第33話 熱砂の攻防
「エレガントダイヤモンドスラッシュ! 連射ですわ」
放たれた侵攻合図より若干フライング気味の連撃がファインマインを襲う。
「マインボムフレア!!」
ファインマインは迫り来る氷刃に向け作り出した炎の球を真っ直ぐ投げる。
投げ放たれた炎球は氷刃と接触し爆発を起こしお嬢様の連撃を相殺した。
「フライングとはおもしれぇじゃねぇか!! いい連撃だったぜ」
その時、技がぶつかり合った爆発の中から銀の刃が突き抜けファインマインに一直線に向かい襲う。
「ウオ、そう来たか!! 良いご挨拶だな!!」
ファインマインは投げ放たれた銀の剣を右側にステップし避ける。
「咲け! エレガントブルーローズ!!」
銀の剣は美しい氷の薔薇に変わり宙に咲き誇る。
「アツイぜ!!」
ファインマインは瞬時に反応、右手から荒々しい炎を放射し、襲いくる氷の薔薇を枯らす。
「うおおおお、今のはかなり危なかったぜ、人族!! 氷の花なんてオレと違ってオシャレだな。ハハハハハ」
「なんてヤツでして……!」
お嬢様が投げ放ったのはスペアの剣だった。例のダンジョンで回収した魔力伝導率の高い高レア武具のひとつ。銀の剣はファインマインの荒々しい炎で溶かされドロドロになり回収不可能となった。
「まだまだこっからだぜ人族!!」
「避けろよ人族! マインボムフレア連打だぜ!!」
危険を察した扇風機カーゴは発進し熱砂を駆ける。
「野郎!! でたらめ過ぎる!! お嬢様、サブレさん少し激しくします!!」
炎の雨を爆走の爆風で走り強引にかいくぐる。
「まだまだイクぜ!! 置物!!」
乱雑に放たれた炎球がカーゴを襲う。
「ドリーマーフルシルド!!」
2つの炎球とサブレの盾が炎と光を放ちぶつかり合う。
「ぐっぅ……はあああ!!」
盾にめり込むような荒々しいチカラで投げられた炎球を後ろ上空に反らし耐え凌いだサブレ。
「オレのマインボムフレアをチカラ技で耐えやがるとは!! 丁度良すぎるぜ人族!!」
「まだまだ、手は休めネェぜ!! 耐えろよ盾!!」
再び荒々しい炎がカーゴを襲う。
「ぐぅぅッ……はあああ!!」
襲いくる炎球を全力のドリーマーフルシルドで後ろに反らす。
「ハァハァ…………」
「サブレ大丈夫でして! 私も迎え撃ちますわ」
「サブレさんすみません!!」
「……私は大丈夫です。お嬢様、ホワイト様はファインマインに攻撃を。迎撃にチカラを使ってはヤツには勝てません。今までのマジューユーとは攻撃の質が違います」
「……わかりましたわ。サブレを信じ守りは任せます!」
「分かりましたサブレさん。でも、一度間を取りましょう! ヤツのペースになっています」
「連射だからかコントロールは良くないな、ヤツから離れます!! 仕切り直しましょう!」
なおもまだ、魔十遊ファインマインの怒涛の炎球の連射が熱砂を灼き焦がす。
扇風機カーゴはファインマインから距離を取ろうと砂塵を巻き上げ熱砂を疾る。
「甘いぜ置物! マインボムフレア起爆!!」
乱雑に放たれ熱砂に埋まっていた炎球が起爆し扇風機カーゴが地雷原に踏み入ったかのように大地が爆発する。
「ッ! ドリーマーフルシルド!!」
反射的に展開されたサブレの盾で爆発の威力を減衰させたが、カーゴは凄まじいチカラで上空に打ち上げられる。
「くっ、分離!!」
カーゴと合体していた扇風機は、シジメが自力で分離できるよう手を加えた機能を使い打ち上げられたカーゴから脱出する。
「お嬢様!! サブレさん!! 無事ですか!?」
「大丈夫でしてよ」
「ありがとうございますお嬢様! 大丈夫ですホワイト様、まだカーゴがやられただけです」
お嬢様パワーでふわっと優雅に着地したお嬢様、お嬢様の咄嗟の判断で手に抱かれ無事を得て熱砂に着地したサブレ。
ファインマインの荒々しい炎により、激しい衝撃音で落下し大破したシジメが調整した最新のカーゴが熱砂に埋まり残骸と化す。
「えぇ、ここからが本番でしてよ!! まじゅーゆ、ファインマイン!!」
「いいぜぇオマエら!! 丁度良い超えてメラっとキてるぜ!! 来い人族! 白いヤツ! まだまだタノシモウゼ!!」
戦いをタノシムかのように炎で死合ぶ魔十遊ファインマイン。その熱いチカラに喰らい付き死合えるお嬢様パーティ。
熱砂の攻防はつづく。




