ペルソナ5感想 ① ベルフェゴール、はしゃぐ。
※ATLUS様へ
ペルソナシリーズ20周年を迎えられましたことを、心よりお喜び申し上げます。
いちファンとして、ささやかですが、素朴な感想を捧げます。
① ペルソナ5のアレ
「いよいよだ」
「長かったよな。前作から何年だよ」
「8年だ」
「即答かよ。ファンってスゲーよな」
「グクった」
「そういうところは黙っていたほうがカッコよかったですよぉ」
「じゃ、前言撤回」
「ぶっぶー、遅いのですぅ」
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
「ところでさ、オレら、何で電車の上に乗ってんのさ」
「しかもぉ、結構スピードがでてるのですぅ」
「オープニングムービーの真似をする」
「!!」
驚くシグ&ベレッタに対し、フェゴールがさりげなくスマホを手渡した。
ちょうどATLUSの公式サイトの画面で、再生ボタンを押したら例のムービーが見れるようになっていた。
再生して、中身を確認する少女たち。
視聴して、すぐ二人は思った。
「バカだ。バカがいる」と。
そして、そのバカは思いとどめようと口頭で注意しても聞きはしない。質の悪いことに再生能力を所持し、そう簡単には死なないため、バカが治ることもない。
暫くして、交差するように一般道路が見えるエリアに近づいた。
フェゴールの目論みは、ムービーの通りクルクル回って道路の上に華麗に着地することだった。
「レッツゴー!」
少女たちはバカ悪魔の顛末をおとなしく見守った。
助走なしのジャンピングだったが、思いの外、きれいなフォームで落下していった。
だが、落下の途中で信号が変わり、車が走り始め、フェゴールは大型トラックと衝突した。フェゴールの四肢は断裂し、運の悪い目撃者たちによる阿鼻叫喚が盛んに木霊していた。
「ハァ」
「ですぅ」
期待を裏切らないオチに疲れを感じた少女たちだった。
② 安心と信頼の「セーフティー」
「アレか、ここの作者が迷わず選択するという噂の超・低難易度モード」
「うむ。レベル上げやすい・お金たまりやすい・死んでもすぐ生き返る……という、日本のロールプレイングゲームにはあまり見られない、ゲーム初心者にも取っつきやすい親切モードだ」
「偉そうに説明しているけど、作者、このゲームプレイ歴何年だよ」
「20年だ」
「だったら、難易度・ハードから始めても良いんじゃね?」
「バカ言うな。作者の年齢的に、レベル上げにくい・お金ためにくい・死んだら最初からやり直し……なんて、限られたプレイ時間内に出来るか。んなもん、暇な学生時代だけの特権だ。
大体だな、この作者、即死系魔法との相性が最悪で有名なんだよ。
今作も初めのダンジョンぐらいはノーマルでクリアしようと試みたが、不意打ち喰らった際、オンモラキのムドで全滅してそれまでの二時間ほどの攻略がパーになってるからな。
その後も、不意打ちからの即死系魔法で何度か死んでるから、セーフティーなかったら途中でクリアを諦めているだろう……に、3000点だ」
「そ、そうか。わかったよ。オレが悪かったよ」
シグは肌で感じた。
ファンの熱気はバカにしてはいけない、と。
③ 4月15日を、忘れない。
「何ですかぁ、これは?」
「序盤のダンジョン『カモシダ・パレス』にて、ベルフェゴールが久々に中ボスで登場したんだ。アスモデウスよりも下の扱いには……まぁ、アスモデウス出てこないから良いか。ともかく目出度い日だったんだよ」
「というか、アスモデウスとお前って、役柄被るからな」
「えっ、被るか?」
「どっちもスケベですよぉ」
「エロいことに異論はないが、アスモデウスは穴があれば老若男女問わず。ベルフェゴールは少年少女限定という区分はあるがな。まぁ、どちらも相手を魅了または洗脳してたぶらかす点は認めよう」
「オレ、お前の方がアスモデよりも危険な気がするんだが」
「む。それはいかんな。洗脳が弱かったかな?」
「ますたー、このネタ、(作者の作品の方の)本編知らない人にはわからないですよぉ」
「そうだなぁ。一応説明すると、処女作『フェゴールとアスモデ』に出てくる一コマの流用だ。しかし、処女作だけに、いろいろと文章がおかしかったりするから、読むのに苦労するだろうな。改稿して、読者を増やす努力もしないといけないんだが、この作者、休み時間が少ないからな」
「休日もロクに取れないよな」
「ブラック勤務ですぅ」
「ベレッタ、口にチャックだ」
「あ、ライドウじゃん。懐かしい」
④ 主人公の名前と怪盗団のネーム
「ますたーは今回、どんなネームをつけたのですかぁ?」
「主人公の名前は、鐘笛業流だな」
「かねふえ……あとは何て読むんだよ」
「当て字だ。鐘笛業流と読んでくれ」
「読めるかっ、バカ」
「どこの中2さんかと思いましたよぉ」
「そうかぁ? 自分的にはカッコイイんだが」
「いや、それ、お前だけだから」
「じゃあじゃあ、怪盗団はどう名付けたのですかぁ?」
「オリジナルは『ザ・ファントム』だよな。これ以上にカッコよくて、特定されないネーミングってそうそう思い付かないよな」
「フッフッフ。私は閃いた。だから『我の名はベルフェゴール』と名付けた」
「盗みが専業なんだろ? ちっとも忍んでねーよ。フザケてんのか、オメーは」
「ますたーは、自己愛が痛すぎるですぅ」
「うむぅ、散々だなぁ」
⑤ 今回のベルフェゴール
「今回のベルフェゴールのスキルの話をするぞ」
「へいへい」
「何だ、えらくテンション低いな」
「そりゃそうですよぉ。ぶっちゃけ、どうでもいいですもん」
「そうか。だが、続ける。
今回のベルフェゴールは……激怒無効を覚えるぞ!」
「あ?」
「言いたいことがよく分からないですぅ」
「おいおい、この作品のタグを覚えていないのかい。勉強不足はいかんぞ。一般常識の欠落は社会に出てからが困るんだぞ」
「なんで、この作者の作品ひとつでここまでボロクソに言われなきゃなんねんだ、アア?」
「はい、状態異常『激怒』ゲット~♪」
「タグ……タグ……ああっ、『要:激昂耐性』とあるですぅ」
「流石だ、ベレッタ。若干、表現が違うが、いや、何かね、嬉しかったねぇ」
「ますたー、スタッフの人、まさかのまさかでこの作品、読んでるのですかぁ?」
「さぁ? しかし、この『ペルソナ5』は、作者にとっては空前絶後のベルフェゴール祭と受け取っても問題ないぐらい、ベルフェゴールが優遇されているぞ」
「どんなところがですかぁ?」
「ベルフェゴールの今回のステータス耐性は、氷結と電撃、核熱が耐性持ち。呪いを反射だ」
「???」
「ペルソナに限らず、ATLUSのロールプレイングゲームは、氷の魔法で凍結する可能性があり、電気の魔法で麻痺する可能性がある。耐性持ちは、ダメージが通常の何割かがカットされ、凍結や麻痺の可能性すらも発生しにくくなる」
「すごーいですぅ」
「だろう?」
「じゃ、核熱って何だよ」
「うむ。エフェクトがまんま核爆発っぽいな。えーとだな、確かこのゲームにおける自然魔法(火炎・氷結・疾風・電撃)よりもダメージが大きい上位魔法の位置付けだったと思う。
そのうちのひとつに耐性があるわけだ。あ、もうひとつあって、それは念動な。
サイコキネシスとかサイコフォースといった技名で有名な、あの念動魔法な」
「マジかよ」
「大マジ小マジ、マジサジバーツの三連単♪」
「だから、そのネタ、わかる人、いねーから」
「シグちゃん、どうどうですぅ」
「……チッ、じゃあ、呪い反射って何だよ」
「従来のファン向けに表現すれば、ムド耐性。新規のファン向けに説明するなら、即死魔法という、ヒットポイントがどんだけ残っていようともゼロにする魔法への耐性だな。
今回のベルフェゴールは、反射とあるよな。
呪いの魔法に限り、掛けられても相手の方へと跳ね返るから、すごく安心だよな」
「呪いの魔法だけ?」
「ああ、祝福の魔法というのがあって、残念ながらそっちは普通に喰らう。見た目が天使系の奴らがよく使ってくるから、ソイツら相手はいつもドキドキだったよ」
「チート!」
「チートですぅ」
「( ; ゜Д゜)エエッー。せめて、公式チートにしとこ?」
「まぁ、欠点というかペルソナとして使えるのが、レベル37からなんだよね。
レベル30台って言うと、慎重プレイのヒトで第三のダンジョン、さっさとプレイのヒトで第四のダンジョンぐらいから使える……まぁ、中盤以降からの使用という点がね、まぁ、そのレベル帯に他の魅力的なペルソナがあるからねぇ。大抵の一般プレイヤーはそっちを選択するんじゃないかなぁ」
「あ、いじけたですぅ」
「ケケケッ、まもりに構ってもらえないバリィみたいだな」
「そりゃそうと、ひとつ疑問があるんだよ」
「何だろうか、シグちゃん」
「お前の由来を知っているからこそ、氷結・電撃・呪いの耐性は理解できるんだけど、やっぱ、核熱まで耐性があるのがわかんねー」
「ちなみに、核熱以外の耐性の由来、何が考えられるかい」
「そりゃあお前のサブいギャグが氷結耐性と氷結魔法だろ」
「時々やらかす痛いセンスが電撃耐性と電撃魔法ですぅ」
「呪い魔法反射は、魔王由来だろ」
「呪い魔法反射は、魔王由来ですぅ」
「核熱は、そうだなー。……作者が『フォールアウト』シリーズが好きだから?」
「自惚れんなよ、囚人」
「見損ないましたよ、囚人」
⑥ 語り尽くせない……。
「何だかんだといっても、八年ぶりのナンバリングタイトルなわけで、延々としゃべることができそうだ」
「お前はそれで良いかもしれないが、きっちりと読んでくれている方々のことを、少しは考えろ」
「提案がありますぅ。カテゴリーに分けて書き記すことをおすすめしますぅ」
「おお、ベレッタ、それはいい。キャラクター編とか攻略パレスの簡易感想とかそういうのに分けろ、ということだな」
「語るのは構わねーけど、語る内容、多すぎね?」
「八年ぶりのナンバリングタイトルだぞ。しかも、ペルソナプレイ歴20年の追っかけプレイヤーよ、この作者。薮蛇踏んだと思って、諦めることだ」
「うげぇ……」
「諦めるですぅ。こうなったますたーは止まらないですぅ」
「というわけで、締めの言葉を送ろう」
「締めの?」
「言葉ですかぁ?」
「うむ。サラダバー」
「ちょ、おま」
「サラダバー」




