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第60話 虫、虫、虫。

「ダンゴムシソーード!」

「エレガントエレクトリックソーード!」


 接近戦になったふたりの鋼鉄の刃と雷刃がぶつかり合う。


「ダンゴムシシールドバシューゥ!」


 重いダンゴムシシールドの一撃が剣と剣でかち合っていたお嬢様を後方へとぶっ飛ばした。


「お嬢様!!」


「全身レジェンダリー大丈夫でしてよ!!」


 少し鼻血を垂らしながらもそれを指で拭いまだまだピンピンとしているお嬢様。


「フ、人族! ここまでヤルとはな!」



 オダング国、サンサンと降り()さる太陽を背に上空を舞う黒と赤。




「ヘラァ寄り道だ混ざるぞ!!」


「ガッター、人族? なんダ?」


「ハハハ、しらねぇよ! イクゾ!!」



 イヤな羽音を上げ上空から戦場へと迫り来る黒と赤。



「なんだ!? 虫? あんたの知り合いか?」


「……アレは魔十遊、ガッターとヘラだな」


「魔十遊!?」

「まじゅーゆですって!」



 空から襲いくる威圧感のある黒い双刃。お嬢様パーティへとその刃を向けむかってくる。



「チッ、中、サンダーショット!」

「エンジェリックサンダースラッシュ!」


 黒い虫を迎撃すべくお嬢様パーティから放たれた雷の弾幕。


 黒い虫はローリングしながら乱暴な軌道でその弾幕を避ける。




「ハッハハハ! コンニチハサヨウナラ人族ぅ!!」




「お嬢様、乗ってください! 強!」


 扇風機に抱きついたお嬢様を乗せ扇風機は首を下に下げ迫り来た黒い双刃に対し右上低空へと雷風を散らしながら回避しつつ攻撃した。


「ハッハハハ!! さっさと死んでくれねぇのかビリビリうぜぇナァ人族ぅ!! ヘラァ殺せえーー!!」



 黒い虫は被弾した雷を纏いながらも嗤っている。



 低空へと移動したお嬢様パーティを赤い虫が捉えその赤く硬い角のハンマーで襲いかかる。


「お嬢様迎撃の準備を!」

「よろしくってよ!」




「耳障りな羽虫め! 我の相手に手を出すな! ダンゴムシシールドバシューゥ!!」


 赤色を目掛け跳びあがり懐に潜り込んだダンゴムシが低空にいたカブトムシの腹を重い盾の一撃で突き飛ばす。


「ぐぅおおおおお!」


 連携攻撃に失敗した赤いカブトムシは衝撃で舞い上がりそのまま黒い虫の元へと飛んで行った。




「状況がわかりませんねこれ……」


「敵ながらエレガントでしてよ!!」

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