第35話 ダイヤモンドエレガントソード
「……じゃあ、これはどうだ、メラメラメラメラアツイぜ!!」
激しい炎の嵐がファインマインの両手から放出されサブレを襲う。
「ドリームチェンジ! ドリーマーフルシルド!!」
「ぐっ……はあああああああ」
サブレはドリームチェンジを用い、理想の姿になり能力を底上げし更にドリーマーフルシルドでオーラを展開する。
かなりの無茶をした今繰り出せる技の中では最高の防御技だ。
「単純なチカラの垂れ流しだぜ!! 奪えネェだろ!!」
盾の光とオーラが荒々しい炎と激しくぶつかり合う。ファインマインが更に火力を上げサブレの盾をジリジリと押し退ける。
「中! ダイヤモンドカッター!!」
火力を上げた際のその一瞬の隙を見逃さなかった扇風機がファインマインに氷の刃を乱雑に放つ。
「おっとぉ!!」
サブレに向け放射していた炎を地に噴射し氷刃を華麗にかわし上空に逃れるファインマイン。
「空中では避けられなくってよ」
「ダイヤモンドスラッシュ!!」
「ハハハハハ、迎え撃ってやるぜ!! マインボムフレア!!」
お嬢様の放った氷の刃の連撃と炎球がぶつかり合い爆発とともに相殺される。
すかさずお嬢様は、お嬢様パワーで宙に浮かせた扇風機カバー2枚を踏み台にし空中を飛び跳ねファインマインを追う。
技が相殺した爆発の煙と蒸気の中からエレガントにお嬢様の姿が現れファインマインに追いつき捉える。
「インファイトかぁ!! なら、マインボムフレアチェーン!! こいつのリーチで絡め取るぜぇ!!」
串に刺さった団子みたいに連なったマインボムフレアが蛇のようにうねりお嬢様をなぎ払おうとする。
「強!」
「お嬢様! 俺を踏んでください!!」
ひんやりとした風を巻き上げ強引に上空に打ち上がった扇風機。
お嬢様の足場になるよう自らの身を差し出した。
「うちの子!?」
「ヤッちゃってくださいお嬢様!!」
お嬢様はその高貴な御御足で扇風機を強く踏み飛び上がる。
予期せぬ踏み台の登場に目測を誤ったファインマイン。お嬢様を狙ったそのチェーンは空を切る。
「ダイヤモンドエレガントソーーーード!!」
扇風機を踏み飛び上がりファインマイン目掛け優雅に降下しながら放った必殺の氷属性の一閃が空中にいたファインマインをエレガントに斬り裂く。
「ずおおおおおおおお!!」
「そろそろ使えるじかんだ! サラに、中! ダイヤモンドカッター!! 連射の連射の連射だ!!」
扇風機がダメ押しの氷の刃の連射をファインマインに放った。
「ぐおおおお!! チ、チェーン起爆!!」
お嬢様が避けたはずのマインボムフレアチェーンはファインマインの咄嗟の判断で起爆し空に球状の爆発花火が咲き乱れる。
「きゃああああ」「うおおおおお」
激しい空中戦を終え、ファインマインの置き土産の爆発花火の衝撃で落下して行くお嬢様と扇風機。
地を越えて空の舞台で炎と氷の技が飛び交った。
氷を砕く炎、炎を切り裂く氷。
戦いの舞台は再び、妬けきった熱砂へと舞い戻る。




