超短編 知らない時代
僕の知らない時代があるなんて、そんなのずるいでしょう。そう思うのは、現代への失望なのだろうか。
僕の知らない80年代、僕の知らない70年代、僕の知らない60年代。どんな攻撃的な、鈍重な時代でも、時というものは、一辺倒に美化してくれる。そして懐かしさが植え付けられる。
全ての時代を知りたいなんて、単なる傲慢かもしれない。僕のふるさとは今であり、やがて懐かしくなるんだ。
今しか吸えない空気を、吸えるかぎり。
僕の知らない時代があるなんて、そんなのずるいでしょう。そう思うのは、現代への失望なのだろうか。
僕の知らない80年代、僕の知らない70年代、僕の知らない60年代。どんな攻撃的な、鈍重な時代でも、時というものは、一辺倒に美化してくれる。そして懐かしさが植え付けられる。
全ての時代を知りたいなんて、単なる傲慢かもしれない。僕のふるさとは今であり、やがて懐かしくなるんだ。
今しか吸えない空気を、吸えるかぎり。
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