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一番近くにある日常 入!  作者: 友城にい
人気キャラランキング結果発表編
12/78

お祝い企画 人気キャラランキング結果発表 十二個目

 勝負も半分が終了し。第四バトルに入る。

 今のところ僕が一勝。莉乃が二勝。ヒメが無勝利となっている。

 僕が勝つには最低一勝して。ヒメが二勝し、莉乃に勝たせてはいけない状況。けっこう不利な場面。

 ここからの盛り返しや切り返し、勝利の女神が微笑むのは誰かが非常にわくわくし、笑みが止まらない。


「ふふ……」

「夜夏キモ。また悪魔が憑いたか?」


 莉乃が顔を歪ませていた。汚物でも見るように。


「すまん。つい興奮してしまって。早いようでもう四周目。言っとくが勝負はここからだからな」


 僕がヒメと莉乃に宣戦布告をする。良いように言うと勝利宣言。漫画的に言うと主人公フラグ。


「ふっ。言うようになったな、夜夏。だが! あたしにはとっておきがあるのを忘れてもらっちゃ困る」

「ま、まさか……」

「そのまさかさ! あたしは『チャンス』を使う!」

「莉乃。残っているのは、私と冬葉とヨルよ。で、いったい誰を選択するんですの。まあ私は大体の予想はついてますけど」


 ヒメが答える自信があるようだ。はったりにも見えないし。さすが全体を見守る姉って感じか。


「せいぜい今のうちに吠えてな! 今に負け犬になるんだしよ! あたしが選ぶのは『姫夏!』お前だ!」

「やはり来ましたか。それは想定内ですわ。私がなんの準備もなしにこの勝負に挑んでいるとでも思い? ざんねーんでしたー。策略済みですわー」


 えらく自信があるようだ。


「言われなくてもわかってると思うが、偽造工作はさせてないぜ」


 莉乃の声が段々と自信がないのを隠すための強がりに見えてくる。


「そんなもの。必要ありませんわ。だって、最初から決まっていますわ。私が《二位》だって」

「姫夏ちゃんは、十八位です」

「え……?」


 咄嗟にヒメを見やる。するとそこには見覚えのない石造が置いてあった。


「誰だよこんなところに石を置いたのは、なあ夜夏。これ壊していいか?」

「いいんじゃない?」


 莉乃が「よーし」と腕をぐるぐると回す。


「よくないですわよ! それよりなんですの私の順位! 納得いきませんわ!」


 石造から金髪(染めた)の少女(?)が生まれた。アン○ルツのCMか?


「年相応だろ? みんなババアには興味ねぇんだよ」

「九十九位の人に言われたくありませんわ。あと誰がババアですか! あとヨル何気に酷くありませんか。私は少女であり、まだ十八ですけど。はっ! まさかわざと十八位に!?」


 壮大に勘違いをし始めた。

 ヒメを見て「少女だぬ」と答える人は果たして何%いることやら。


「あたしのは計算間違いと。あたしの魅力に気づいていないだけ。わかったか?」


 全然わかりません。言葉に出さないけど。


「さて、これでヒメが勝つ可能性は低くなった」

「まだわかりませんわ。私のターンです。ジャンルは『アニメ』でいきますわ。作品は『そ○のおと○もの』でどうかしら?」

「ちょっとまった。もし順位が低かったらどうする?」

「それはヨルの責任にでもしておきますわ。角○に電話は私がしておきますから」

「そういうことじゃない」

「うじうじうるせーな! 男なら、ここだろ?」


 莉乃が男らしく拳で自分のハートをとんとんとノックする。まな板を主張したいのだろうか。女の子の胸がとんとんて、虚しすぎるだろ。


「だからそういう問題じゃ……」


 なにがあっても知らんぞ。

 意を決して言った。


「当てずっぽうに言うしかないか。十五位」


 真ん中を狙った。

 そこまで順位が下とも思えない。上すぎても悪い結果にならない。いわば安パイ。


「えっと、そ○おとはね。あ、夜夏くん惜しいよ。十三位です」

「よし!」


 莉乃と似たガッツポーズで喜びを表現。


「なかなかやるじゃねぇか、小僧」

「いや、莉乃のほうが年下なんだが。あとなんだよ、小僧って」

「これで私の単独一位は終わりましたか。仕方ありませんわね」


 ヒメの顔はもう諦めたように熱が抜けるのが、莉乃、僕にもわかった。

 先に言ったのは莉乃だった。


「姫夏。まさかもう諦めたとか言うんじゃないだろうな?」

「ダメですか?」

「ダメに決まってるだろ。まだ同率一位が残ってるだろ」

「それもそうですが。ここで莉乃がニアピンかぴったりを当てれば一緒でしょ」

「…………」


 莉乃が黙った。

 そうだ。自分だって勝ちたい。これは真剣勝負。わざと負けるようなことは莉乃の主義に反する。

 これ以上、莉乃から言い返せる言葉は見つからない。


「ヒメ。これは真剣勝負だ。わかってるな?」

「急にどうしましたの?」

「たしかにヒメが勝つ可能性はかなり低い。今のヒメの学力で東大を合格するくらい低いと言ってもいい」

「なにかたとえが気にいりませんわね……」

「だが、決して0じゃない。1%の可能性にだって勝つ確率があるなら、ヒメはどうする?」

「賭けろと言うんですの?」

「賭けないのか?」

「…………」


 ヒメが考える。


「賭けますわ。一名にサイン色紙が当たるのでしたら、ハガキ書きまくるのと一緒なんでしょ?」

「そうだ。これだって一緒だ。そう思うとどうだ? 勝てない勝負じゃないだろ?」

「……そうですわね」

「だろ? 最後まで戦わないか」


 手を差しだした。それをヒメが握り返す。


「わかりましたわよ。諦めなければいいんでしょ」

「それでいい。なら、再開しようか」


 ヒメは「ふん。大変な弟を持ちましたわ」と腕を組んで深く座った。


「これでいいか、莉乃」

「まあな」


 少し機嫌が悪そうだ。菓子でもやれば機嫌を直してくれるかな。


「ほらよ」とポケットに忍ばせていたアメを渡した。


 ぱしっと強引に奪い取る。莉乃らしい。


「莉乃いくぞ。『女性』で選ぶのは――『お婆さま』だ!」

「儂を呼んだのは誰だぁーっ!」


 五人同時に同じ方向を見た。

 しかしそこには誰もいなかった。


「なぁヒメ。今、お婆さまの声、しなかった?」

「たしかにしましたわね。気のせい……」

「気のせいじゃないぜ。あたしも聞いたからさ」

「うん。あれは木の精じゃなかったよ」


 なにか冬葉のは違う発音だった。


「ほえ?」


 南雲ちゃんはほんわかしていた。和む。


「まあいいか。それで莉乃。何位だ?」

「そうだな。なら、三十三位くらいでどうだ?」

「誰が三十三位だーっ!」


 またしても五人同時にドアを見やった。

 だが、誰もいなくシーンとしている。


「やっぱりお婆さまいるよね?」

「ぐすん。ああ、お婆さま。どこにいかれてしまったの」

「儂はまだ死んでね――うっ!」


 ドアの向こうから声がし、同時に腰をやったようだ。これで今月四度目の病院が決まった。

 気にせず、試合を再開。


「冬葉。何位だ?」

「それでは、発表いたします」


 どっくん、どっくん、どっくん、ぼよよん、


「三十……」

「おい、冬葉。焦らしすぎだろ」


 莉乃の目がギンギラギン。どんだけ勝負かけてんだよ。


「七位です」

「よし……」

「儂が七位とな!」

「だ、代理。無理をなさらず」


 僕が喜ぶタイミングを失う。

 奥が騒がしい。つかまだ病院に行ってなかった。


「これであたしと夜夏のタイか。ますます面白くなってきやがった。だが」

「お互いさまさ。僕だって負ける気なんてさらさらない。最後に勝つのは」

「いいえ。まだ私がいるのを忘れてもらっては困ります。私姫夏。最後に」


「負けねぇ」「僕だ」「勝ちます」


お婆さまがちょい出を果たしました。新キャラですね。はは、また出るかは不明です。どうでもいいですね。


友城にい

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