of the end』の真島の兄さんのバット捌きを思い出したんだよな。それも第2章の最後で手榴弾をバットで打つシーンを」
「また、万人が知らないようなコアなチョイスだな」
「流用してるんかね?」
「作者の作品じゃあるまいし、んなコトねーだろ。それにお前が発言したけど、それこそバットで打つシーンをスローモーションで映す作品なんて腐るほどあるぞ」
「だよな」
「まったくですぅ。いろいろな方々が怒ったら、作者、人生終了なんですから、そこのところはわきまえて下さいですぅ」
⑦ 時価ネットたなか(難易度:オールナイト)
「思わず二度見したじゃねーか」
「確か、鬼畜難易度:オールナイトで一番難易度の高い曲ですよぅ、これ」
「クリアだけは出来たんで。702コンボありました」
「あ、分かったですぅ。『どのボタンを押してもコンボがつながる』のサポートを使っているですぅ」
「それはクリアしたとは言わねーぞ」
「いや、しかし、これを使わないとノーマル難易度のクリアもままならないし、何よりも山岸風花のコミュが上がらん」
「確か、57曲以上のダンスを踊る、でしたっけ? イージーだけで20曲ぐらいですから、理論上ならハードも踊らなきゃいけませんよねぇ」
「そこは無料と有料のダウンロードでなるべくハードを踊らなくて良いように手を打ったさ」
「どんだけハードが嫌いなんだよ」
「最低評価のステージクリアを達成してはじめて曲のノルマがカウントされる仕組みだからな。難易度を下げられないのなら、サポートを全部付けてでも安全を取るわい」
「話は変わるが、そうなると、お前はこの作品では山岸風花、スターナイトでは双葉が最後だったんだな」
「そうなるな」
「どっちがかわいかった?」
「断然、双葉」
「まさかのぶっちぎり発言かよ」
「ロリコンに迷いはないのだよ」
「最低の評価方法ですからねぇ、背中に気をつけて下さいよぉ」
「ハハハ、ベルフェゴールを殺そうとする物好き、居るだろうか。有り得ないな」
その日の晩ご飯は、イサカが当番だった。
ベルフェゴールのご飯だけマズメシで、その味わいは昔懐かしの初期の頃の味だった。彼はその晩、身も心もいっそ殺してくれとばかりにもがき苦しんだ。
「今回は、まぁ、こんなところかね」
「おい、アイギスとか岳羽ゆかりとかまだ残ってるぞ」
「アイギスは人間に近くなったことで、逆にモラルだけが高いロボットって感じになって面白みにマイナス。ゆかりっちはもともと興味ない。どちらかというとゆかりパパのほうが未だに記憶に残っている」
「おい、そういう言い方はないだろう」
「ああ、そうそう。記憶に残っているといえば、ゆかりっち、前半、物凄く感じの悪い女だろ。そのイメージ払拭なのか、やたらと結城くんに感謝感謝してるだろ。あれがウケたぐらいか」
「主人公さんや真田さんはどう思っているんですかぁ」
「主人公に対する考えはプレイヤーによって様々だろう。だから、こうだ! という押しつけは無意味。ところで、真田って誰だ。戦国武将か?」
「歴史上の戦国武将じゃなくて、指をパチリと鳴らしたり、プロテインとかトレーニングの言葉が多く出てくるイケメン学生さんですよぉ」
「なるほど。『怠惰』に最も遠い人物か。記憶にないのも無理はない」
「お前の記憶力って、つくづく不思議な働き方をするよな」
「ま、それは置いといてだな」
「?」
「いつか発売し直すであろう、ペルソナ3のプレステ4版もしくはプレステ5版に備えてのモデリングの試験的運用みたいなところがあった今回のダンスゲーム。リメイク版に期待が高鳴るな」
「あるのか、そんな話?」
「ソースはない。俺の妄想だ。しかし、アトラスが意味もなくキャラメイクを新たに作り直すだろうか。つうか、一度作り出したものは再利用して開発費の回収に充てるものだろう。だから、期待する」
「お前に期待されても嬉しくないよなぁ、実際問題」
「ですですぅ」
「むう。しかしまぁ、今となっては貴重な面白いゲームを作れる会社だ。他にも期待している大勢のためにも頑張ってほしい」
「それならオレも応援してやるぜ」
「私も応援するですぅ」
ということで、今回はここまで。




