エピローグ
珠希はFBIの《メージェント》に赴いた。
調査報告書を軽くまとめ、ジョンに渡す為だ。
▪▪▪
ジョンの部屋に着いた。
そして、扉を叩く。
「……どうぞ」
声がしたので、珠希は入っていく。
「お疲れ様です、ジョンさん。例の報告書がまとまったので」
珠希が言うと、彼は頷いた。
「任務、お疲れ様だったな」
報告書を手渡す。
「そういや、汐莉殿の方は大丈夫か」
ジョンが心配そうに言う。
「……ええ、なんとか。詩乃さんから回復したと聞いています」
それを聞いたジョンは、安堵の表情を見せた。
「それでは、改めてこの任務……お疲れ様。これからも、よろしく頼む」
「はい!」
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その後の日本の《メージェント》に関してだが、二期生と三期生は合同になって活動していると聞いている。
汐莉と詩乃は組織から離れたが、今でも外部援護としてやっていってるらしい。
奴……三島武瑠に関しては、正直救いようのない人間だ。
ただ、汐莉の意識が戻ったと聞いたとき涙を流したらしい。
それを聞いて、まだ人の心が残ってると感じた。……まあ、やった事に関しては償いをしろとしか言えないが。
「……とりあえず、無事にやれて良かったっすね」
珠希はそう呟いて、歩き始めた。
一連の「裏側の物語 (バックサイドストーリー)」は、これにて終わりを告げた。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。
彼の活躍は、ここで終了となります。
また次の小説で、お会いしましょう。