第○二話 異種間交流
遅くなりました(汗
次番、天犬参ります!!
そのあまりに真剣な眼差し。虚偽を吐くことを許さぬ眼光に、二人は思わず弛緩していた体を引き締めた。
「魔王、という存在を知っているか?」
竜人、キュリアスの口からでたそんな問いに対し、ギルダーは首を僅かに傾ける。そんなギルダーを横目にルンディアナは拍子抜けしたように肩から力を抜いた。
「魔王ってアレでしょう?遥か昔に存在していた魔界の支配者だーっていう。」
「ああ。他にも魔を統べるモノ、地獄の覇者、などという異名を持っているな。」
「あんなもの、御伽噺でしょうに。魔を統べるモノ、なんていたら私達はとっくの昔に滅んでるわよ。」
今の所、魔物に人間が勝てて居るのはひとえに組織力のおかげなんだから。と続けるルンディアナに、納得するようにしきりに頷くキュリアス。その表情にはどこか安堵の色が見え、ギルダーは首の角度を更に深める。
「……どうしたのよ?」
そんなギルダーに気付いたルンディアナはキュリアスに気付かれないようギルダーの耳元で囁く。しばらく首を傾げたままのギルダーだったが
「……竜人は、魔物。」
一言だけ呟いた。それだけで、再び黙ってしまうギルダー。しかし相方であるルンディアナはそれだけで言いたい事を理解したらしく、
「あぁ、確かにね。」
1人納得している。困ったのはキュリアスだ。此方が質問しているのに、当人たちばかりで納得しておりキュリアス1人だけが全くわからない。
「……貴様等のみで納得してないで此方にも理解出来るように説明しろ。」
「あぁ、簡単よ。あなたって竜人でしょう?もっと大きく括りなら魔物。もし仮に魔王なんて存在がいたら、魔物であるアン……貴方の方がその存在を他の魔物伝手とかで知るなりして出来るじゃない。
なのに、私達人間にわざわざ聞くなんておかしいわ。」
もっとも竜人とこうして話してるのも十分おかしいのだけれど、と心中呟く。
「成る程。確かに。」
キュリアスは腕を組み首を捻り何か考え始め、しばらくしてから決心したように顔を上げた。
「その魔王が現界している、と言ったら……どうする?」
短くてもうしわけない……。
godaccelさん、頼みますっ!