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夏生詩集3

花言葉

作者: 夏生

もうだめかと思った


垂れ下がった

葉っぱ

乾いた茎は

生命ある姿に

見えなくて


水をあげて

日に当てて

それでもだめなら

仕方ない


しばらくして

恐る恐る見てみると

葉っぱは元気よく

広がり

茎は瑞々しく伸びて

青々として


もうだめか?

大丈夫!を

何度か繰り返し


茎の部分が

曲がって

折れそうになって

添え木して

支えて


おぼえたての

育て方

液体肥料をひとしずく


花ひらくかどうか

前に育てた

小さなひまわりは

咲く前に朽ちてしまった


さみしさがひとしずく

ごめんね、と零れた


葉がひらき

葉がひらき

また葉がひらいて

あたたかくなって


満を持した

めしべおしべ

手を叩いて喜んだ


咲く、咲くよ

もうすぐだ!


元気なオレンジ色が

精一杯開いていた


この花の花言葉は

悲嘆、かなしい別れ


太陽に向かって

元気いっぱいに

開いた花


悲嘆は悲願

かなしい別れは

うれしい出会い

新たに花言葉

作らせてほしい




















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