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一番近くにある日常 入!  作者: 友城にい
人気キャラランキング結果発表編
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お祝い企画 人気キャラランキング結果発表 十個目

「姫夏。同盟を組んだからってあたしは油断しないぜ。あたしもアニメを選んで、このアニメを選ぶ。――『しょうらん』だ!」

「あら、そのレベルでいいですの? また後悔しますわよ」

「その手に二度も乗るほどあたしはバカじゃないぜ」


 莉乃が一段と燃えていた。後ろに虎の姿も窺える。


「莉乃がそれいいのでしたら、私は遠慮なくいかせてもらいます。ゴジラ松○の五十五位でいきますわ!」


 ヒメもヒメで、虎に対抗する龍が召喚された。


「冬葉。アンサーチェックを」


 ヒメのターンだったので僕が冬葉に言う。


「『しょうらん』はね。どっくん、どっくん、どっくん、どっくん」

「あの、そういうみの○んたみたいなの、いらないから」


 可愛い冬葉の表情がミリ○ネアの最終問題を控えた、あの人の怖い顔になっていたとかなってないとか。

 どちらにしろ可愛いことには変わりはない。


「そうなの……わたしもしっかりボケとツッコミを両立させたいなぁーって思ってたんだけど、まだ早いかな」

「気持ちはわかるけど、今はまだいい。二回戦だから」

「六回戦になったらいいのか、それは」と莉乃のツッコミ。

「うわぁーん、莉乃ちゃんに取られたぁー。くやじぃー」


 どこからかハンカチを取り出して歯で噛みしめる。なにか冬葉のキャラ変わってない?


「冬葉。それはないと思う。つかそれ危なく、なにもゲットできない奴のセリフになると思うが」


 莉乃の冷静な分析。


「そ、そうなんだ。勉強になったよ。今後は死亡フラグは立てないよう気をつけます」


 なんだよ死亡フラグって。この先の展開にそのようなものはないと思うが。


「では改めて『しょうらん』の順位を発表するよ。えっと、四十三位です」

「あら、ずいぶんとランク高いんですわね。さすが気楽ちゃん」


『フラ振り』が七十位で『しょうらん』が四十三位。なんか納得いかねぇな。登場話数の関係か。『フラ振り』面白いのに。

 続いては。


「莉乃、覚悟なさい。私のターン。ドロー。私は魔法マジックカード『食材』を発動。そんでもって『アイスティー』を選択」


 遊○王方式で宣言。まあいいか。特別なルールはないし。あと答えるの僕なんだけど。


「いいぜ。あたしは今から海馬になる! 文句はねぇな!」

「ふふ。この流れは私がゆう……」

「いいや、僕が遊戯だ。な」


〈うん。頑張って。もう一人の僕〉


「「!?」」


 二人がちびったのかと疑うぐらい驚き、瞳孔を見開く。


「いま……内気な遊戯の声が」

「ああ、あたしもはっきり聴こえた」

「どうした、二人とも」

「そうだ」

「きっとそうだ。あたしにもわかるぞ」

「?」


「「神の使いがいる」」


 パンツ神の次は神の使いか。つくづく僕は忙しい身分のようで。


「ヒメは杏子っぽくないな。よし。南雲ちゃんが杏子だ」

「あんずってぇ、誰ですかぁ~?」

「なんで私が杏子じゃないんですのよ、おっぱいなら南雲にも杏子にも負けず劣りませんわよ!」


 ヒメが豊満な胸を自分で下から持ち上げる。

 ぼよん、ぼよん、

 という効果音が適切かもしれない。

 それに堪忍袋の緒が切れたものがいた。


「遊戯! なにをもたもたしている! 早くオシ○スを出せ! 俺がコナコナに粉砕してやる!」

「そうだったな。脇役。今は安全なところに。俺は奴のオベリ○クを倒さなければならない」

「ふははは。そう来なくては面白くない。さぁこい! 遊戯!」

「いいだろう。俺は八十一位を攻撃!」


「九十四位です」抑揚のない声で冬葉が静かに発表。


「大外れ!」


 僕は崩れた。ヒメの誤差は十二。僕の誤差は十三。


「よーし。夜夏。リベンジだ。今度はあたしが勝つ」

「なにか私、揉み損な気がしますわ」

「そんなことはない。大いに物語に貢献したと思うぞ」

「そうかしら? ならいいですけど」


 ヒメの機嫌が直った。なんでこんなに単純かな。


「私が単純でどういうことか説明してくださる?」

「みんなして僕の心読むのやめてくれない? くじけそうだし、なにも隠せないじゃん」

「莉乃、例のものを」

「イエス」


 莉乃がステージの隅からダンボール箱を一個引きずりながら持ってきた。なんか嫌な予感……。


「姫夏。指示通り夜夏の部屋から不純と思われるものを回収してまいりました」

「いつ!?」


 僕が叫ぶが、二人は気にせず先に進める。


「ご苦労だったわ、莉乃。あとで約束通り報酬を差し上げます」

「ありがたき幸せ」


 なんで莉乃がヒメのいいなりになってんの。


「ヨル。返してほしくば私たちに勝ちなさい。そうすれば全部無傷で返してこのことも忘れてあげますわ。それでいいですわよね、莉乃」

「ああ、さっきから夜夏が本気じゃなさそうだったからな。どうだ、本気出せそうか」


 なるほど。そういうことか。なら、受けて立とう。


「わかった。手加減はもうしない。ガチで勝ちにいってやるよ」

「ふふ。まさかヨルのコレクションの中に莉乃のスク水写真があるなんてね。最初はびっくりしましたわ」


「…………」

「…………」


 僕と莉乃のしばしの無言タイム。

 先に口を開いたのは莉乃からだった。


「夜夏。どうゆうことか。説明しろ」

「それはもちろん、夜のおか」


 直後に見えたのは莉乃の鉄拳。



 お見苦しい場面のため、しばらくおまちください



「さぁ夜夏。あたしに挑戦するか?」

「ハイ。リノサマ。イキマスヨー」

「かかってこい」


 僕は莉乃に忠誠を誓った。

 目の前のヒメの目は虚ろに。ステージ外で見ている冬葉は怯え、南雲ちゃんは肉をむしゃむしゃ食べている。気にせいか、さっきより一回り体型に太りが。

 それはさておき。

 僕には野望がある。負けるわけにはいかない。


「莉乃いくぞ。僕は〝チャンス〟を使う」

「なんだと……キサマ正気か」

「正気さ。僕はここで莉乃を突き離す!」

「ふふ。面白くなってきやがった。気に入ったぞ。ジ○ジョーーーーーッ!!!」


 僕はジョ○ョじゃないけど。

 チャンスは主要キャラクターから選べる(莉乃以外)。


「僕が選択する人物は――南雲ちゃんだ!」

「ほえ? 南雲ぉですかぁ?」

「貴様。汚ねぇぞ。あたしが選べないことを知っておきながら。まさか貴様、最初からそれを狙って――」

「南雲ちゃんには悪いけど、僕が本気なのはわかっただろ?」


 言ってやる。真剣なんだって。莉乃と南雲ちゃんに証明の眼差しを見せる。僕には野望があるんだ。


「夜夏くん……」

「冬葉。僕は必ず勝つ。そのためなら、どんな手だって使うさ」


 冬葉はうん、とくちびるを固くつむる。


「見せてもらったよ、夜夏。だが、失敗したな。あたしは南雲を知りつくしていることをな」

「そこが目的さ。莉乃が南雲ちゃんを本当に大切にしている騎士ナイトだ、ってことを。それがもし失敗したら? 莉乃の中で南雲ちゃんが一位だとしても、それは自分の中でだけ。世間の評判までわかるのか?」


 まるで僕が悪者みたいなセリフ。

 しかし莉乃は突然笑いだした。


「な、なにがおかしい?」

「ははははははは。三位」

「莉乃ちゃん、正解。南雲ちゃんは三位に入ってます」

「な、なん……だと……」


 定番のセリフを吐き捨てて、僕は手を地につけた。


「どうしてわかったんだ!」

「そんなの簡単だよ。あたしが南雲を知りつくしている。からだ」

「それだけか!」

「だから言っているだろ。知り『尽くしている』と」

「じ、じゃあ、南雲ちゃんに関して知らないことは、ない、ってことなのか」

「だからそう言ってるだろ?」


 莉乃がそう言い切る。

 納得いかない。僕は立ち上がって、質問責めにする。


「南雲ちゃんの好きな本は!」

「前に姫夏にもらった『柔らかいひかり』」

「莉乃ちゃん、よく知ってますねぇ~」


 どうやら正解のようだ。口を歪める。


「好きな食べ物は!」

「今日の朝までは、手羽先。今は『中野牛』」

「うわぁ~当たってますぅ」


 瞬間的に変わったものにまで対応している! 日刊ランキングより、優れている!


「寝る時間は!」

「夜中の二時」

「遅っ!」

「南雲あまり寝ないんですよぉ~」


 そういえば前にアニソンミュージックフェアをリアルタイムで観たらしかったしな。不思議じゃなかったか。


「ヨル。私もそれぐらいで寝ていいかしら。私もアニメをリアルタイムで……」

「却下。ヒメうるさいから」

「むー。ヨルのケチ。ヨルのロリコン」

「ロリコンは関係ない」


 ヒメがふてくされているあいだに。


「南雲ちゃんの生まれた時間は!」

「朝方の五時二十六分十九秒に産声を上げる」


 細かい時間まできた!


「それはさすがに南雲も知らなかったですぅ」

「すげーな!? 南雲ちゃんも引いてるし。最後だ!」

「あたしに不可能はない」


 ポケットに手を突っ込み、僕はとっておきの紙を取りだし読みあげた。


「南雲ちゃんのスリーサイズ。下着の色。持っている下着の数。一番に洗うところ。初恋の年齢。し○ちピーが来た年齢。初めてのお○ピーの年齢。と、あれ?」


 まだ質問したいことがたくさん書かれているが、顔を上げると莉乃の二度目の鉄拳の構えとヒメは他人行儀。冬葉も視線をあわせてくれない。南雲ちゃんは「?」を浮かべている。

 どうやら僕は失敗したようだ。


「なあ夜……いや、ドブ」

「酷く……はなくないか。はい。僕はドブです」

「よろしい。次回までに意識を戻してやるよ。最後に言い残すことは?」

「南雲ちゃんの今穿いている下着の色を知りたいです」

「ぴんくだったと思いますぅ~」


 最高の最後『期』。


 そこから意識が途絶えた。


夜夏は時折変態で、すみません。

それと色々とハッチャカメッチャカですけど、愛してください。お願いしますね(嬉)


次回は2月22日です。


友城にい

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