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夢桜  作者: 空亜
第0章
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4.風呼とみんなのオーラ

(°ω°)話は進まない、風呼が分析してるだけの回。



人間ではなくなってから日が経ち、アクア達と一緒に過ごしていくうちに風呼は力の判別が少しずつ出来てきていた。それは風呼が精霊に近づいてきているから分かってきた事なのかもしれない。今までは直感的にしかわからなかったことが、その細部の微妙な差異も感じ取れるようになってきた。



アクアと彩からは、似たオーラを感じる。こってりとしたオーラだ。ミカの言葉を借りるのなら、そう、『魔が宿っている』とでもいうのだろうか。これがきっと魔力であり、魔法使いのオーラなのだろう。

存在そのものからそのオーラは感じるのだが、彩の魔力は主にその漆黒の瞳に集まっているようだった。初めて会った時に風呼が気絶したのはこの魔力に当てられたのだと今なら分かる。あまりの美人さに目眩がしたのだとばかり風呼は思っていたのだが。彩の瞳が異常に黒く見えるのも、恐らく溢れ出ている魔力のせいだろう。彩が気になって仕方がないのも美人だから、というよりはオーラの圧の影響が7割8割占めていそうだ。なぜなら他の仲間たちより、魔力の量や存在感が圧倒的なのだ。


アクアの方は全身から『魔力』を感じるのは彩と同じなのだが、集中して感じようと思わなければあまり気にならない。彩と違い魔力が身体から溢れ出ていないのだ。他の皆んなを見た後だと、感じる力が整いすぎて逆に違和感を覚える程。魔法も見せて貰った事も何度もあるので、魔力が少ないわけではない。

きっと、溢れ出ないようコントロールしているのだろう。力のコントロールが1番上手なのは確実にアクアだ。上手に隠しているのでどの位の魔力を持っているのか、風呼には分からなかった。



ミカは最初に感じていたように、風呼と似た精霊の気配だ。精霊の気配というのは、吹けば拡散して消えてしまいそうな、ふんわりとした柔らかいオーラだ。そのことを風呼はここ数日、他の精霊と関わった事で知った。


精霊はそのオーラの通り、少しでも汚染されれば為すすべもなく消える可能性が高い。だがミカは精霊としての力もあり、そして普通の精霊にはない『存在の力』も持ち合わせている。

混血なのだから力は純粋な精霊より力が衰えるのかと思えば、その逆のようだ。

互いに影響しあい、力強いオーラを放っていた。力強いのに精霊のオーラというのが不思議だった。

しかしそれは人の事を言えないだろう。

かく言う風呼自身も、おそらく似たオーラを放っているはずだ。


こんなに力が強く、そして精霊の力と人間の存在の力、そのどちらかが強いと言うわけではなく綺麗に溶け合っているということは精霊そのものである血縁者は結構近い存在で、それも大きな力の持ち主なのではと、余計な詮索をしてしまう。



風呼が力の判別を的確に出来るようになったのは、ウララの存在も大きい。

ウララからは精霊の力と魔の力、両方の力を持っている事が分かったのだ。ミカの話だと精霊にとって魔の力は毒という事だった。しかしウララはその毒も持っている。

初めて会った時風呼が感じていた違和感はそれだった。精霊とは言えないほど、風呼達とは違う気配をも持っていたのだ。疑問に思い美香に尋ねると、ウララは、純粋な精霊ではなく妖精とのことだった。

初めて会った日も森の妖精だと聞いていたが、風呼は妖精と精霊の区別がついておらず右から左に聞き流してしまっていた。


何らかの要因が加わり、いくつかの条件を満たした時、精霊は妖精に転じる事があるのだという。



海斗は、仲間の中で1番、人間らしかった。少しだけ血と一緒に流れているかのような魔のオーラの流れを感じるくらいだ。もしかしたら祖先に魔法使いがいるのかも知れない。

ただ、彼が喋るたびにその言葉に微量の魔力を感じた。海は話し合いの場では自身の意見などをしっかりと言うが、必要な事しか喋らないので中々そのことに気づかなかった。



大地からは存在そのものが魔の力で溢れていた。魔女であるアクアや彩とオーラの系統は同じだが存在が全く違う。

そのオーラのまとい方が、どちらかといえば風呼や美香の方が近い存在のように感じる。風呼達と何が違うと言えば、その存在の気配だ。ふんわりとした精霊の気配とは真逆の、溢れる力強い存在の力。魔の力。妖精であるウララに近いような気もする。ただ、ウララのように精霊の気配はしない。そう考えて、風呼はふとある存在に気づく。---妖怪、妖魔、魔物。

大地のその、獣のような瞳や鋭すぎる犬歯もそれを裏付けるかのようで、1番しっくりくる表現だった。



1番よくわからないのは風呼よりも新しく入った蓮だ。オーラの判別が出来るようになった今でも、いまいちよくわからない。オーラが二重に重なっているように感じるのだ。それが、重なったりブレたりを繰り返していて把握しにくい。あまり長いこと意識してオーラを感じてると酔ってしまうので早々に気にする事を諦めた。

因みに、彼が仲間になって1週間経った今でも風呼はまともに話をしていない。というよりも、彼がアクア以外と話すところを見た事がないし、そもそも日本語が上手くないと言っていたが本来は何語を使うのかさえわからない。



そんな風に『詮索しない』というルール違反になってしまいそうなそれぞれのオーラの判別をしていると実感する。


そう、普通の人間がこの中にはいないのだ。

皆んなが皆んな、街を歩く人々と気配がまるで違う。

もちろん、風呼自身も含めて。


だからこそ仲間になって、世界を創るなどと大それた事を考えるようになったのだろうが、実感はなかった。


アクアは最初に自分を魔女だと言っていたが、見た目は人間と変わらないので姿が風のようになってしまう風呼と比べると随分普通の人間のように感じた。他のみんなもそうなのだと思っていた。しかしオーラや魔力を感じてみると、魔法使いというのは人間とは異なる生き物のように感じるし、海斗以外は到底、普通の人間だと言えるような存在ではなかった。そう、風呼と同じだ。


そのことに気づいて、風呼は心地よさを感じた。



風呼→風の精霊

ミカ→樹木の精霊の血縁

アクア→生粋の魔女

彩→おそらく魔女

大地→たぶん、妖怪とか魔物とかそういった類

海斗→祖先とかに魔法使いでもいるのかな?

蓮→なんかよくわかんない

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