また会おう、その時は絶対ナツ! 五十八球目
五十八
小想にアニメネタ(2015年より前)は通じなさそうだし、控えていこう。できれば最近のだけでいこう、と誓った。あと侑子さんなら必然だけ、って答えるか。
「前述したとおり二人は積極的に話をするタイプじゃなかった。ただ黙々と日直の仕事をこなすだけ。そう二人ともが考えていたはずだ。最後の夕暮れの教室で日誌を書いていたときまでは」
「なにかハプニングとかですか?」
「ハプニングってほどじゃないけど、ほんと些細で、小さくて、まるで揺れる海面から落としたかもしれない指輪を探し出すぐらいのものだった」
「消しゴムを拾ってもらったとかですか?」
「阿〇連さんの恋路の始まりは素敵だよな。連載開始時から読まなかったの後悔した」
「す、すみません……アニメの一話にそんな意味があったんですか?」
「あ……もしかして、テレビアニメの二期見てなかったり?」
「? 二期? 続きあるんですか?」
アニオタとしての禁忌をやらかした。
「DVD・BDと配信、どっちのが助かりますか……」
罪滅ぼしの気持ちで提案する。
「配信は無理なので、DVDを……でも、せっかくなので夜夏さんのお家で見させていただけたら」
指をこねこねする小想。
そ、それはつまり……。
「できれば、雪華と真卯も一緒に。二人も好きなんです、阿波〇さん」
「え、あ、ああ、もちろん歓迎だ。ヒメもきっと喜ぶよ」
なにを妙な想像をしている。だから疑われるんだぞ。しっかりしろ、この子たちから僕は、憧れのお兄ちゃんの称号をもらったんだ。僕がお兄ちゃんだぞ!
よし……落ち着いた。
「話を戻そうか。交流のきっかけは、最後の日誌、最初にFさんが書いて、次に僕が書き終わって、Fさんがついでに職員室に持って行っていくよ、ってカバンを持って教室を出た直後に小さな笑い声が聞こえ出したんだ」
「なんでなんですか?」
「僕も気になって控えめに追うと、もう笑ってはいなかったけど、明らか僕に申しわけなさそうにしているのだけはわかった」
「夜夏さんに関してなにか面白かったけど、教室では我慢していたってこと?」
「僕もそのときは、そう思った。でも手には、日誌と――携帯電話が握られていた。もしかしたら家族とかの連絡を見ておかしかったのかな、ともなったんだ。親しいわけでもないし、どうした、とも聞けなかった」
「そう、ですよね。わたしも、雪華と真卯以外の人には気軽に聞いたりできないので、同じ対応になりそうです」
たとえ見間違いようのない目の前の出来事にも、迂闊に踏み込めない。差異にも満たない情報に乱されたいと思ってしまう。
気にしすぎだ、と言う人もいる、言われたことがある。しかし、そう正論じみた世論を投げつけてくる人は決まって、幼少期に成功体験があるし、助けてくれる仲間、友達がいる。端的に恵まれている。
補足として、親の影響は含まないし、思考の偏りを認めたうえでの持論だ。
話を戻す。
人間関係ってのは、なにを言われたかじゃない。誰に言われたかだ。
一定以上の信頼、積み重ね、そして正確じゃなくとも、相談を受けたときに相手の気持ちを考えて少しでも理解してくれようとしている姿勢というのは、どんな言葉行動よりも印象や関係の変化をもたらしやすい。
人心掌握術ってやつだ。まあ、だからどうやって相談される人間になるんだって話をしているわけだが。
世にはこれらを吹っ飛ばすキャラクターで地位を得る人もいる。または、著名人や占い師に人生の選択を委ねる者もいる。
勢いやスピリチュアルに頼る。能天気に見せかけた道化師を演じてみせる。
詰まるところ人それぞれであり、適材適所だ。
だが大概の人は、そう簡単には変われない。
肩透かしに聞こえる、無関係だと突き放された話で、見も蓋もない夢物語を長々と話されたような、右から左に流したくなる気分になることだろう。
かくゆう僕もあまりにも無縁すぎて、今いる友達に感謝しかないのだ。これに関しては誰のおかげとかじゃなくて、心の底からこんな僕を受け入れてくれた友の器が大きかっただけのことだろう。
そんな友に出会えたことに、ただただ感謝すると、同時にある決心が生まれた。
こぼしたくない、手からこぼさないよう大切にしたい、そんな決心だ。
1年ぶりになりました。なにをやっているのか
短編に手をつけておきながら音沙汰なし。なにをやっているのか
とりあえず、何度も何度も一近でお茶濁し。
アニメネタを現在放送されているものの中から出していきたい!とか常々思いながら、阿波連さんで止まっている。サイレントウィッチとか出したいですね
無詠唱で風を操って崩れる舞台セットを上手いこと避けたり、を野球のデッドボールに応用したいですね。まだまだ後か(まだか試合は)
来週にでも更新します。よろしくお願いします。ストックは残り3話。小想との会話まだみたいです。
友城にい




