第40話 メンテ
月光騎士団団長のセシリアに王都一の腕を持つというカーゴ屋へと案内された扇風機。
「セシリア様! このようなところに! カーゴですか? この蒼月色の最新」
「悪いがカーゴに用はなくてな。この方を診てやってほしい」
「……この方とは?」
「カーゴ屋さん、驚かないでね俺を診てくれないかな」
「…………」
「あれ? えっと、その目の前にある白い斧が俺です」
「わかりました!!!!」
「うお、びっくりした!」
「なんですかこれ!! かわいい!!」
「えぇ……。いやまあ、かわいいのか? と、とにかく俺をメンテしてくれないか? カーゴみたいに。一応動きはするんだけど」
「はいはい!! メンテします!! メッチャ直します!!」
「あ、あぁ。たのんだ……」
「フフ」
「いやー、さっぱりわからないです」
「そうですか……」
「シジメさんでしたっけ? 申し訳ないですけどワタシが下手に触るよりその方待った方がイイですね!! 悔しい!!」
「ハハハハ……。たしかにナールさんの言う通りですね。大丈夫ですナールさん! あの人が先に俺を弄り回してただけなので! シジメさんを待ちましょう!!」
「ハイ!!」




