第57話 フルムーン・フルバースト
「甘ァいオンナキシ!! ぱぱぱぱぱぱ」
蛸の魔神の頭頂部の花から種が射出され、横から襲い迫ってきた三日月を狙い撃ち上空へと弾き飛ばした。
「それは! 頭の予定とは違うが!!」
上空へ舞い上がった三日月は変形し満月へとその姿を変えた。
「ルナティック・フル・ファンタズム!!」
幻影は消えセシリアは満月の光に導かれ月の盾の元へと姿を現した。
「いくぞサブレ! ルナティックフルブレイドダブル!!」
サブレの全力突撃の前に秘かにセシリアの元に預けられたサブレの剣とセシリアの剣。月のオーラを帯びた双剣が蛸の魔神の意表を突きその背を斬り刻む。
「うおおおおおおお!! ルナティックブレイドダンス!!」
「バババギャァぁぁぁぁァアアッ!!!!」
蛸の魔神はセシリアに背を斬り刻まれ苦悶の絶叫を上げる。
「セシリア!! 離れてください行きます!!」
セシリアは月を回収しその場を横にステップしダメージを負わせた蛸の魔神から離れた。
「ドリーマーフルバースト!! 放!!」
ドリーマーオーラを一点集中し解放し前方に撃ち放った。
撃ち放たれたドリーマーレーザーは蛸の魔神を貫き呑み込み燃やし焦がす。
サブレの盾に撃たれた蛸の魔神は炭となり風に運ばれて消え去っていった。
「やったぞサブレ!! すごいぞすごいサブレ!!」
「ハァハァ……やりましたセシリア様! 敵の意表を突いたあのような芸当、素晴らしいチカラです」
「私もこんなに上手くいくとは思わなかったぞ!! ハハハハハ!! ……あとサブレ、私のことはさっきみたいにセシリアと呼んでくれてかまわん」
「あ、すみませんセシリア様。……ふふ、では時々そう呼ばせてもらいます」
「時々かハハハ。まだまだ数をこなす必要がありそうだな! とにかくふたりの手で掴んだ大勝利だ!! ルナティック素晴らしかったぞサブレ!!」
「ふふ、セシリア様。素晴らしい戦いでした。ですが今度からはもう少し事前に作戦を練っておくのもいいですね」
「ハハハそうだなサブレ。まあ次からだ! まだまだこの月の可能性を引き出せる気がしてならないぞサブレ!」
「ふふ、私も負けていられません。夢のチカラ、信じてみせます」
月と夢の共演、蛸はただその熱さにその身を焼かれるしかなかった。
ルナティックドリーマー、彼女たちはショクシュク国を強力な魔神の脅威から解放し、国から賛辞と栄誉と感謝と新鮮な海の幸の愛を与えられた。




