牛丼の話
4話目
では、君の好きな牛丼の話をしよう。そんなことを言い出したテトリスにおれは、なぜ唐突にそんな話をはじめた?と訪ねた。
いいじゃあないか、ちょっとしたアドバイスだ、しかもさきにたずねてきたのは、君じゃないか。
それはそうだが、小説と牛丼でなんの関係語あるというのだ。
まぁ聞きたまえ、そんな物言いのテトリスに少し腹が立ったが、言葉を挟む間もなく、二の句を紡いできた、
例えばだが、安くてうまいが、出てくるのにえらく時間がかかる牛丼と、うまくて早く出てくるが、高い牛丼、
安くて早いがまずい牛丼、
君ならどれが食いたい?
大方言いたいことはわかったこいつは、私の小説を牛丼と例えたのだろう
安くてうまくて早い牛丼が食いたい。
私はそう答えた、
おいおい佐山くんそれじゃあ質問の答えになってないではないか、しかしそうだな、質問を変えよう、君は経営者だ、牛丼を提供しているのだが、その中で3つの要点がある
早い、安い、うまいだこの中で一つは犠牲にしなければならない、君ならどうする?
そうだな私は、うまくて安いだな
おおまともに答えてくれるのか、僕は少し感動だよ。
はぐらかすな、それでこれがどうした?
そうだな、確かに安さも、うまさも大切だが、
君は経営者の立場から考えたよな?
そうだなそれがどうした?
君は小説家だろう?
、、、どういうことだ?
今君は、牛丼の経営者、そして小説家
正しくは、ニートだが、2つ目の視点で考えることができたのさ、
君は特に独りよがりなところがあり、それが小説にも出ている。それ故に、共感できない、視野が狭いんだよ、我々は皆多面体だ、様々な側面を持っている、立体的に映し出さなければ、キャラクターは、味がでないよ。
そう言ってシニカルに笑っている。私はテトリスを睨みながらコーヒーを飲んでいるが、図星を付かれて気分のいい人間などいないものだ、そんなやり取りをしていたらいつの間にか、8時を回っていた、
テトリスは突然立ち上がり、
また来週僕はここで待っている、君が暗闇の荒野に迷っているならば、一筋の光となることを約束しよう。
と言って出ていってしまった、会計をすべて私には押し付けて
感謝以外ありえない