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ぎゃる☆がん だぶるぴーす

※警告※ 

一部不愉快な表現が入っています。伏せていません。ご注意ください。

 たとえ、おっさんになろうとも、心のどこかに未だ死滅していないピュアな部分がほんのひとかけらでも残っているのなら、迷わずにプレイしてもいいのではなかろうか。



 ……などと、冒頭から言い訳がましいスタートですが、今回、ご紹介するソフトは『ぎゃる☆がん だぶるぴーす』です。

 えー、プレステ3のときに『ぎゃる☆がん』として、処女作レビューされました。

 今作は、プレステ4にて続編として発売しております。


 ジャンルは、シューティングゲームです。

 海外ゲーム風に言えば、FPSでしょうか。

 一人称視点の状態から、弾を飛ばして、相手を撃沈させる……ああ、いやいや、この『ぎゃる☆がん』は違いました。

 飛ばすものは、目力です。歌舞伎役者のひと睨み……もとい、ヤンキーのメンチビームみたいなものでしょうか。

 実際のところは映像を見てもらえば一発でわかるのですが、パッケージソフトに「ガンシューティング」と名付けられている通り、主人公は言い寄ってくる全女子学生に対し、目からハートを飛ばして、相手を撃沈メロメロにさせるゲームです。


 え?


 え? とか固まられても、反応に困りますが、そう云うものだと受け取ってください。


 一応、あらすじですが、いつものごとく大まかにざっと表現すると、恋の天使見習いが対象者であるとある男子生徒に対し、1本撃てばいいところを全弾ありったけぶっ放してしまい、1日だけ女の子からモテモテになる代わりにその日のうちに相思相愛の恋人を作らないと、翌日から誰からも好かれなくなる人生を送らなくてはならなくなる……という、はた迷惑極まりない運命を背負わされた男子生徒(もとい主人公)が、必死になって恋人を作ることになった。

 そういうゲームです。


 そういうゲームですから、通常のシューティングゲームのように、主人公のスコアアタックを提供する役割を担うのが、ヒロイン以外の女子生徒です。その学校の全女子生徒です。1年生から3年生まで。イヤッホゥ♪

 確か、450人ほどいたはずです。

 名前もプロフィールも髪型も下着姿も一人一人用意してあります。

 大事なことなので2度言います。下着姿もです。


 こういうところにすごく力を入れるあたりが、日本のゲームです。

 オープンワールドのゲームは全く作る気はないものの、こういった、匠の技が光るちょいエロには一切の妥協がありません。

 もはや潔いまでの内向きな努力ですが、なかなかバカになりません。というのも、このこだわりがこのゲームをクリアするために必須なスパイスなのだと、周回プレイをするときに思い知らされました。


 また、ご丁寧に隠しコマンドまで用意してあり、これまたざっくり説明しますと、下着の傾向がセレクトできるということですかね。大人用、ロリッ子用……エトセトラと。大人っぽい体格の女子が子供っぽい下着になって(または、その逆もしかり)、そのギャップに悶えるという用途しか思いつきませんが、どうしてでしょうか。私の枯れた下半身が急に息を吹き返したりするものですから、日本が誇るチョイエロ技術はなかなかどうして侮れません。断じてエロゲーではないのに、やけに興奮します。

 『たぎる、みなぎる、ほとばしる』と、思春期真っ盛りの無駄な情熱を思い出します。

 夏の暑さと合わさって、私もどうかというレベルでバカなことを口走ってますね。だが、反省しない!


 あー、でもアレですよ。

 下着が見たければ、当然のごとくながら、相手を凝視しなくてはなりません。

 ボタン一つでそれは可能なのですが、プレイ中に次から次へと女子学生がラブアタックを仕掛けて、こちらの体力をガシガシ削ってきます。

 ステージ1ならともかく、女子学生がワラワラとゾンビゲームのごとく溢れかえるファイナルステージにそんな余裕なんてないはずなのですが、上手い人はしっかり凝視してます。

 コイツはすげえ。そこに痺れる、憧れるぅぅ♪


 あとは、目力を貯めて放出することにより、女子学生たちの雪崩をやや緩ませる「チャージショット」とガンシューティングと言ったらお約束の「ボム」で難局を切り抜ける必要があります。

 このボムがまた曲者で、まず、ボム化させる女子学生を決めます。

 すると、別の画面に移動し、女子学生を眼シューティングでじっくりねっとりと眺めまわして身も心もとろけさせる状態こと「アヘ顔ダブルピース」ショットを決めなくては「ボム(リア充爆発)」が上手く作動しないのですねー。


 で、アヘ顔の決め方なのですが、これがまた何というか……女子学生一人一人、見られて嬉しい部分が細かく設定してありまして、主人公は制限時間内にボム(攻略)対象女子の弱点のパーツを見出して、アヘ顔へと導いていくわけです。

 正直、初見プレイでジゴロは無理じゃないかな。天然ジゴロならともかく。

 弱点のパーツもステージ1ならまんこ以外ならオールOKでも、最終ステージになると、目、唇、うなじ、肩(鎖骨?)、手、おっぱい、お腹、まんこ、おしり、太もも……と細分化され、目と手が弱点とかひっかけも多く(初見で目と唇または手とおっぱいのどちらに弱点があるのか分かりにくいため)、正直、ウィキペディアがないとクリアできそうもないです。

 都市伝説だと思うのですが、まんこを見られて喜ぶビッチがいるらしいです。

 おしりの見間違いだと思うんですが、存在したら存在したで、リアルだよなー。再現度高いなー、とか余計なひとことですかね?


 ……とまぁ、夏の暑さを言い訳に、ゲームプレイの一通りを語ってみました。

 ハッキリ言って、わかりにくかったと思います。

 本人がエロに正直なので、どうしてもエロが絡みましたからね。


 あとは、ステージ開始前にどんなタイプかを選択することができます。

 ズバリ「がり勉」「オシャレさん」「体育会系」「エロ星人」の4タイプです。

 あとで教えてもらって愕然としたのですが、「がり勉」が一番クリアしやすく「エロ星人」が難しいとのこと。

 これが何の難易度に影響するのかというと、ヒロインとの会話です。

 攻略ヒロインごとに相性があり、がり勉はがり勉との会話が弾むように、プレイ開始に選んだ性格によって、ヒロインとの会話に相手の心をうまくくすぐるセリフが出るかでないか? が関係します。

 相性のいいセリフを選べば、彼女の心が容易くも主人公に寄りかかり、複数の彼女のハートをワシっと掴めば、最終ステージでのヒロイン選択は好きなのをチョイスし放題です。


 ご多聞に漏れず、日本のギャルゲーは、エロに厳しいところがあります。

 見た目派手に遊んでそうなアーパーなギャルでも、ベッドの上では処女だった……というツッコミどころ満載のエロゲーが象徴するように、エロ星人では、エロゲーではないヒロインとの会話において、著しく不利です。

 何を選んでも各ヒロインには嫌われるようにできています。

 正直、クリアへのハードルがクッソ高いのが「エロ星人」です。


 私ですか?

 期待を裏切ることなく「エロ星人」でプレイしました。

 そして、自身の本心を偽ることなく「エロ星人」でクリアする気満々でいます。

 いばらの道ですが、バッドエンドを繰り返すうちにスキルは磨かれていくので、そのうち、ステージクリアを重ねていけば、こんなエロ星人でも陥落するヒロインが出てくるんじゃないかと思います。

 それが誰なのかはわかりませんが、実に楽しみです。


 悪魔にとりつかれた女子学生に踏まれても喜べるドМ体質の方、リアルの女の子にはそれほど興味はないものの、ゲーム内の女の子の下着姿には妙にハッスルできる方、エロを自覚し、エロであることを誇りに思い、何の羞恥心もなくゲーム内の女子学生のあんな姿こんな姿をガン見できる方、ド畜生なまでに微エロに一直線でなかなかに楽しい『ぎゃる☆がん だぶるぴーす』はいかがですか?


 数少ない日本のゲームの本気の片鱗に、たぎるがよい、みなぎるがよい、ほとばしるがよい!

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