人は移ろいやすいんでっせ。
まぁ、タイトルだけでは「?」となること必至です。
ぶっちゃけると、評価の話です。
なろうの、文章評価と物語評価ですね。
まぁ、私もなろうで約三年ほど居させてもらってます。
当初は目につくラノベの何もかもが新鮮で、自分のなかで「面白い!」と思った作品のほとんどにあまり深く考えずに『5:5』を点けていました。
しかしまぁ、たかが三年然れど三年です。
いろいろ読んでいるうちに「慣れ」が生じてきます。
読み慣れる、というやつでしょうか。
そういう心の状態になると、今までの評価のやり方に疑問が生じてきました。
それまでその作者の『クセ』なんだろう、と見過ごしていた文章のアレコレに断罪といいますか、ペナルティーといいますか、注意勧告みたいなのをやりたくなりました。
手っ取り早いのは、作家さんの感想コーナーにカチコミに行くことでしょうか。しかし、これは正直なところ、大した効果はありません。
自身もつたない文章をいろいろ書いていてわかるんですが、意見する本人は善かれと思っている正論でも、生みの苦しみを通して一つ一つの次話を築き上げている作者当人からすれば『うるせーよ、バカ』とは言わないまでもいい感情は持たれないでしょう。なかには正論が心に沁みてその人にすり寄る形で修正していって、独特の作風が、魅力が失われる……というマイナスもありますし。
私自身の体験談で恐縮ですが、書籍化作家さま相手への意見は、金魚のフ……じゃなかった、信者の反感を買うもしくは粘着される、という副次災害が待ち構えていることがあるので、『触らぬ神に祟りなし』でしたっけ? まぁ、感想はヨイショ以外はやらん方が無難かなぁ、とか思うています。
そう考えますと、このポイントってのは、よく出来ていますね。
モチロン、問題もあります。問題の方が根が深いようですが、まぁ、その辺は置いときましょう。時々、時事ネタみたいなエッセイが分かりやすく解説してくれますので、ポイントの闇についてはそちらを参照されてください。
そういうわけで、最近の私は、お気に入りさん以外の作家さんに対して感想を送らない代わりに、ポイントで誰の目からでも分かりやすく評価することにしました。
前置きが非常に長くなりましたが、私の評価の目安をここに残しておきます。
【文章評価】
☆減点方式である。
▼改行が見られない。
▼誤字・脱字が非常に多い。異様に多いと-2。
▼句読点は的確か。
▼知的好奇心をくすぐるか。
▼ユニークな表現方法に対し、理解が伴うか。または、状況がイメージできるか。
私の文章に対しての評価のやり方は、一般常識でふるいにかけているだけですね。
あくまでも私個人の考えですが、読みやすさは大事かと。それと、小さな子供に『ねー、このひと、こんな漢字も知らないの?』と思われるほどに間抜けな漢字間違いは如何かと思います。
どこの誰とは指摘しませんが、立ち読みの時点でその手にした本を床に叩きつけようかという衝動に駆られるほどにひどい誤字・脱字のオンパレードをそのまま書籍化しちゃったラノベに出くわしたときの、あの『作家って何だっけ?』という感情はいまだに忘れられません。
知的好奇心のくすぐりですが、例えば『てれび』という名の不思議な箱から色んな人たちが出てくる理由を相手に伝える話があったとして、すんなりと納得できる表現をされる方、分かりやすく表現される方、ユニークな表現方法だけれどもポンと膝を打ってしまうような面白い話としてまとめる方の作風をさします。こういう方々の作品に出会いますと、ポイントだけがクッソ高いだけのテンプレート作品を読むよりもウッキウキが心地よいですよ。きっと、興味をくすぐられたからだと思います。
イメージの話は難しいですよね。
作者の頭のよさと読者の理解力のなさにどうにもならない開きが出来てしまうと、作者が善かれと思って説明を詰めるとますます溝が開いていく……という。
私のブックマークにて、改行、誤字・脱字、特に欠点は見当たらないのに『4:5』という評価がありましたら、この部分です。
頑張って理解しようとはしているのですが、バカですみません。
【物語評価】
☆減点方式である。
▼その文章は面白いか。
▼続きが気になるか。
▼意表を突かれたか。
▼完結に向けて動いているか。
文章評価とはうってかわってフワッとした表現になっています。
要は、合うか合わないかが、まず第一関門。
第一話のさわりを読んで合う気がしたら、ブックマーク。
文章を『面白いか』と表現しましたが、別にコメディであるべしとは断言していません。
説明が難しいのですが、私個人のなかで『読みやすい』と判断した文章は、作者の文章への理解がすんなりと追い付き、ノートをペラペラとめくるような速度で次話を読み進めていきます。その最中、読み進めつつも、次の展開を予想します。その通りになるにしてもいろいろと納得がいけば、面白い。その通りにならなくても『こういう話のルート』を指し示して、驚きを与えてくれた。なるほど、面白い。
というような感覚でしょうか。
面白い文章には魅力と力強さが備わっていますから、実のところ、続き・意表の部分はあってないような採点要素ですけどね。
最後の、完結のくだりはまんまです。
折角、面白い作品に出会えたのに、最終更新から相当数の年月が経過しているとガッカリですよね。
せめて活動報告に一言あれば、と思います。
まぁ、最後の更新の件ですが、私自身、すっごく巨大なブーメランが身体のあちこちに刺さってますけどね。ナニ、偉そうなことをいっているんでしょうね、ホントに。
それでもここに記した理由としては、見向きもされていない深海魚の更新はさておき、書籍化されて以降、忙しいのか別の理由があってモチベーションがダウンしているのか、一向に動きのない作品がありますよね。
私の評価した作品一覧に『5:1』といった評価があったら、つまり、そういうことです。
創った作品には、責任を持ちましょう。