やりやがったな、ぎゃる☆がん(怒)
『ウィッチャー3~ワイルドハント~』というポーランドのRPGがあります。
全世界で600万本売れたそうです。日本語版の海外ゲーム紹介サイトによると、約70億円の純利益が出たそうです。
思わず、納得してしまいました。
ここのゲームメーカーさんは、発売と同時に16個の無償ダウンロードを実行しました。
現在、15個までダウンロードできて、最後の16個目『強くてニューゲーム』が調整中とのことで、ダウンロード配信待ちです。
そのほかにも、有料ですが、約3000円で30時間ほど遊べるDLCが2つ準備中とのこと。
このゲーム、メインクエストのクリアまでに200時間かかるらしいですが、それとは別にメインクエストには一切絡まないサブクエストにこんな大量の時間も遊べるDLCを『1時間当たり100円』で売ってくれるとか、テレビゲーム好きにはすごく素敵なゲームメーカさんで、思わず、ナンマンダブナンマンダブ……と膝をついて祈ってしまいました。
一方、エロ星人を自覚する人にお勧めだと言ってた『ぎゃる☆がん』ですが、DLC商法第2弾が出た途端、思わずガッカリしました。そばに無反動砲があって、いつでも撃てる状態だったら、自分、ためらわずにそのメーカーの入っているビルめがけてトリガーを引きそうになったぐらいです。
何がガッカリさせられたか?
まずは、今回のDLC商品を説明しましょう。
① 衣装3点。
ドラクエシリーズを髣髴させる伝説の勇者の衣装+魔法使い+僧侶のコスチュームが各500円で販売されています。合計1500円になります。まぁ、この辺に目くじらを立てるのは難しいです。
かつて『アイドルマスター』とかいう膨大な量の衣装ダウンロード商法を確立したゲームがあります。
それと比べたら、1500円で済むのは良心的? なのかもしれません。
② まな板とマグロまんの2点。
ぶっちゃけると、『初めからぺたんこの子以外の女の子のおっぱいをぺたんこにするアイテム』と『初めから巨乳の子以外の女の子を巨乳にするアイテム』です。
各1000円ずつのご提供で、合計2000円です。
他人様の嗜好の問題に干渉してきました。正直、イラッと来ました。
③ 今回のおススメ! 性癖ぶっぱドリンク。
えー、前回記述したと思いますが、このゲーム、凝視ボタンを押すと女の子たちの制服がスケスケになって、エロ星人的にはウホホッ! と眼福になる――と言いました。
ただ、ファイナルステージにもなると正直、そんなヒマもないとも書きました。
それをお手伝いするのが、この『リポビタンD』にやたらとそっくりな外見のアイテムです。
これの効果はですね、凝視ボタンを押さなくても初めから女の子の下着姿がスケスケです。んで、凝視ボタンを押すと下着まで透けるわけです。ですが、CERОがDなのを思い出してください。
思春期真っ盛りの男の子のこれ以上の期待には多分、応えていないはずです。
思春期真っ盛りの男の子が一番見たいであろう、あの部分この部分は塗りつぶされているはずです。まさかあの部分この部分まで450人分用意していたら、プレステ4では売れないはずです。
つまり、肌色のタイツを着た女の子の全身をくまなく見るだけ――のはずです。
んで、気になるお値段ですが、10000円です。
はい、1000円ではないですよ。自分もよく確認しました。
こんなどうでもいい機能に、10000円です。
1万円あったらですね。
自分だったら、小島監督の最後の作品になった『メタルギアソリッドⅤ』を買いますね。
おそらく日本初ではないかと思うオープンワールドのゲームです。映画もろもろの文化に精通した小島監督がこのゲーム内にいろいろと仕込まないはずはないです。
面白くないわけがないのです。
さて、話を『ぎゃる☆がん』に戻しましょう。
冒頭、自分は『ウィッチャー3』の無償ダウンロードの話をしました。
16個もあって、その内訳ですが、
ヒロインたちの衣装が3つ。
ひねりのきいたサブクエストが3つ。
カードゲームの絵柄の変更が1つ。
主人公の髪の毛と髭の形が変更できるのが1つ。
ぶっ殺す際のモーションの変更が1つ。
テメリア人への衣装変更が1つ。
ニルフガード人への衣装変更が1つ。
スケリッジ人への衣装変更が1つ。
文化の違う石弓3点の追加が1つ。
主人公ゲラルドの最強武器防具を集める(=衣装変更)イベントが3つ。
そして、未実装の『強くてニューゲーム』で16個です。
ほとんど見た目の変更ぐらいじゃねーか、という人もいるかと思いますが、これを『ぎゃる☆がん』と同じように当てはめたら、衣装変更だけ抜粋して、各500円で売るとして、10個ありますから、5000円とれます。
全世界で600万本売れてますから、もし欲しい人が10万人ほどいたとして、5億円ゲットです。
これを一切せずに、無償ダウンロードです。
太っ腹すぎて、ベタ過ぎて恐縮ですが、自分のほっぺたをつねりました。
さて、『ぎゃる☆がん』です。
何万本売れたのか不明ですが、エロエロアピールアイテムに1万円という強気の設定をやったのは、平たく言えば、元を取りかえす気でいるわけですね。
エロに訴えれば、1万円でも振り込むやつはいる、と高をくくったのでしょう。
この、バカチンがっ。
腐れDLC商法はバンダイナムコだけで充分だと思っていましたが、お前らもか。
必死こいて探せば、無料の動画サイトで、ええもん観れるこのご時世、よりによって、そんなもんでお茶を濁すのか。
なまじ、ゲームがまぁまぁ頑張っていた(←冷めた言い方になるのは、自分が思春期をとうに過ぎて、倦怠期の入り口にいるおっさんだから)だけに、こんな売り方をやらかす日本のゲーム会社に『残念っ!』の一言です。
とはいえ、1万円ツッコむのは個人の自由です。
私がガッカリしても、他のゲームユーザーは違います。
あのコンテンツに、1万円の価値があるのかもしれません。
しかし、もったいない選択だと思います。
もう一度言う。
よく考えて、選択しろ。




