終わりのようだ
「やぁ〜どーも!今占拠してる人たちのリーダーでーす!」
「なんでリーダーがここにいるんだ!!」
自分がリーダーという男は顔にピエロのマスクをしていた、黒ずくめの服を着ていて、服の上からでもわかるほど筋肉質だった。
「ここの教室が1番職員室から近かったからだよ〜、じゃあみんな体育館にいこーかー!」
「待ってください!なぜ!占拠なんてするんですか!」
「別に理由はねーよー、ただ人を殺したかっただけだ〜!」
柊の質問に男は低い声を弾ませながら答えた。
「みんなを解放してください!」
男を前にしても柊は怖気付くことなく立ち向かっていた、彼女は本当に俺を楽しませてくれる。
「うるさいな〜殺すよ?」
男の声からふざけがきえ、鋭い声でそう言い放った。
そして柊に拳銃の銃口を向けた。
「あーやめた、おまえは殺さねーわ」
男の言葉に柊は安心した、だがその安心をすぐに終わる、次の男の言葉によって。
「おまえの代わりにクラスの奴を殺すか」
その男の言葉によって、柊は先ほどよりも絶望した顔になった。
「誰にしよーかなー」
男はクラス全員の顔を見渡しながら、銃をまるでおもちゃのようにいじっていた。
「やっぱおまえでいーや、バイバーイ」
男は柊に銃をむけ発砲した、だがその銃弾は柊には当たらなかった。なぜなら俺が柊と銃との間に立っているからだ。
「な、なんで?」
柊は涙を流しながら、俺に問いかける、俺は血を口から吹きながら、ちゃんと答えた
「た、たのし…ませて…くれ…たから」
そう、楽しかったのだ、柊が前に出て皆をまとめるその姿を見て、俺は感動した、その行動を見て楽しんだのだ。
「そ、そんな、私のせいでごめんなさい、ごめんなさい、ありがとう」
柊の最後の言葉を聞いて俺は意識を失った。
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