また会おう、その時は絶対ナツ! 六球目
打つほうを上にして、冬葉がジッと耐える。
これが十五分できないとバット交換と言ってやった。僕は鬼じゃないよ。事前に対処を取りたいだけで。冬葉の身の危険を取り除きたいだけだ。
さて、もう一人のほうに取りかかる。
「南雲ちゃんは、力ある?」
「南雲ですかぁ~? う~ん、夜夏くんと暖くんにおまかせしま~す」
「「イエッサー」」
声がハモる。
僕が暖に言ってやる。
「おい。バットは僕が選ぶ。だから邪魔するな」
「なにを言っている。夜夏は野球に無知だろ。ここは経験豊富なおれが、名器を用意しててだな」
「どんなだよ」
自慢げに語る暖。
それに対し、僕は多少強気でいく。引く気はない。
「これだよ」
ドラ○もんみたいに背中からだが、一本の金属バットを出てくる。
「どこが名バットなんだよ」
「なにを言う。よく見ろ」
「え?」
バットを先からグリップまで観察する。
感想としては、無知なのもあり、よくわからない。
たしかに多少の傷やヘコミや色は落ちていて、年季が入っており、よほど使いこんでいるのがわかる。ただそれだけだ。
「どこが?」
「よーく見てみろ」
背中越しに暖に言われ、振り返らずもう一度観察する。だが、やっぱりわからない。暖の勘違いなのでは。
僕は暖を見た。
「おい、やっぱりただの年季が入ったバットにしか……あれ?」
そこには暖がいなかった。
「なにを言う。よく見ろ」
……。
「なにを言う。よく見ろ」
後ろには、プレーヤーがあった。そこから十秒毎に流れてくるセットされた暖の声。
停止を押す。そしてくる、絶望感。掴まされた……。
それどころか。
「あれ? 南雲ちゃんは?」
二人ともいなくなっていた。
「……」
クソ……。
「チクショ――――――――――――――――――――――――――ッ!」
あいつ、この僕を。このあろうことか、この僕を。
ぷるぷると震え、
「図りやがったなああああああああああああああああああああああああ!」
バットを持っている冬葉を横目に僕は、ポケットに用意していた屋敷レーダーを発動させた。
暖ごときにこれを使う時があるとは、見つけたらただじゃおかねえ。
「まってろ。今に復讐してやる」
南雲ちゃんを一人占めした罰。代償は高くつくぞ。
僕は屋敷に向かって走った。レーダーを片手に握り締め。
「ふふふ、これさえあればドラ○ンボールだろうが、暖だろうが、蟻一匹も僕の手のひらの上でスケッ○ダンスをする羽目になるだろう」
自分でなにを言ってんだろ、と思ったがこの際、目をつぶってくれ。
レーダーを確認すると屋敷の裏庭でいるらしい。
そこに駆けた。こんなこともあろうと、南雲ちゃんの身体のどこかに発信機をつけさせてもらった。まあ莉乃にバレたらどうなることやら。
真ん中で百合みたいに練習に励む、ヒメと莉乃を片目に。僕は悪魔みたいな形相で向かった。
着いた早々、僕は叫んだ。
「暖んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!」
「なにごとだっ!?」
悪役の代名詞「なにごとだっ!?」と口にし、こっちに振り返る。
「なんで夜夏がここに。絶対にバレないと踏んで……ま、まさか!」
僕は暖のセリフを無視して南雲ちゃんをさがした。
ここからはよく見えない。一歩、二歩と近づくと暖の後ろで寝そべっている南雲ちゃんが視界に入る。
「暖、貴様……南雲ちゃんになにをするつもりだ」
「なにって。健全な男子高校生と女子高校生が二人いれば、やることは一つだろ?」
「なんだよ……」
低い声で問う。
「そんなもの――」
――数分後。
「南雲ちゃん、いくよ」
「きてぇ~。暖く~ん」
甘くとろけるような声が僕にも、そして暖の脳内も満たしていく。
「ほーら、これがおれの熱いやつだ。どうだい?」
「ああぁ~。すっごく熱いですぅ~」
南雲ちゃんが暖の熱いやつを、豊満な双丘で受け止めて、驚いたように悶える。
「これはまだ序の口さ。南雲ちゃんには頑張って生んでほしいんだ」
「は~い。南雲ぉ~がんばりまぁ~す」
初めてのはずなのに南雲ちゃんは健気に僕と暖を癒やし、苦痛に耐えてくれる。
「次は僕の番だ。いくぞ、南雲ちゃん!」
「早くきてぇ~。一気にお願いしますよぉ~」
「わかった。なるべく優しくするよ」
僕は手を動かした。
南雲ちゃんに長期戦は、身体に負担がかかる。
一回の量を増やすため、限界に達する前に僕は手を止めた。
「いっぱい、かけるよ」
「いいよぉ~夜夏く~ん。南雲にたーくさん、かけてくださぁ~い」
合意の上でのことなのに、すごく罪悪感がある。でもこれもすべて南雲ちゃんのためだ。僕は遠慮なく、お腹の上に溜まったものを開放した。
「うぅ~。夜夏くんの……熱いですぅ~。もっと優しくしてください」
「ご、ごめん……次は量を減らすよ」
僕の言葉とは裏腹に暖は、もうすでに苦悶の表情で順番を待っていた。根性のないやつだ。
「夜夏、早くどいてくれ。このままじゃ……」
「ご、ごめん」
退いて、暖に回した。
ふう、と息を吐く。
そうして、五分ほどこのような作業が続いた。
南雲ちゃんの身体が熱いもので染まったころ。
僕と暖は面白半分で、南雲ちゃんのおっぱいを鷲掴みにした。
「うっほー。これが……」
猿のように欲望に忠実なやつ。
「おい。あんまり掴むと……」
「わかってるって。べつにいいだろ?」
暖は心底楽しそうだった。
「夜夏く~ん、南雲のおっぱい。どうですかぁ~?」
「いや。なんていうか。その……」
僕が答えに迷っていると背後から、
「三人でなにやってるの?」
「え?」
「おー、冬葉か」
至って冷静な暖がすごい。
「それって……」
「いや、その……」
冬葉の頬が風船みたいに膨らんでいく。
それもそうだ。
だって――
「南雲ちゃんだけズルい! わたしにもそれやって!」
え?
と思った諸君。
一言だけ言わせてくれ。
ごめん。と。
「砂埋め!」
「いいぜ。おれが埋めてやる」
「お兄ちゃんじゃなくて、わたし、夜夏くんにやってほしい!」
「がーん」
暖がわかりやすい落ちこみ具合。そこまでか。
「僕でいいのか? 加減がわからんぞ。暖は詳しいみたいだし」
「それでいいよ」
「ならいいけど」
数分前。
なぜ暖と南雲ちゃんが裏庭に来たかというと、ここ裏庭は表とは違い、常温で砂の質がいいらしく、ヒメに頼んで使わせてもらっている最中だったみたいだ。
それを行使し、専用の砂風呂スペースがあったのにはびっくりしたが……。
南雲ちゃんに暑さに慣れてもらうため、そのトレーニングを実行するところに僕が来た、っていうのが事情。
まあ、なんていうか。
ヒメ、僕にも教えとけよ。と思う。
それもともかく。冬葉と南雲ちゃんに砂をかけて、僕と暖は座りこんだ。
「疲れた……」
「なんだ。これぐらいでバテてちゃ、試合まともに戦えないぜ」
「それも含んだトレーニングだろ、これ」
「よくわかってんじゃねえか」
やれやれ。
手を団扇にして、顔を煽いだ。
「夜夏くん」
「なに?」
顔以外を砂に埋まった冬葉が火照った頬で、
「気持ちいいよ」
「そうかい。そりゃ埋めた甲斐があるよ」
「アツいねー」
暖が腹から出たような声で言うので「たしかにな」と返す。
「そっちの意味じゃなくてな」
僕の答えに語弊があったのだろうか、暖がにたにたした顔で問い詰めてくる。
「二つあるのか?」
「まあいいや」
「そう」
しばらく四人で裏庭からの空を楽しむのだった。
勘違いえろり。下手だったので、妄想が膨らまなかったことでしょう。でも楽しめたと思ってくださったら幸いです。
友城にい




