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一番近くにある日常 入!  作者: 友城にい
人気キャラランキング結果発表編
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お祝い企画 人気キャラランキング結果発表 十一個目

 三回戦。


「次は莉乃の攻撃だったな」

「あたぼうよ。姫夏、今度も勝つぜ、あたしは」


 前回。莉乃に色々質問して『南雲ちゃんの生まれた時間!』の答えを聞いたところまで記憶がある。それ以降もなにか言った気がするが、そこだけ記憶が飛んでいる。誰か教えてください。

 みんなに聞いても口を揃えて『それ以上はなにもなかった』と言う。

 まあいいか。忘れているということはたいした出来事じゃない。


「ヨルが勝って。莉乃が勝って。漫画なら次は私が勝つ番じゃないかしら?」

「残念。これは漫画じゃない。リアルだ」


 莉乃がもっともな答えを言い切る。


「この世界が漫画ということを私が証明してあげます」

「自信だけはあるようだな。ジャンルは『男性』。キャラクターは『建設会社の電話相手』だ」

「あ、それあとで私が言おうとしましたのに」

「早いもん勝ちだもんねー」


 誰かを小バカにする子供がするように莉乃が手を頭にあてて、「べー」と舌を出す。


「まあべつにいいですわ。私にはもう一人とっておきがありますから」

「はったりか? いいんだぜ、強がらなくても」

「はったり? なんのためにするんですの?」


 じりじりと火柱が見える。


「今に見てなさい。あとで痛い目を見させてあげますから」

「それは楽しみだねぇ」

「まずは私の番でしたわね。答えは九十位でお願いしますわ」


 ヒメの解答。それにあわせて冬葉がさっと紙で確認。


「冬葉。何位だ?」

「えっとね。建電は、十九位にあるよ」

「な、なんですって!?」


 ヒメががばっと立ち上がる。


「う、うん。たしかに十九位にあるよ。理由は『もりもりマッチョそう』や『若くてきっと仕事ができそう』や『ぜひとも阿部さんとアナらせたい!』とか」


 投票した人がどうみてもご勝手な妄想票だ。きっと。


「しくりました。BL女子のことを完全に忘れてました」


 いや、普通そこまで考えないだろ。ロリが出てきて「しまった! ロリコンはあえてロリを選ばないんだ! 世間のカモフラージュのために!」と同じ感じ。あれ? 僕なんでロリを例えに選んだんだ?


「やっぱりヨルはロリが好きなんですの?」

「もうロリネタはいいよ」


 一瞬で切り裂く。あと地文読まないで。


「これで姫夏は死んだな。誤差七十一。これで負けたらアホだぜ」

「くっ……ヨル。いきますわよ。私のとっておきですわ」


 ガチ悔しそうな顔をするヒメ。


「ジャンルは『男性』『及川ナオト』でいきますわ」


 及川ナオトは大人気ライトノベル『おいない』の主人公。これは高順位確定だな。僕は自信満々に言った。


「これは簡単だ。十五位だ」


 勝った……計画通り。こんな顔をしていたと思う。


「夜夏くんの顔……まるでラ○ト(月)みたいな悪い顔してる。あんなの、夜夏くんじゃないよ! 返してよ! わたしの知ってる夜夏くんを返してよ!」


 冬葉が突然の演技。おいおい。なんだよこれ。


「そうだ! 悪魔め。早く夜夏の中から出て行けよ!」


 莉乃までどうした。


「ヨル。あなたって人は、ここまでやるなんて。でも……私の知ってるヨルなら誰が止めてもこうするって。思ってます」


 ヒメまで。


「夜夏くん……」


 南雲ちゃんまでお肉の食べる手を……。


「夜夏くんの分まで食べますねぇ」


 止めてなかった。

 横の冬葉が「ふむふむ。それ使わせてもらうね」と手帳に書き込んでいる。ねぇ。ボケるなら最後まで真剣にボケて。なんかツッコミづらくなるから! 中途半端なボケはマジやめて!

 僕は嘆息する。


「ナア」


 あれ? いますげーゴツい声が……。


「イイカゲンニ、シロ……」


 え? なにこれ?


「出番ですわ。エクソシストの方!」


 ヒメが誰かを呼ぶ。その声に反応して、扉を勢いよく開けると神父が現れた。


「ついに姿を現しましたね。悪魔ロリータ・パンツ・ペロペロ」


 なんだよ『ロリータ・パンツ・ペロペロ』って! その悪魔ただの変態じゃねぇか!


「だが、安心なさい。すぐに私が追い払い粛清いたします。では、はっ!」


 僕は神父の声に聞いて意識が遠のいた。

 次に意識が戻ったのは、時計を確認するかぎり十分後だった。


「あれ? 僕、たしか……」

「さあヨル。及川ナオトの順位を当ててごらんなさい」

「うん、わかってる。その前にエクソシストは?」

「ああ、帰りましたわ。それにしても本当に『ロリ神』が憑いているなんて。ヨル恐ろしい子!」


 ががーん、みたいな顔されても。嬉しくない。ちっとも。

 莉乃を見るとよくわからないが申しわけなさそうにしていた。


「どうした?」

「いや、悪魔のせいでドブになってたのに、なんかあたし。夜夏にすげー失礼な発言したなって。許してくれないか?」

「許すもなにも僕怒ってないよ。気にする必要はない」

「本当か?」

「ああ、それと順位のほうは……」


 冬葉を確認すると。


「夜夏くん。元に戻ってよかった」

「いい子。いい子だよぉ~冬葉ちゃ~ん」


 すごく微笑ましかった。

 あと肉を食べる手をやめない南雲ちゃんがすべて台無しになっているだけ。


「冬葉」

「夜夏くん! ナオトは百位圏外だよ! わかった? それとおかえりなさい」


 全部おかしい。発表タイミングもなぜナオトが圏外なのかも。

 冬葉の笑顔が見れただけいいか。幸福。眼福。最高。


「よし! これであたしが断然有利になったな!」

「そうですわね」

「うん。そうだな。あ、ジャンル『物』で『ブランコ』ね」


 勝ち目のない勝負ほどつまらないものはない。僕は気だるげに対応した。


「なんでそんなにやる気がないんだよ。もっと、熱くなれよ!」


 そのネタ前にやった気がする。天丼はダメなのも前に教えた気がする。


「ベスト8おめでとう。今はエア○イでしょ。準優勝は歴史に残るし」

「時事ネタもよくないと思うが」


 莉乃が正論。

 僕は身体をダルくさせるのはあまり得意ではない。なので身体を正す。


「何位にするの? ほら、ヒメも諦めない。まだわからないだろ?」

「しょうがねぇーなー」


 アニメのネタだろうか。妙におじさん染みた声で座り直す。


「ブランコはたしか主役を張った建物だ。珍しいことに二度も登場(姫夏の番外編にも登場)している。これは高確率で高順位。なら――七位ぐらいでどうだ!」


 よく分析させている解答。

 だが、


「莉乃ちゃん。ブランコの順位は…………十位です! この勝負は莉乃ちゃんになります!」

「よし! 読み通り!」


 莉乃のガッツポーズ。

 少しサービスすぎた。


「ヨル。なんでブランコにしましたの。もっとマニアックなものあったでしょうに」

「ご、なんかごめん。あの時、頭回らなかったし」


 肩を掴んでぐらぐらと揺らすヒメの手を止めて宥める。


「仕方ありませんわ。ここからが、本当の勝負ですの」


 ヒメの目がバトル漫画の主人公のようにキランと光る。


 これは次回ひと波乱巻き起こるか?


ヨルは決してロリコン(?)じゃないです。


次回は3月1日になります。


友城にい

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