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爆縮と体温の機知(3)

インボイス

あの日に置いてきた物を

今更、取りに行こうとは思わぬ

勝手に、前に連れて行かれるのだから

振り返ることに意味は無いのだ

一日中、寝転んでいるだけでも

終わりに近づくのである

時間を合わせた人間には

平等な指針だろう


人よりも先に行きたいという

謎の願望がある

項目などが並んでいて

早く終わらせて

彼処まで行きたいと思うのは

悪いことではないのだろう

他人よりも

やらなければならないことが

増えるのだが

それで良いのだろうから

働き者であるし

そういう人達に

社会は支えられているのだと思う


人よりも先に逝きたいという

謎の願望もある

何をもって終わりにするのか

明確になる前に

消え去りたいのだろう

あの曖昧な人達は

自身に何も無いことで

そのような願望を持つのだが

それで消え去れば

何も無いことが確定する

それを欲しているのだろう

唯一、決めれることが

それだけなのかもしれない


明日は何をしようか

仕事以外の時間を

頭の中で小分けにする

一時間、早く起きることも

一時間、遅く寝ることも

二日に一回でバランスを取ったり

詰め込んだ物を使うことなく

自分の中で点滴のように

循環させていたりする

意味は無いのだと思う

明確な物は無い

だが、曖昧には出来ない

何かがあるのだろう

その狭間にある物を楽しむ


右手にある物がペンの日は

下手くそな字が

ノートにゴリゴリと増える

リズムも配置も

自由と彩りを勘違いした

ステゴサウルスみたいで

居心地の良さだけが

そこにはある

コーヒーの湯気が消え去り

少しだけ不満に思うと

電子レンジが浮かぶ

電子音が必要な時は使うが

不必要な時は使わない

不満を飲むのだ

自由とは

そういう物である


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