お祝い企画 人気キャラランキング結果発表 十二個目
勝負も半分が終了し。第四バトルに入る。
今のところ僕が一勝。莉乃が二勝。ヒメが無勝利となっている。
僕が勝つには最低一勝して。ヒメが二勝し、莉乃に勝たせてはいけない状況。けっこう不利な場面。
ここからの盛り返しや切り返し、勝利の女神が微笑むのは誰かが非常にわくわくし、笑みが止まらない。
「ふふ……」
「夜夏キモ。また悪魔が憑いたか?」
莉乃が顔を歪ませていた。汚物でも見るように。
「すまん。つい興奮してしまって。早いようでもう四周目。言っとくが勝負はここからだからな」
僕がヒメと莉乃に宣戦布告をする。良いように言うと勝利宣言。漫画的に言うと主人公フラグ。
「ふっ。言うようになったな、夜夏。だが! あたしにはとっておきがあるのを忘れてもらっちゃ困る」
「ま、まさか……」
「そのまさかさ! あたしは『チャンス』を使う!」
「莉乃。残っているのは、私と冬葉とヨルよ。で、いったい誰を選択するんですの。まあ私は大体の予想はついてますけど」
ヒメが答える自信があるようだ。はったりにも見えないし。さすが全体を見守る姉って感じか。
「せいぜい今のうちに吠えてな! 今に負け犬になるんだしよ! あたしが選ぶのは『姫夏!』お前だ!」
「やはり来ましたか。それは想定内ですわ。私がなんの準備もなしにこの勝負に挑んでいるとでも思い? ざんねーんでしたー。策略済みですわー」
えらく自信があるようだ。
「言われなくてもわかってると思うが、偽造工作はさせてないぜ」
莉乃の声が段々と自信がないのを隠すための強がりに見えてくる。
「そんなもの。必要ありませんわ。だって、最初から決まっていますわ。私が《二位》だって」
「姫夏ちゃんは、十八位です」
「え……?」
咄嗟にヒメを見やる。するとそこには見覚えのない石造が置いてあった。
「誰だよこんなところに石を置いたのは、なあ夜夏。これ壊していいか?」
「いいんじゃない?」
莉乃が「よーし」と腕をぐるぐると回す。
「よくないですわよ! それよりなんですの私の順位! 納得いきませんわ!」
石造から金髪(染めた)の少女(?)が生まれた。アン○ルツのCMか?
「年相応だろ? みんなババアには興味ねぇんだよ」
「九十九位の人に言われたくありませんわ。あと誰がババアですか! あとヨル何気に酷くありませんか。私は少女であり、まだ十八ですけど。はっ! まさかわざと十八位に!?」
壮大に勘違いをし始めた。
ヒメを見て「少女だぬ」と答える人は果たして何%いることやら。
「あたしのは計算間違いと。あたしの魅力に気づいていないだけ。わかったか?」
全然わかりません。言葉に出さないけど。
「さて、これでヒメが勝つ可能性は低くなった」
「まだわかりませんわ。私のターンです。ジャンルは『アニメ』でいきますわ。作品は『そ○のおと○もの』でどうかしら?」
「ちょっとまった。もし順位が低かったらどうする?」
「それはヨルの責任にでもしておきますわ。角○に電話は私がしておきますから」
「そういうことじゃない」
「うじうじうるせーな! 男なら、ここだろ?」
莉乃が男らしく拳で自分のハートをとんとんとノックする。まな板を主張したいのだろうか。女の子の胸がとんとんて、虚しすぎるだろ。
「だからそういう問題じゃ……」
なにがあっても知らんぞ。
意を決して言った。
「当てずっぽうに言うしかないか。十五位」
真ん中を狙った。
そこまで順位が下とも思えない。上すぎても悪い結果にならない。いわば安パイ。
「えっと、そ○おとはね。あ、夜夏くん惜しいよ。十三位です」
「よし!」
莉乃と似たガッツポーズで喜びを表現。
「なかなかやるじゃねぇか、小僧」
「いや、莉乃のほうが年下なんだが。あとなんだよ、小僧って」
「これで私の単独一位は終わりましたか。仕方ありませんわね」
ヒメの顔はもう諦めたように熱が抜けるのが、莉乃、僕にもわかった。
先に言ったのは莉乃だった。
「姫夏。まさかもう諦めたとか言うんじゃないだろうな?」
「ダメですか?」
「ダメに決まってるだろ。まだ同率一位が残ってるだろ」
「それもそうですが。ここで莉乃がニアピンかぴったりを当てれば一緒でしょ」
「…………」
莉乃が黙った。
そうだ。自分だって勝ちたい。これは真剣勝負。わざと負けるようなことは莉乃の主義に反する。
これ以上、莉乃から言い返せる言葉は見つからない。
「ヒメ。これは真剣勝負だ。わかってるな?」
「急にどうしましたの?」
「たしかにヒメが勝つ可能性はかなり低い。今のヒメの学力で東大を合格するくらい低いと言ってもいい」
「なにかたとえが気にいりませんわね……」
「だが、決して0じゃない。1%の可能性にだって勝つ確率があるなら、ヒメはどうする?」
「賭けろと言うんですの?」
「賭けないのか?」
「…………」
ヒメが考える。
「賭けますわ。一名にサイン色紙が当たるのでしたら、ハガキ書きまくるのと一緒なんでしょ?」
「そうだ。これだって一緒だ。そう思うとどうだ? 勝てない勝負じゃないだろ?」
「……そうですわね」
「だろ? 最後まで戦わないか」
手を差しだした。それをヒメが握り返す。
「わかりましたわよ。諦めなければいいんでしょ」
「それでいい。なら、再開しようか」
ヒメは「ふん。大変な弟を持ちましたわ」と腕を組んで深く座った。
「これでいいか、莉乃」
「まあな」
少し機嫌が悪そうだ。菓子でもやれば機嫌を直してくれるかな。
「ほらよ」とポケットに忍ばせていたアメを渡した。
ぱしっと強引に奪い取る。莉乃らしい。
「莉乃いくぞ。『女性』で選ぶのは――『お婆さま』だ!」
「儂を呼んだのは誰だぁーっ!」
五人同時に同じ方向を見た。
しかしそこには誰もいなかった。
「なぁヒメ。今、お婆さまの声、しなかった?」
「たしかにしましたわね。気のせい……」
「気のせいじゃないぜ。あたしも聞いたからさ」
「うん。あれは木の精じゃなかったよ」
なにか冬葉のは違う発音だった。
「ほえ?」
南雲ちゃんはほんわかしていた。和む。
「まあいいか。それで莉乃。何位だ?」
「そうだな。なら、三十三位くらいでどうだ?」
「誰が三十三位だーっ!」
またしても五人同時にドアを見やった。
だが、誰もいなくシーンとしている。
「やっぱりお婆さまいるよね?」
「ぐすん。ああ、お婆さま。どこにいかれてしまったの」
「儂はまだ死んでね――うっ!」
ドアの向こうから声がし、同時に腰をやったようだ。これで今月四度目の病院が決まった。
気にせず、試合を再開。
「冬葉。何位だ?」
「それでは、発表いたします」
どっくん、どっくん、どっくん、ぼよよん、
「三十……」
「おい、冬葉。焦らしすぎだろ」
莉乃の目がギンギラギン。どんだけ勝負かけてんだよ。
「七位です」
「よし……」
「儂が七位とな!」
「だ、代理。無理をなさらず」
僕が喜ぶタイミングを失う。
奥が騒がしい。つかまだ病院に行ってなかった。
「これであたしと夜夏のタイか。ますます面白くなってきやがった。だが」
「お互いさまさ。僕だって負ける気なんてさらさらない。最後に勝つのは」
「いいえ。まだ私がいるのを忘れてもらっては困ります。私姫夏。最後に」
「負けねぇ」「僕だ」「勝ちます」
お婆さまがちょい出を果たしました。新キャラですね。はは、また出るかは不明です。どうでもいいですね。
友城にい




