また会おう、その時は絶対ナツ! 三十六球目
「――さっきはすまなかった」
「わ、わたしも、ごめんなさい!」
続けて冬葉も平謝りする。
それには思わず莉乃も少しだけびっくりするが、乱すことなく反省の弁を述べだす。
「あたしは昔っから、なにかあるとすぐ感情的になってしまうところがあって。当然、それを言いわけに使う気はねえし、お前たちにはなんも関係ないことだし。つ、つまりはだな……なるべく怒らないようにする」
冬葉もなにかしら言うのかと思っていたが、さっきのこともあってかただただ黙って頭を下げ続けていた。
莉乃の言葉、冬葉の誠意を見て、三人はどうするのだろう。知らないでいる僕。南雲ちゃんだけがほんわかと静観する。暖はまだ絶賛気絶中だった。
困惑の表情を小想、雪華が浮かべる中、真卯がおもむろに一歩二歩と前に出る。
そして冬葉と莉乃の頭を撫で始めたのだ。
「高校生に謝られるのはさっきももらったから、もうだいじょうぶだよ。顔隠さないでいいよ。こんなに謝ってもらっちゃったら、真卯悪い子になっちゃう。真卯ね、お姉ちゃんたちとも仲良くなりたいと思ってるんだよ」
十五分足らずで三人の高校生の謝罪を受ければ、たとえ落ち度がなかったとしても、罪悪感に似たものが生まれる心理に、なんら不思議はないだろう。
僕が再び目を見やったのは、このタイミングだった。
「……いったいなにがあった?」
冬葉と莉乃がなぜか真卯に抱きついており、南雲ちゃんは南雲ちゃんで小想と雪華を抱きしめていた。
「ぬおぅぅぅ! 真卯って言ったか。天使だ、天使がいるぞ! 天使だなお前ぇぇぇぇ! 守ってやんよ! あたしが守ってやんよ!」
「わたしも右におんなじだよ。四人でこの子たちを守ろ。わたしがそうしたい。そうさせてくれないかな!」
庇護欲でも掻き立てられたのだろうか。二人は感涙していた。真卯なにを言った?
「ん?」
あ。
ナチュラルにハブられている。
冤罪で失った信頼ってものは、たとえ容疑が晴れようと元の生活は帰ってこないのだ。あるのは野放しにされた小さな除外をひたすら味わう必要のない痛覚。
僕が自意識過剰なだけなのだろうか。
少なくとも、小さな除外の積み重ねとは、こんな感じでじわじわ心が削られていくことだと思い知る。
名誉挽回できなかった、見向きもされなかったときのことを考えると、胃が締めつけられるほどの痛みを背負った不安が襲う。
たいした力もないくせに。
と、立ち竦んだ僕の横でヒメが金色の髪をかきあげる。
「私はけっこうですわ。私はあなた方〝五人〟で手いっぱいですので、他所を当たってくださいな」
そう言って目を細くする。あくまでも中立――いや、違うな。ヒメはきっとどこまでも一歩下がった見守る位置から僕の雰囲気を読んで殊更に強調したんだ。
自身に皆の意識を分散させるために――。
またしても遅くなりました。本当は先月、なんだったら元日に更新する予定で頑張っていたのですが、気づいたら2月に。
短い文章になってます。もっと書くよう頭に命令しておきます。次回はもう少し早目に。
友城にい




