プロローグ
俺は神堂竜也、普通の会社員だ。
家に帰って飯食って寝て朝起きて飯食って会社に行く。ただそれだけの為に生きている。これはそんな人生が一変する日の事である。
「あ~やっと終わった~今何時だよ。」
今日は滅多になくなった残業だ。先日急に仕事が入ったとかで明日までに終わらせないとクビだそうだ。
全く理不尽な世の中だ。もう既に時計は十時半を指していた。
「さて、帰るか。」
電車に間に合うか怪しいので駅まで走ることにした。
「このまま行けば間に合い「危ない!」
後ろから声がして横を見ると目の前にトラックのライトがあった。俺は思った -あ、終わった-
-ん?- いつまで待っても衝撃が来ない。もしかして助かったのか?
目を開けてみると一面真っ白だった。-あ、これ助かってないやつだ-
「目が覚めたかの?」
その言葉と共に目の前に如何にも神様という感じの老人が現れた。
「おぉ察しがいいの、その通り儂は人間が言う所の神じゃ」
本当に神様だった。と言うか俺声に出したっけ?
「儂は神じゃぞ?人の心くらい読めるわ。」
まぁそれくらい当然か。
「それで、そろそろ本題に入ってもいいかの。まず最初に、君は死んだ。
そして魂だけをここに引き寄せたのじゃ」
-うん、知ってた-
まず助かってはないだろうとは思ってた。
「何故引き寄せたかというと、君に仕事を任せたいのじゃ。その仕事とは・・・」
何だろうこの溜めは。何か悪いことなのだろうか。
「神竜となって転生し、世界の管理をして欲しいのじゃ」