第10話 エノキの雨
「ドリームチェンジ! はあああ! ドリーマーソード! 今ですお嬢様!」
「エンジェリックエレガントエアスラッシュ!」
カーゴに襲いかかってきたえのきは高貴なお嬢様の風の刃で割かれた。
「ちょっとこのもじゃもじゃ弱いんじゃなくて」
「お嬢様、ホワイト様。私の手応えですが、私のドリーマーソードが足止めになっているところをみるに、ドリームエノキングはオリジナルより戦闘力が劣ると思われます」
「ええッ!? アイツ嘘ついてたのか!? なんて野郎だ……このえのき野郎!! てめぇは鍋にも入れてやんねーよ!!」
「またも我を愚弄したな!! おのれ風使いめ! 正々堂々ドリーマーショットガン!!」
「当たってやるか!」
扇風機が首を振りカーゴの進路を変えエノキの散弾を避ける。
「むむ、ちょこまかと、こうなれば我の軍勢、一斉にドリームショットガンだ!!」
大量のえのきから発射された硬質のエノキの豪雨が扇風機カーゴに降り注ぐ。
「くっ……重い」
「エンジェリックエレガントエアスラッシュ! 連射ですわ!!」
エノキの豪雨を剣で弾き迎え撃つお嬢様とサブレ。
「隙あり! ドリーマーショットガン!!」
ドリーマーエノキングの放った硬質のエノキがカーゴに直撃する。
エノキがブッ刺さり被弾した扇風機カーゴはそのまま制御不能となり横転し止まってしまった。
「お嬢様! サブレさん! 無事ですか!!!!」
舗装された道を外れ砂塵が巻き起こる、ひっくり返った扇風機カーゴと車体から投げ捨てられたお嬢様とサブレ。
「よくも我を愚弄し、ちょこまかと姑息に逃げてくれたな、人族と珍妙族!! さあ、正々堂々執行タイムのじかんだ!!」
ドリーマーエノキングとドリームエノキング軍勢が大破したカーゴに死の足音をたて近付いてくる。
扇風機と投げ捨てられたお嬢様、サブレに絶対絶命のピンチが訪れる。




