また会おう、その時は絶対ナツ! 四十三球目
四十三
ブルア○の話はさておき。
ヒメがお姉ちゃん呼び争奪戦から自滅したことで三人の目が燃えた。
「真卯、こうゆうの苦手だった。だから、たくさんいるお姉ちゃんたち、あと決めていいよ。真卯、許す」
対する真卯は飽きたようだ。はじめの『覚悟しててね』とはなんだったのか。
「だったらこの中で一番年上のわたしが『お姉ちゃん呼び』の権利があるのが、自然な流れだよね」
「あ! ずりーぜ冬葉。普段は見た目のせいで強く当たれねぇが、ここは誰が相手でも譲る気はないぜ?」
「南雲も莉乃ちゃんの意見に乗りま~す」
開始早々、一触即発な雰囲気。
ここにヒメがいないだけで新鮮な発展だ。少々、見モノかもしれん。
「二人も呼ばれたいの? 姫夏ちゃんが呼ばれたいのは夜夏くんが呼ばない影響かな、とか考えていたけど二人はなんで? 優越感?」
ヒメ呼びはヒメからの要望なんだがな。さっき呼んだら悲しい顔されたし。
「優越感とかそうゆん違う。単純にあたし一人っ子だし、昔っからの憧れっつうか。弟とか妹とかずーっと欲しかったんだ。夜夏とか冬葉とか見てて羨ましがってんだぜ、これでも。姉弟(兄妹)って、いいな、って」
「莉乃……」
「莉乃ちゃん……」
いや……。
「「どっちも呼んでるほうじゃねぇか(だよ)!」」
冬葉とハモりツッコミも久しい。ちょっと嬉しい。
「そうだな。そうだったな。でも、二人が姫夏とバカを呼ぶときの顔、あたし好きなんだぜ。だから、もし、本当の姉妹じゃなくても真卯から呼ばれたら、少しは二人の気持ちを理解るかもしれねぇ、って淡い思いがある。だから、ゆず、」
「らないよ」
莉乃の兄弟観をノールックで遮る。
「莉乃ちゃんのその思いの丈が嘘でも本当でも、そこに強い『こだわり』があるのなら、尚更わたしは妥協したくないな。だって、甘えて手に入れたものに真の『価値』はないもん。莉乃ちゃんなら知ってるんじゃない」
「……たしかに。あたしらしくなかったな」
莉乃は先ほど冬葉の評価に『見た目のせい』と言っていたが、本当のところはこういう口でも戦いに勝てないからだろうな、と思っている。
冬葉も別段、理論的ではないものの少年漫画のような熱く、良心に語りかけるような諭し方をするから、莉乃にとってはなんとも戦いづらい相手だろう。
「じゃあ、南雲ちゃんは?」
「南雲ですか~? 南雲は~、面白そうだったから、それだけですよ~。とくに呼ばれ方にこだわりはないですから~」
「だったら――」
「――でも~、もらえそうなものは、もらっておきます~」
少しがっかりする冬葉。どんまい。
中野牛とかももらえるだけ持って帰っていたしな。そうなるか。
「南雲の意思も聞けたし、早いとこ決めちまおうぜ。小学生三人をいつまでも帰さねぇわけにはいかねぇからな」
莉乃の言うとおりだ。三人はただ挨拶に来ただけ。相手方の親御さんに心配かけてしまう。
じゃんけんは素っ気ない。そんな案を出していると、ヒメがいつものようにこっちが不安になるような得意げな顔で提案する。
「なにを悩むことがありますの。私たちにはブームがございますでしょ。では簡単なことですわ!」
そして宣言する。高らかに。
「今より『第三回野球二番対決』を行いますわ」
12月あたりからブルーアーカイブやってます。リリース時から存在やちまちまキャラクターなどは存じてはいたのですが満を持して始めてみました。楽しいです。推しはイズナとプラナです。よろしくね。
さておき。
中身は恒例のヒメ主催の争奪戦になっちゃいました。いつものです。開き直ってのんびり進めようと思います。
それでは、また来週。
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友城にい




