鏡の館Ⅰ ~薄暗い森と奇妙な建物①~
今回の小説は小説を書き始めてからずっと書きたかった推理物を書いていきます。更新の速さはすごく遅いでしょうけど、皆さんコメントよろしくお願いします。
今、二人が歩いているわきには花がなく草でおおわれている木々が悠々と生えている。その奥に行けばいくほどは薄暗くなっている。どこからか強い風が吹く音が聞こえる。まるで森全体を大きく揺り動かしているかのように・・・。
そんな道を彼女、黒瀬迷と彼、古神紳斗が歩いている。迷のほうが10メートルほど先を進んでいた。
二人の間にはただただ沈黙だけがあった・・・が突然・・・
「キャァー!!」
女の子らしい悲鳴を上げた後にいろんな悲鳴が聞こえた。
「・・た・、や・・・・、・・・」
何かを言っているが何を言っているかはわからない。
「ズドーン!!」
悲鳴の後に続いて何かが落ちたかのような衝撃音が鳴り響いた。
「迷、どうした? 大丈夫か? 今行くからな」
それに気づいた紳斗がカップルの彼がいうような決め台詞のようなことを言いながら走り出した。
迷が悲鳴を上げたのは道の先にある坂に気付かず、そのまま歩き続け落ちたからである。
彼は彼女を追いかけた・・・
が、彼も気づかなかったらしく迷に続いて滑り落ちていった。
「ドーン!」
彼は落ちた時に悲鳴を上げなかった。代わりに迷の時よりも軽い衝撃音が鳴り響いた。