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テトリスの元へ
2話目
私の名前は、佐山 励次である。
現在大学3年生なのだかまぁ、忘れてくれて構わない、なぜならこの話においては全くの無関係であるからだ、
と言うか、世間一般的な事象の多くは、我が高尚で優雅な私生活とは無縁なのである。
さて、そんな私だが、一つ夢があるのだ、
高名な小説家にると言う夢だ。
ある小説家のように、自由に夢想し、自由に書く。
そんな生活こそ私の目標である。
しかし、一向に大成する気配がない、応募した作品はかすりもせずにことごとく惨敗である。
そんな惨状を打破すべく私はある人物を尋ねることにした。その男の名は、吉田 テトリス 奇妙な名だが本人がそう名乗った。
いつも不満気な顔をしながらコーヒーをすすっている。
そんなテトリスの待つ喫茶へ足を運ぶのだ、
感謝以外ありえない