第7話 ほんとうの侵攻タイム
「エンジェリックエレガントドリーマーストリーーーーム!!」
「ぐおおおァァ……至福なじかんだったゾ……ジンゾック……ザッハーーーー……」
「あいつの親戚何人目だよ、まったく」
「ふぅ、おつかれですわ。うちの子、サブレ」
「お疲れ様ですお嬢様。キウイストロベリーミントミルクチョコドリンクです」
ぐびっといったお嬢様。
「ぷはぁ、魔神狩りも順調になって来ましたわね」
「はい、お嬢様。やはり先にダンジョンに行って正解でしたね。さすがお嬢様です」
「ふふ、そうですわね。なにせ全身レジェンダリー装備なのでしてよ。生まれ変わった気分でしてよ!」
「はい私も、全身レジェンダリー装備を纏うことができました、これならば魔神相手にもそうそう遅れを取りません。これもまたホワイト様の恩恵です。やはりホワイト様は私の希望の光です」
「はぁまあ、希望の光かはわからないですけど、全身レジェンダリーならもうそこらの魔神はヌルゲーじゃないですかね」
その時、突如、天から地へ黒雷が疾る。轟音を轟かせそれは現れた。
「我は魔十遊がひとりドリーマーエノキング!! 人族、貴様らか? デスハーラーとデスワルツとデストルテ、その他多くの魔神を狩っているというのは」
え? なにごと? ドリーマーエノキング? たしかにエノキ束ねたのに手足生えたような見た目してるがなんなんだこいつ?
「まじゅーゆ? それは一体なんなのかしら」
「魔十遊をしらないだと! ええい、このメスが、くらえドリーマー胞子スペシャル!!」
えのきから放たれたドリーマーな胞子がお嬢様を襲う。
「お嬢様、危ない!!」
サブレはお嬢様を突き飛ばし、代わりにドリーマーな胞子の直撃を受けてしまう。
「ぐっ……」
「サブレ!! 大丈夫でしてっ!!」
「サブレさん!!」
「……大丈夫ですお嬢様。私もドリーマー、ドリーマーには耐性があります」
「ほー、これは驚いた、まさか我と同じドリーマーが居たとはな」
「よかったサブレさん。にしても、不意打ちとはコイツなんなのでしょう。まじゅーゆーがまずわからん」
「む、貴様、魔十遊をしらないだと! ええいこの…………。くらえドリーマー胞子スペシャル!」
えのきからドリーマーな胞子が放たれる。
「扇風機だよ、中!」
扇風機の風に吹き流されたドリーマーな胞子が逆にドリーマーエノキングを襲う。
「むむっ、我の天敵風使いめ。だが我にドリーマーは効かん」
胞子に直撃したえのきは平然としている。
「風使いとは厄介なやつめ、我よ増えろ!」
ドリーマーエノキングはエノキを針のように周囲に飛ばしエノキが地面に突き刺さる。
「ドリーム成長促進!!」
ドリームな成長促進効果で刺さったエノキは成長しドリームエノキングになった。
「ははは、これが我のドリームエノキング軍団だ、ちなみにドリームエノキングの戦闘力はオリジナルの我と変わりない! 人族、魔十遊の我と正々堂々戦うのだ」
「正々堂々とかけ離れてる気がするが、ここは……」
「むむ、逃がしはせん、ゆくぞ……」
「正々堂々侵攻タイムのじかんだ人族!」
「くっ、侵攻タイムのじかんだ!」
「侵攻タイムのじかん! この数は!」
「侵攻タイムのじかんですわ……! うちの子、策はありまして!?」
「お嬢様、サブレさんひとまずカーゴに乗ってください!! 分身したコイツはきっと危険です!! 戦域を離脱します!」
お嬢様一行の前に突如現れたドリーマーエノキングとドリームエノキング軍団、これまでの魔神とは桁外れの強さを持つ魔十遊と呼ばれる存在。
果たしてお嬢様、サブレ、扇風機たちの運命やいかに。




