ペルソナ5感想 ④ 男性キャラクター編(続き)
「ドラゴンズクラウンがプレステ4で出るみたいだな」
「ああ、来年の2月に『ドラゴンズクラウン・プロ』って名称で出るみたいだぜ」
「お、感心だねぇ。調べてくれてたか」
「ますたーの考えていることは大体わかりますよぉ」
「ほぉ」
「ここで、しゃべるときは大体アトラス関連ですもん」
「そうだなぁ、真・女神転生をはじめてプレイして、ブラウニーを仲魔にした瞬間から25年か」
「おいおいおい、そこはピクシーの間違いだろ」
「フッ、甘いな、シグちゃん。作者はあの頃から女系悪魔との相性が最悪でな。ブラウニー、コボルト、ファハン、ドワーフぐらいだったよ。相性が最高だったのは」
「地霊にやたらと片寄ったラインナップだな、オイ」
「悲しくなるほどにむさ苦しいパーティーですねぇ」
「そんなことはないぞ。魔獣がその次に相性良かったんだ。ネコマタは別だが」
「お前って、とことん女運ないんだな」
「そこなんだよ。便所の神様やってるんだけどな」
「だったらなおさら運がないのも納得ですぅ」
「いやー、それだったら弁財天もトイレの神様だから。でも、あっちはモテモテなんだよね」
「美人とおっさんじゃ、勝負にならねぇよ」
「なるほど。そりゃ、真理だな。……あ!」
「なんですかぁ、嫌な予感がするんですけどぉ」
「弁財天といえば、観音様。くぱグハァ
(小休止)
第4位 シャドウ奥村
「まったく、心を盗まれたおっさんみたいなヤバイ液がいっぱい出たではないか」
「お前が下ネタかますからだろうが。ほら、紹介始まってるんだから、はよ、何か言え!」
「あー、そうね。奥村社長の方は面白味がないんだけど、シャドウの方はね、カッ跳んでいるよね、衣装が。初登場時に思わずコーヒー噴き出したんだよね」
「お前、ゲームするとき、コーヒー飲んでんのかよ」
「夢中になると、当然、冷めて美味しくなくなるけど、まぁ、大体のゲームは飲みながらやってるよ」
「こだわりはあるんですかぁ?」
「いや、普通の量販店で売ってるインスタントコーヒー。とにかくいっぱい飲むからね、味は二の次」
「なんでコーヒーなんだよ。お茶でも良くね?」
「おいおいおい、このゲームプレイして、特定のパートナーと親密になったら砂糖を吐きたくなるイベントがいくつかあるだろうが。そんとき何がいいか。苦くて濃いコーヒーなんだよ。中和するんだよ」
「それは斬新なコーヒーの利用法ですぅ」
「だろう。私こそがコーヒー界の革命児
「ああ、それはないない。というか、ベレッタの皮肉だから受け流せよ」
「…………orz風、土下座!」
(反省している風に見せかけて、芸の披露とか余裕だな)
(ですぅ!)
「個人的にシャドウ奥村の醍醐味と言えば、追い詰められてからのこのなんちゃって土下座だ」
「悪役の土下座なんて、全然反省していないのがテンプレだよな」
「ゲームでも実際にモナちゃん以外が謎の罠装置に引っかかりましたものねぇ」
「確かに。あのあと、モナに見せ場ができて、モナの株がバカ上がりした」
「それがお前のお気に入りポイントなのか?」
「ああ、あのイベントを通して学べるところは学ぶのも大切だ」
「ますたーが珍しく真面目なことを言っているですぅ」
「で、お前はどの辺を学べそうなんだよ」
「相手に対しての不遜な指のさし方、口上。とっさにアツい台詞が吐けたら完璧だ。だが、実際はそう簡単にカッコいい台詞なんて早々吐けるもんじゃない」
「緊迫している場面ですからぁ、普通、みんな余裕ありませんものねぇ」
「そこでラノベ式対処方法が流行るわけだ」
「ラノベ式?」
「アレだよ。『ヤレヤレ』からの必殺技」
「え? アレ、そういう意味があるのか?」
「胸が熱くなるような台詞って、ことのほかセンスを要求するんだよ。それを誤魔化すのが『ヤレヤレ』という格下を侮蔑するような仕草。そして、相手の反論を封じるためのトドメ。自分はそう解釈しているがな」
「それ、『俺ツエー』状態じゃないとうまく決まらないよな」
「だからラノベは最近、『俺ツエー』ばっかりなんですねぇ」
「だと思うぞ。シャドウ奥村とのやり取りはそういう意味でも考えさせられたなぁ」
第5位 岩井 宗久
「また、おっさんかよ」
「そうボヤかれてもなぁ。今回のおっさんたちは妙に神がかっているからなぁ」
「どこがポイントなのですかぁ?」
「ズバリ言うと、あまり出番のない惣治郎」
「お前の例えはいつ聞いてもわかんねーよ」
「この武器屋の主人は惣治郎と一緒でお子さんがいる。唯一の違いは、直接の血の繋がりのない捨て子を父親の代わりとして面倒見ている。それでもしっかりパパさんしていて、イベントでもニンマリすること多々」
「お前の笑顔とか、キメぇからな」
「膝に矢傷を持つものが、それでも家族を持ったときの覚悟がイベントを通して熱く伝わる様はいいものだ。マジ、たまらん」
「そ、そうか。それは、良かったな」
「そうとも。それはさておき、シグちゃん」
「な、なんだよ」
「家族、作らないか」
「先にイサカと頑張れよ(からの蹴り乱舞!)」
「です、ですぅ(からの連打拳!)」
「ひでぶっ」
第6位 織田 信也
「ようやく子供出てきたな」
「子供が出来たですとぉ!」
「このバカ耳! どういう空耳してんだよ!」
「あー、あーあー、聞こえません」
「聞こえているじゃねぇか」
「ますたー、シグちゃん、先進みますよぉ」
「お、おう。そう言えば、お前、今回からアルカナが変更したよな」
「です、ですぅ。『悪魔』から『塔』に変更されてますぅ」
「で、塔のキャラクターがガンプレイの好きな美少年とか、お前のドストライクがたんまりと詰まってるよな」
「知っているかい、お嬢さん。ベルフェゴールの司る、怠惰以外のモノを」
「お前が『モノ』と言うとすごく厭らしいんだが」
「チッチッチ、そこは『すごく……いやらしいですぅ』じゃないかな?」
シグの不意打ちローキック。
しなる痛みにベルフェゴールは沈黙した。せざるを得なかった。
だが、ベルフェゴールはドM。痛みを精神的余裕に変えて、立ち直った。
「まぁ、詳細は各自調べてもらうとして、何か機会があったら、天田くんと織田ちゃんの共闘とか見てみてぇ」
「共闘って具体的に何だよ」
「ダンシングオールナイト的なキャッキャプレイ。あ、ナナちゃんにジュスちゃんやカロちゃんを加入したチャイドルプレイなんかも良いかもしんないクマね!」
「ね! じゃねぇよ。時系列とか考えてみろよ。合わねーだろうが」
「ええっ、シグちゃん、指摘そこなの?」
「そこは作品と作品が生み出すオーバースキル的な何かがゲイナーしてくれないかなぁ」
「出来ねぇよ。それと何だよ、ゲイナーとか」
「いや、ダンス繋がりで何となく」
「他に、何か言うこと、ありますかぁ?」
「そうだな。織田ちゃんは一挙一動が無理してるだろう。だからか、足長おじさん的な妄想がはかどるな!」
「ますたー」
「ん?」
「いっぺん、地獄に帰れや」
(小休止)
「まぁ、真面目な話、織田ちゃんに限らず将棋少女もそうだったけど、今作は毒親の存在が目立ったな」
「確かに、メインキャラクターでさえほとんどがいろいろと恵まれてないよな」
「今作、主人公が心を盗む怪盗と知ったとき、どんなもんかね、とか思ったが、アルカナキャラクターのイベントを通しても分け隔てなく問題のある性格を盗んでいったのには好感触だったな」
「現実は厳しいけどな」
「です、ですぅ」
「そうかぁ? 捨てる神あれば拾う神あり。自分はお前たちに命を狙われたが、逆に良い出会いになった」
「お前はあのときの勝負に勝って、オレらを私物化したじゃねーか」
「魂まで縛って心を魔術的に入れ換えるとか、反則ですよぉ」
「心のない悪魔は人間ドラマの主人公のような情熱は持ってないからなぁ。せいぜい、そういった外科的対処療法でしか荒み、凍りきったお前たちを癒すことができなかった。その代わり、これからを充実させれば良いか、とか思ったからな」
「なんだよ、口触りのいい言葉で懐柔かよ」
「騙されないんですからぁ」
「うはー、相変わらず、信用されてねー。まぁ、いっか。あ、そうだ。ひとつ、良いかな」
「何だよ」
「変なことをしないですよねぇ」
「大丈夫。ただ、握手したいだけだ」
「充分、危ないことじゃねーか」
「タスケテー、オマワリサーン」
少女のヘルプミーを聞き届けた、お巡りさんが2名駆け付けた。
ベルフェゴールは機械的に懐から自動小銃を取り出すと発砲。
お巡りさんがなす術もなく崩れ落ちた。
「ちょ、おま、白昼堂々と殺人すんなよ」
「撃ったのは睡眠弾だ。問題ない。まぁ、それよりも握手だ」
ベルフェゴール、有無を言わさず、二人の少女と握手をした。
わざわざ腰を折り曲げ、少女たちと目線を会わせた上で、だ。
少女の手のひらはあったかく、ベルフェゴールの機嫌はさらに良くなった。
「悪魔に親代わりなんぞ難しいのは承知だ。だが、握手ぐらいならできる」
「握手がなんだって言うんだよ」
「手のひらを通した温もりから心を繋げることだってできる。握り方の加減次第で相手への信頼と侮蔑すら伝えることだってできる。さぁ、シグちゃん。自分の握手から何が伝わった?」
「ますたー、霜焼け治してありがとうございます。ついでに、シグちゃんのも」
「おう。お安いご用さ」
「何だよ、霜焼け治すぐらいで勿体ぶった言い方しやがって」
「いきなり手をつかんだらそれこそ問題なんだろ?」
「ぐぬぬ」
次回というか、来年も毒蛇をよろしくお願いします。(*´ω`*)




