また会おう、その時は絶対ナツ! 四十八球目
四十八
「夜夏くんが、言うべきだよ」
冬葉だった。まだ芳しくない顔色のまま訴えかけてくる。
「……雪華ちゃんは、夜夏くんの言葉だから欲しいはずだよ。雪華ちゃんだけじゃない。小想ちゃんも真卯ちゃんも、ついでにわたしも」
「冬葉もか」
なぜにどうして、そうまでして、僕が伝えることに意味があるのだろうか。
べつにだって僕じゃなくたって、同じようなことを言ってくれるかもしれない姉はいる。
わざわざ僕である必要性はどこにもない――
「――逃げないで。逃げるようにしてしまった元凶が言えた義理じゃないけど、逃げなくていいから。わたしは知ってるよ。姫夏ちゃんにはない、夜夏くんだからこそ見つけてくれるその人の良いところを」
ヒメになくて、僕にあるもの……。
僕は後ろ向きなのかもしれない。いや、実際そうなんだろうけど。
だからとそんな、他者とは違う物事の観点など大それた才能は持ち合わせた自覚はない(はず)。
「なんだその才能。本当なら人格者じゃねぇか」
気休めだと思うし、慰めてくれただけだと思う。けど、自信喪失する僕を勇気づけようとしてくれた気づかいが、すごく嬉しかった。
「ありがとう、冬葉」
と、自然に出てくる。
冬葉はニッと笑った。
僕は行き先を変え、背中を見せ距離を取っている雪華の元に歩く。
なに言おう、とかまったく考えていない。考えようにも三人と知り合ってまだ小一時間程度で。
どう思っているか、なんて一種の偏見に過ぎないだろう。それでも僕が彼女らに言える数少ない〝偏見〟だけの言葉を伝える。
「雪華」
僕が呼びかけると雪華の肩がビクっと上がる。
「な、なに?」
恐る恐る振り返った表情は、反省の色でいっぱいだった。
まず驚かせてしまったことに詫びを挟みつつ、目線が合うこと三十秒。
僕は、意を決した。
「僕の言葉を、聞いてほしい」
「は、はい」
口を噤んで僕に向き直る雪華。
小想も僕を見る。
「初対面のときからずっと可愛いと思ってるよ。まだ深くは知らないけど、きっとこのイメージは変わらない。妹ができたみたい、とか言うと失礼なのかもだけど野球を通じて三人のこと、もっと知りたいと思ってる」
「……」
僕が言い終わったあとも雪華から反応が来ない。
「雪華ちゃん?」
小想が俯き気味の雪華の顔を覗きこむ。
「…………には……」
「え?」
蚊の鳴くような声を拾えず聞き返す。
少し間隔が空いて、ボソリと、
「……ほ、ほかには、ない?」
「ほかに!?」
「雪華ちゃん!?」
僕と小想が同時にツッコミみたいに驚く。
「だ、ダメ?」
案外、欲しがりな子だった。逆でも、僕は照れくさいかもだが嬉しく思うかもな。
さすがに欲張りだと感じ、止めている小想に「いいよ」と制止をかける。
少し間が空きましたが、生きてます。
では、また。
友城にい




