第39話 ギリエンの部下
「ギリエンの秘書ナコメです。王様、白太陽様」
艶のいい黒髪を後ろでまとめたクールなお姉さん、ルナティッカ王都内に潜んでいたギリエンの部下が王様の読み通り、謁見しに来たようだ。
「え、ああ、あなたがルナティッカのことを報せてくれたんですね」
「はい。それより白太陽様。私は一刻も早くこのことをギリエンに報せる必要があるのではないのでしょうか」
「あぁ、すみませんナコメさん。お嬢様はさっき大浴場に行っちゃったし……。……俺の一存で決めても? お嬢様とサブレさんを待った方が」
「何をおっしゃっているのですか。少しは頭を働かせてください。早く私に命令を白太陽様」
「え、ごめんなさい……。じゃあ、その」
「ギリエンにはここに来てもらおう。今後について話し合うことがたくさんあるからな。後は英雄殿がその者に命令をするがよい」
「はい王様……。ナコメさん。カーゴ屋のシジメさんとマイタさんにルナティッカに来るよう伝えてください。扇風機とカーゴがぶっ壊れたから、と」
「はい。了解しました白太陽様」
「ん?」
何故かその場にビタっと止まり無言で扇風機を見つめるナコメ。
「白太陽様、息吹を」
「……弱」
何かを悟ったのか扇風機はナコメに弱風を送る。
「白太陽様のほわいとぶれす……あぁ……」
「では行って参ります」
ナコメは忍者のような身のこなしで素早くその場から消えるように居なくなった。




