柊の決意
遅くなってごめんなさい
私の名前は柊静香、いつも通り学校で授業を受けていると、よくわからない人たちに学校が占拠されたらしい、校内放送が流れて、副校長先生が打たれてしまった、それを聞いてクラスのみんなが慌ててしまっている、そんなみんなをなんとかまとめたら、占拠したら人たちのリーダーだという男が現れた、そして私は打たれてしまった、打たれしまったと思っていた。
だが打たれていたのはクラスメイトの人だった、この人には悪いけど、名前を覚えていない、いつも1人でいるということしかわからない。そんな彼に助けてくれた理由を聞いた、楽しませてくれたからと言われた、話したことすらない彼が私を助けてくれたのだ、私は頑張って生きると決めた。
「あれれ?こいつどこから現れたんだ?まぁーいいかー1人死んだし、じゃあーみんな体育館に行ってねー」
そう言いながら男は教室から出て行った。男の言うこときくしかできず、クラスのみんなで体育館に向かった。
そして数分経って学校中の全員が集まった。
男は集まったことを確認するとマイクを使って喋り始めた。
「今からお前らには死んでもらう〜
まず最初は生徒会長さん?出ておいで〜」
男の表情は見えないが、声からしてニヤついているのでしょう、男の声とは違い生徒、先生はみな絶望している。
そんな中生徒会長は意を決したのか、生徒たちの1番前、つまり男の前に立った。
「私が生徒会長の西園寺姫乃です、殺すなら早く殺しなさい!」
西園寺は覚悟はできている、という顔で男にそう言い放った。
「殺されてもいいってやつを殺しても大して面白くないよな〜、そーだ!お前の代わりに1人殺す!お前がその1人を選べ〜!」
「そ、そんなの嫌です!選ぶくらいなら自殺でもします!」
「選ばないんだったら、おまえだけを残して他全員を殺すよ〜?どっちがいい?
誰か1人殺すのか、自分1人残るのか〜」
西園寺の覚悟など、男からしたら邪魔なものでしかない、男はより西園寺が絶望する方法を選んだのだ。
西園寺は誰かを選ぶなんてことはできない、だが最後自分1人を残される、それを想像するだけで、より強い絶望が自分にくる、それがとても怖いのだ、だから、迷っている。
「私が代わりに死にます」
私柊が手をあげそう宣言する、生徒の間をかき分け1番前へ、そこには今にも泣き出しそうな、西園寺生徒会長とあの男がいた。
「おやおや〜?さっきせっかく助かったのに、こんな所で死んじゃっていいのかな〜?」
男は私を挑発するように話しかける。
「きっと彼なら私のようにしたはずです、なら彼に助けられた私は彼の代わりを果たさないと、それで死ぬならきっと彼も怒りはしませんよ」
私はあくまで平然を装ってしゃべる、私が本当は怖がっていると、男にバレたら男を喜ばれるだけだ、だから我慢我慢。
「そっか〜、じゃー死のーか?」
男の言葉と一緒に銃口が私に向けられる、まさか1日に2回も銃口を向けられることがあるなんて考えもしなかった、とそんなことを考え少しでも恐怖心を和らげていると。
「じゃ〜さよ〜なら〜」
ゆっくりと男の手が握られていく、そして
「バン」
体育館に発砲音が鳴り響いた、それを私はしっかり立ちながら聞いていた、いつのまにか私の前に銃口はなく、私と銃口の間には人型のなにかがいた。
それの肌はまるでファンタジーに出てくる龍のようになっていて、爪も長く尖っていた、横顔から見える瞳は真っ黒と真っ白で鋭かった。
そして髪は右が黒左が白色だった。
「大丈夫か?」
だがその何かから聞こえる声は、優しくついさっき聞いた声だった。
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